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謝珠栄が立ち上げる新たなカルメン像とは?花總まり主演「Romale」始動

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カルメン役の花總まり。

カルメン役の花總まり。

ミュージカル「Romale(ロマーレ) ~ロマを生き抜いた女 カルメン~」の制作発表が、本日2月14日に東京のタブラオ・フラメンコ・ガルロチにて行われた。

謝珠栄が演出・振付を手がける本作は、魅惑的なロマ族の女工・カルメンと、彼女を愛するがゆえに罪を犯した衛兵・ホセの転落人生を描く、メリメの「カルメン」を原作としたミュージカル。今作では、謝が主宰するTSミュージカルファンデーションにて2008年に上演された「Calli(カリィ)~炎の女カルメン~」をもとに、台本と音楽を一新したバージョンが上演される。

一般オーディエンスを迎えて行われた会見には、演出を担当する謝、出演者の花總まり松下優也伊礼彼方KENTARO太田基裕福井晶一団時朗、そして司会を務める中井美穂が登場。冒頭では、衣装に身を包んだ花總、伊礼、KENTARO、太田、福井の5人による「流浪の民」と、花總、松下によるデュエットソング「すれ違う心」の2曲が披露された。

宝塚歌劇団で上演された「『激情』-ホセとカルメン-」や、08年の「Calli」といったカルメンを題材とする作品を手がけてきた謝は「女性の視点から見たカルメン像はどのようなものか?という疑問が『Romale』制作のきっかけでした。『Calli』は比較的ファンタジックな物語になっていましたが、『Romale』ではより一層カルメンに焦点を当てて、死を覚悟しながらもホセとの愛を貫いた女としてのカルメン像を掘り下げていきたいと思います」と今作にかける思いを明かした。また謝演出による1999年上演の「激情」でもカルメン役を演じた花總は「カルメンを知り尽くした謝先生のもとでがんばっていきます」と意気込みを語った。

ホセ役に抜擢された松下は「このような素晴らしい役を演じさせていただけることをうれしく思います」と喜びを明かしつつ、「すごいスピード感で稽古が進んでいっています(笑)。自分で言うのもなんですが……この中では若いほうだと思うので、若いパワーを生かしてがんばっていきたいです」と照れ笑いを浮かべる。またホセの上司・スニーガ中尉役の伊礼は「いやらしい、どスケベな役をやらせていただきます」と自己紹介し、「少し前だったら僕もホセの役ができたかもしれませんが、これからは少しずつヒーローからヒールにシフトチェンジしていけたらなと。生理的嫌悪感を感じていただけるように役作りに励みます」と抱負を述べた。

伊礼の発言を受け、カルメンの夫・ガルシア役のKENTAROは「僕はヒーローをやったことがありません。根っからのヒールです(笑)」とコメントし、「ロマ族の長の役なので、ボス感満載で演じられれば」と力強く語る。続いて、イギリスの貴族・ローレンス役を務める太田は「この流れの中で話すのはすごくプレッシャーなのですが(笑)」と恐縮しつつ、「素晴らしい先輩方から学ばせていただきながら、自分らしいローレンスを作り上げていけたらと思います」と笑顔を見せた。

謝の作品に出演するのが念願だったという福井は、カルメンが生きた50年後の世界で彼女の足跡をたどるフランスの学者・ジャン役で登場。福井は「稽古場で最初に謝先生から『ジャンは私自身やねん!』と言われたのが印象的でした。先生から見たカルメン像をお客さんに伝えられるようにがんばります」と意欲を見せ、50年前のホセを知る老人役の団は「現段階では明かせないことがたくさんあります(笑)。楽しみにしていてください」と観客に呼びかけた。

ミュージカル「Romale(ロマーレ) ~ロマを生き抜いた女 カルメン~」は、3月23日から4月8日まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、4月11日から21日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。

ミュージカル「Romale(ロマーレ) ~ロマを生き抜いた女 カルメン~」

2018年3月23日(金)~4月8日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

2018年4月11日(水)~21日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

演出・振付:謝珠栄
原作:小手伸也
台本・作詞:高橋知伽江
音楽監督・作曲:玉麻尚一
作曲:斉藤恒芳、小澤時史

出演:花總まり / 松下優也 / 伊礼彼方KENTARO太田基裕 / 福井晶一団時朗 / 一洸、神谷直樹、千田真司中塚皓平、宮垣祐也

※初出時より、公演名の表記および見出しを変更しました。

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