菊地穂波を中心に2011年に旗揚げされた排気口は、死にまつわる事象をモチーフに創作を行っている劇団。菊地が作・演出を手がける本作では、津波で多くの被害が出た港町を舞台に、家族の再生が描かれる。
ミステリー小説マニアの菊地は、ミステリーでは御法度の“再び生き返る”をテーマに掲げ、本作でミステリーの形式を“徹底的に形骸化”させると言う。さらに「容易にはミステリーには見えないと思いますがそれでも私を通り過ぎて行ったあらゆるミステリー小説への愛情を詰め込みたいと思います」と意気込みを語った。
菊地穂波コメント
ミステリーとりわけ名探偵という存在を出来る限りくだらなく馬鹿馬鹿しいものとして扱うことにより、名探偵と言う全能の存在を一人の人間に戻し、その果てに全く違う物語を作り出したいと思います。死を謎の大きな主題で扱うミステリーの中で「再生」=「再び生き返る」という問題を描きたいと思います。容易にはミステリーには見えないと思いますがそれでも私を通り過ぎて行ったあらゆるミステリー小説への愛情を詰め込みたいと思います。
排気口「謎は解くからだを休めることなく」
2018年6月23日(土)・24日(日)
東京都 プロト・シアター
作・演出:菊地穂波
出演:小野カズマ、坂本和、佐藤あきら、水野谷みき、田保遥樹 / 能登屋ヒヒ丸、我島ずん、中村ボリ、豊田龍人、郁弥、五十部裕明
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