蓬莱竜太、贈呈式で劇団員に思い馳せる「これからはもっと男を書きたい」

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第20回光文三賞の贈呈式が本日3月23日に東京・帝国ホテルにて行われ、第20回鶴屋南北戯曲賞を受賞した蓬莱竜太が登壇した。

第20回光文三賞贈呈式より、左から蓬莱竜太、佐々木譲、戸南浩平。

第20回光文三賞贈呈式より、左から蓬莱竜太、佐々木譲、戸南浩平。

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蓬莱竜太

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2016年に書き下ろした戯曲「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で本賞を獲得した蓬莱はまず、「演劇というのは1人でできるものではなく、いろんな話し合いをしながら作っていくもの。僕だけの力で取ったものではありません。関わってくださった皆さまに感謝しております」と謝辞を述べる。また自身が所属するモダンスイマーズの活動に触れ、「旗揚げ以降、男4人でやってきたのですが、初めて女性キャストのみで上演した外部公演『まほろば』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞しまして……劇団員に申し訳ないなと思いながら飲み会をしたのを覚えています」と述懐。「今回も女性だけの作品での受賞とあってか、劇団員は誰も出席してくれておりません(笑)」と冗談めかしながら、「これからはもっと“男”を書いていきたい」と意気込んだ。

第20回光文三賞贈呈式より、蓬莱竜太(左)。

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また4月に公演を控える「赤坂大歌舞伎 新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』」について、「鶴屋南北の名前を冠した賞を受賞した今、歌舞伎に携われているのはとても光栄なこと」とコメント。最後に蓬莱は「演劇界には、素晴らしい劇作家がまだまだいます。僕たちの世代ががんばって演劇界を盛り上げていきたいです」と力強く答え、スピーチを締めくくった。

第20回光文三賞贈呈式より、蓬莱竜太(中央)。

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このほか本賞には、蓬莱の「嗚呼いま、だから愛。」、赤堀雅秋「同じ夢」、岩井秀人「夫婦」、詩森ろば「insider -hedge2-」、松尾スズキ「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」がノミネート。選考委員を、朝日新聞社・山口宏子氏、時事通信社・中村正子氏、日刊スポーツ新聞社・林尚之氏、日本経済新聞社・内田洋一氏、報知新聞社・内野小百美氏、毎日新聞社・小玉祥子氏、読売新聞社・杉山弘氏が務めた。また同じく本日贈呈式が行われた第20回日本ミステリー文学大賞、第20回日本ミステリー文学大賞新人賞には、佐々木譲、戸南浩平がそれぞれ選ばれた。

受賞作となった「母と惑星について、および自転する女たちの記録」は、母親を亡くした3姉妹が母の遺骨とともに旅に出る物語。長女・美咲を田畑智子、次女・優を鈴木杏、三女・シオを志田未来、3姉妹の母親・峰子を斉藤由貴がそれぞれ演じ、演出を栗山民也が担当。さらにこのたび、本作が電子書籍として出版されることも明らかになった。

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薙野信喜 @nonchan_hg

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