若手俳優が「三人姉妹」モチーフに哲学論争、岩松了プロデュース第3弾

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岩松了作・演出による「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」が、1月26日に東京・駅前劇場で開幕した。

岩松了プロデュース vol.3「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」より。(撮影:橋本一郎)

岩松了プロデュース vol.3「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」より。(撮影:橋本一郎)

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岩松了プロデュース vol.3「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」チラシ表

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「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」は、岩松が若手俳優と共に作品を立ち上げる、岩松了プロデュース公演の第3弾。2011年に第1弾「カスケード~やがて時がくれば~」、14年には第2弾「宅悦とお岩~そのシーンのために~」が上演された。

岩松了プロデュース vol.3「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」より。(撮影:橋本一郎)

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本作のテーマは、アントン・チェーホフの戯曲「三人姉妹」に登場するオリガ、マーシャ、イリーナの3人が、本当にモスクワに行きたがっているのか?というもの。岩松は、ソリョーヌイとの決闘で命を落とすトゥーゼンバフ男爵中尉が、実は死んでいないという作品「『三人姉妹』を追放されしトゥーゼンバフの物語」を02年に発表しており、今作にもその設定が取り入れられている。

岩松了プロデュース vol.3「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」より。(撮影:橋本一郎)

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本作で描かれるのは、「三人姉妹」を上演することになった若者たちの物語だ。三人姉妹の長女・オリガ役を演じる井端珠里や、三女・イリーナ役の片山友希らは、とある高架下に位置する川べりに集合し稽古に入ろうとするが、次女・マーシャ役は誰が演じるのか?という議論が起こってしまう。

井端や片山らは、「三人姉妹」を演じるカンパニーの俳優として本人と同じ名義で登場。彼らは今、俳優の役を演じているのか、はたまた「三人姉妹」の中の登場人物を演じているのか。物語が進むに連れてその境界線は次第に曖昧になっていく。また彼らが哲学論争を繰り広げながら「三人姉妹」への解釈を深めていくことに伴い、一部演出が徐々に変化していくさまや、ミュージシャンとしても活動する椎名琴音や山岸健太が、弾き語りを披露するシーンにも注目したい。

上演時間は休憩なしの約2時間。公演は2月4日まで。

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岩松了プロデュース vol.3「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」

2018年1月26日(金)~2月4日(日)
東京都 駅前劇場

作・演出:岩松了
出演:池本啓太井端珠里大友律小野花梨、片山友希、川村紗也椎名琴音、高橋里恩、田崎実理、坂東龍汰、福田周平、森優作柳英里紗、山岸健太

※高橋里恩の「高」ははしごだかが正式表記。

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