ステージナタリー - 舞台・演劇の最新ニュースを毎日配信

昭和三部作完結編、KERA「陥没」で井上芳雄が「新たなチャレンジ」

419

シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ2017 「陥没」より。(撮影:細野晋司)

シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ2017 「陥没」より。(撮影:細野晋司)

作・演出をケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が手がける「陥没」が、昨日2月4日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて開幕した。

昭和の東京をモチーフに、Bunkamura シアターコクーンにてKERAが発表してきた「昭和三部作」の完結編となる本作は、オリンピック開催を目前に控えた1960年代前半の東京を舞台に、複合施設オリンピア・スターパークを巡る人々を描いた物語。2009年の「東京月光魔曲」、2010年の「黴菌」を経て、今作「陥没」でついにシリーズが完結する。

劇中では、是晴(井上芳雄)と、その妻・瞳(小池栄子)を中心とした群像劇が展開。やがて離婚してしまう2人だったが、是晴は若い恋人・結(松岡茉優)と婚約し、一方の瞳は大門(生瀬勝久)と再婚。是晴と結の婚約パーティーには、奇術師のツマ子(高橋惠子)やテレビタレントのユカリ(趣里)、ユカリのマネージャー・下倉(近藤公園)、是晴の母・鳩(犬山イヌコ)、結の恩師・八雲(山西惇)、是晴の弟・清晴(瀬戸康史)、清晴に連れて来られた謎の男・船橋(山内圭哉)らが次々と現れ……。

上演にあたって井上は「今回の是晴役は、今までにやった事がないタイプの男。新たなチャレンジになりそうです」と意気込み、KERAは「まだ無邪気だった時代を背景に、妙な軽やかさを持った『バランスが良い作品ではなかなか残せない類の印象』を残すことを目指したいです」と作品にかける思いを語った。東京公演は2月26日まで。その後、3月3日から6日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。

井上芳雄コメント

KERAさんは、人物の造形や関係性を解き、繊細なヒントを与えて下さいました。今回の是晴役は、今までにやった事がないタイプの男。新たなチャレンジになりそうですし、豪腕の共演の皆さんと共に、強いチームワークで、笑いながら、毎公演臨んで行きたいと思います。

小池栄子コメント

新しい事に挑戦させて頂けるのは有り難いことですし、KERAさんは私に瞳ができると信じて書いて下さっているはずですので、諦めずもがき続けなければと思います。

瀬戸康史コメント

清晴は、演じていて面白いけど感情のコントロールが難しい役です。初参加の僕に普段求められるのとは違うキャラクターを任せてくださるKERAさんに心から感謝していますし、群像劇をしっかり支える存在の一人にしなければと思っています。

松岡茉優コメント

これから私たちが確実に巻き込まれるであろう、東京オリンピックとそれに伴う様々な変化のうねり、56年前に味わった人々の右往左往を、この作品を通して同世代の方々に知って頂けたらと思います。舞台はまだ二作目ですが、先輩方から多くを学び、少しずつでも前に進んでいきたいと思っています。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント

この歳になっても危なっかしいところにいたい、という欲求が病気のようにあって、リスクが高いことをやりたくなるんです。まだ無邪気だった時代を背景に、妙な軽やかさを持った「バランスが良い作品ではなかなか残せない類の印象」を残すことを目指したいです。

シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2017「陥没」

2017年2月4日(土)~26日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2017年3月3日(金)~6日(月)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:井上芳雄小池栄子瀬戸康史松岡茉優 / 山西惇犬山イヌコ山内圭哉近藤公園趣里 / 緒川たまき山崎一高橋惠子生瀬勝久

ステージナタリーをフォロー