KAATキッズ・プログラム2018「グレーテルとヘンゼル」が8月18日から26日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。
本作は、同劇場で2011年の開館から続く、キッズプログラムシリーズの最新作。今回は子供向けに世界各地で上演を続けているカナダ・モントリオールの劇団ル・カルーセルと手を組み、オーディションで選ばれた
弟・ヘンゼルが生まれたことで、それまで1人っ子だった姉・グレーテルのハッピーな毎日は崩れ去ってしまい……。姉と弟とはなにか、姉になるとはどういうことかが、作家の実話をもとに描かれる。物語上に登場する夜の森、魔女が住むお菓子の家、かまどなどを、15脚の木製の椅子のみで表現する演出にも注目だ。
日本版初演に向け演出のジェルヴェ・ゴドロは「今回のKAAT神奈川芸術劇場との共同制作は、東洋と西洋の融合です。オーディションで選んだ2名の若手俳優や、日本人スタッフと交流し、新しい『グレーテルとヘンゼル』を創作できることを楽しみに思います」とコメント。上演時間は約60分を予定している。
ジェルヴェ・ゴドロ コメント
「グレーテルとヘンゼル」はあの童話のカタチを借りていますが、実は、作家の実話に基づいた姉と弟との関係性を描いた作品です。演出はものすごくシンプルです。具象で舞台空間をみせるのではなく、何かを想起させるようなこの手法は、日本人にはなじみがあるかもしれません。舞台上には、15脚の椅子だけ。子ども用の背の高い椅子が円を描くように置かれています。円の中には、プライバシーが守られた、安全な家が描き出されます。円の外、森は未知の世界であり、冒険です。今回のKAAT神奈川芸術劇場との共同制作は、東洋と西洋の融合です。オーディションで選んだ2名の若手俳優や、日本人スタッフと交流し、新しい「グレーテルとヘンゼル」を創作できることを楽しみに思います。
KAATキッズ・プログラム2018「グレーテルとヘンゼル」
2018年8月18日(土)~26日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
脚本:スザンヌ・ルボー
演出:ジェルヴェ・ゴドロ
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