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詩森ろばが描く人生の最期、特養ホーム舞台の「おとうふコーヒー」開幕

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劇団銅鑼 創立45周年記念公演第3弾No.51「おとうふコーヒー」より。

劇団銅鑼 創立45周年記念公演第3弾No.51「おとうふコーヒー」より。

劇団銅鑼「おとうふコーヒー」が、昨日3月9日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで開幕した。

劇団銅鑼の創立45周年記念公演の最後を飾る本作。詩森ろばが銅鑼に初めて書き下ろし、青木豪が銅鑼で初の演出を手がける。とある地域のユニークな特養ホームが、ある日冠水に見舞われ孤立無援状態に。すると次第にホームが抱える問題が露わになり……。理想を持った経営者、熱心すぎる職員、そして利用者家族らホームに集う人々の姿から“老い”についての問いが、観客に投げかけられる。

本作で人生の最期を間近に控える女性、ふみ子役を演じる谷田川さほは、「最初台本を読んだ時『私もこんなふうに人生の最期を迎えられたらいいなぁ!』と思いました」と作品を紹介。詩森は、「当事者がある題材はいつも緊張しますが、客席にこんなにも当事者が多くいるだろう題材はほかにないと思います。なのにわたしのようなものが、と怯みましたが、演出家の手腕と出演者の方々のリアリティで、劇中の『おさんぽ』という架空の場所が、ほんとにどこかにあるような、あってほしいなと思える、そんな作品になりました」と手応えを語り、青木は「『おとうふ』みたいに柔らかな口当たりで、『コーヒー』のように目覚めの良い仕上がりになっております」と自信をのぞかせている。

公演は3月18日まで。なお14日19:00開演回には青木と詩森、15日19:00開演回には青木と詩森と出演者によるアフタートークが実施される。トークはすべての回のチケットおよび半券で、入場が可能だ。

詩森ろばコメント

親を早くに亡くしたので、しかもふたりとも、サッとこの世を去ったので、介護はついぞする機会がありませんでした。当事者がある題材はいつも緊張しますが、客席にこんなにも当事者が多くいるだろう題材はほかにないと思います。なのにわたしのようなものが、と怯みましたが、演出家の手腕と出演者の方々のリアリティで、劇中の「おさんぽ」という架空の場所が、ほんとにどこかにあるような、あってほしいなと思える、そんな作品になりました。たくさんの方にぜひ見ていただきたいなと思います。

青木豪コメント

特別養護老人ホームを舞台にした穏やかな社会派作品です。「穏かな」というのは「ガチガチじゃない」ってことです。「おとうふ」みたいに柔らかな口当たりで、「コーヒー」のように目覚めの良い仕上がりになっております。うまいこと言ったみたいですみません。ご期待下さい。

谷田川さほコメント

「おとうふコーヒー」の私の役は認知症で、もうすぐ人生の最期を迎えるという役です。最初台本を読んだ時「私もこんなふうに人生の最期を迎えられたらいいなぁ!」と思いました。人は誰でもいずれ「死」を迎えます。でもそれまで精一杯「生きる!」。ふみ子さんの楽しい言葉「がんばっぺ」。劇場を出る時きっと優しい気持ちで「がんばっぺ」と言いたくなるはずです。

劇団銅鑼 創立45周年記念公演第3弾No.51「おとうふコーヒー」

2018年3月9日(金)~18日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

作:詩森ろば
演出:青木豪
出演:千田隼生、谷田川さほ、三田直門、井上太、久保田勝彦、栗木純、竹内奈緒子、深水裕子、齋藤千裕、早坂聡美、大竹直哉

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