「赤坂大歌舞伎 新作歌舞伎『夢幻恋双紙(ゆめまぼろしかこいぞうし) 赤目の転生』」が明日4月6日に開幕。これに先がけ、本日4月5日には公開稽古が行われた。
2008年に故・中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」というひと声から始まった赤坂大歌舞伎。5回目となる今回は、初の新作となる「夢幻恋双紙 赤目の転生」をモダンスイマーズ・
蓬莱は「歌舞伎と演劇、両方をミックスした作品になっているので、この融合は見ものかと。演劇のお客さんが観ると歌舞伎の面白さを十分に堪能できるし、歌舞伎のお客さんが観ると、演劇の面白さも味わえるんじゃないかな」とアピール。勘九郎も「蓬莱さんの本がまず素晴らしい。そして松井るみさんの美術が、作品の世界観にものすごくマッチしています。耳(セリフ)でも目(装置)でも楽しめる、演劇としてすごく完成度の高い作品になりました」と期待を煽る。
劇中、切り絵やピアノが登場するということも明かされ、勘九郎が「エレキギターやトランペットは取り入れたことがあるのですが、ピアノはまだだったと稽古場で流してみたところ、感情移入し過ぎて引っ張られてしまった。こんなに歌舞伎とピアノは合うんだと驚きました。切り絵は生で観ていただかないと……。可愛いですし、儚げです。早く皆さんに観てもらいたい」と説明。開幕が待ちきれないといった様子だ。
七之助は「稽古を積んでまいりましたので、万全な状態で初日を迎えるよう一生懸命やらせていただきます」と挨拶。続けて「お客さんの反応を早く知りたい。それが今、何よりの楽しみ」(亀蔵)、「ドキドキがとまらない」(いてう)、「早くお客さんの感想を知りたい」(猿弥)、「蓬莱さんに2作目、3作目を作ってもらえるような、お客さんの反応を期待しています。というか、させるつもりです」(亀鶴)と共演者たちも瞳を輝かせる。鶴松が、「素晴らしいお兄様たちのもとで、大きなお役をやらせていただけること、うれしく思います……」とコメントすると、勘九郎が「全然思ってない」とツッコみを入れ、鶴松があわてて「思ってます!(笑)」と返す一幕も。この流れを受け、記者から鶴松に直してほしいところを質問された七之助は、「チャラチャラしないで1つひとつの恋愛をしっかりしてほしいな。相席屋ばっかり行ってないで」と暴露する。勘九郎や猿弥がざわつき始めると、鶴松は「2回くらいしか行ってないです!」と自ら告白。息の合った掛け合いで記者たちの笑いを誘った。
本作は、勘九郎演じる気が弱い太郎と七之助演じる歌子を巡る5幕物の物語。太郎は決して不幸にさせないと歌と夫婦になるが、数年後の2人の生活は散々なものだった。太郎は歌を幸せにするために転生を繰り返す。生まれ変わった太郎は、果たして歌を幸せにできるのか……。上演時間は途中休憩ありの約2時間40分。当日券は、各回開演の60分前より、会場の当日券窓口にて販売される。
「赤坂大歌舞伎 新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』」
2017年4月6日(木)~25日(火)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
作・演出:
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国広和毅 @KunihiroKazuki
本日6日、音楽を担当している赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙」の幕が開きます。中村勘九郎さん曰く「稽古場で流してみたところ感情移入し過ぎて引っ張られてしまった。こんなに歌舞伎とピアノは合うんだ」…ということで本番ギリギリまで調整続けます!
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