ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」が、明日10月19日に東京・赤坂ACTシアターにて開幕。これに先がけ、本日10月18日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
フランス革命後の恐怖政治が続く時代に、無実の人々を断頭台から救おうと立ち上がったイギリス貴族・パーシー(
ゲネプロはガブリエル・バリーの挨拶からスタート。ワイルドホーンも最前列に腰掛け、紹介されると笑顔で会場に手を振った。物語はフランス革命を物語るギロチンの影絵で幕を開ける。石丸演じるパーシーが繰り出す機転の利いたセリフの数々が、深刻な状況にも関わらず観客をクスリとさせる。彼の元に集ったピンパーネル団(
囲み取材には石丸幹二、安蘭けい、石井一孝、そしてロベスピエールとプリンス・オブ・ウェールズの2役をWキャストで務める、
石丸は「素晴らしい世界を皆さんにお観せできると思ってます」と挨拶。日本初演となった宝塚版「スカーレット・ピンパーネル」に出演している安蘭は「また新しい『スカーレット・ピンパーネル』が出来上がってるので、幕が開くのがとても楽しみです」と意気揚々と語る。初共演となる2人の組み合わせに、記者から“四季と宝塚の融合”と声が上がると、「そんな古い」「考えたことなかった」と2人で笑い合うも、安蘭が「(初共演とは)信じられないぐらい、息のぴったり合った2人です」と笑顔でコメントし、石丸は「ありがとうございます」とはにかんだ。
安蘭が宝塚版で演じたパーシー役を今回演じることとなる石丸は、安蘭からかなりのアドバイスを受けたと言う。「彼女の舞台も観てますので、『ここでこういうふうに演じてたな』という私の記憶と、彼女のアドバイスを今回の役作りに生かせたと思ってます。一緒に作り上げた感じです」と感謝を述べ、今度は安蘭が「いやいやいや、すみません、うるさく言っちゃって」と恐縮する一幕も。
安蘭は宝塚版との違いについて「宝塚版は小池(修一郎)先生がお話の部分で脚色されていましたが、今回はシンプルにNYで上演されたものをやっているので、お話の進み方が若干違います。3人の三角関係がより深く、大人の三角関係に描かれている」と解説。石丸のパーシーを観た感想を「改めてパーシーってかっこいいなって思いました」と語り、「私とやっぱり全然違います。宝塚のときは女性がやってるので、夢の世界のパーシーだったんですよね。現実のパーシーはこうなんだ!って思ったら『あー素敵だなー! 男の人が演じるとこうなるんだ』って思って、改めてもう一度演じてみたくなりました」とコメントした。
ショーヴラン役の石井は自身の役どころと役名を掛け「安蘭けいを石丸さんと取り合って勝負する、勝負(しょうぶ)らん」とおどけ会見場を和ませながら、「今、劇中に登場するフェンシングのシーンで、息もつかせぬ決闘をしてました。お客さんにも息もつかせぬような面白さで、この作品をお届けできたらと思います」と意気込んだ。
佐藤は「ロベスピエールは今回新曲を書いていただいたので、いいスパイスになるように演じたいと思います」と挨拶。同役を演じる平方も「先ほどワイルドホーンさんにお会いしたときに、『ただでは歌わせないような難しい曲にした』と言われましたので、そちらをなんとか攻略して、皆さんのもとへお届けしたいと思います」と笑顔で語る。
東京公演は10月26日まで。以降、10月30日から11月7日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて大阪公演を行った後、東京・東京国際フォーラム ホールCにて東京凱旋公演を実施する。
ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」
2016年10月19日(水)~26日(水)
東京都 赤坂ACTシアター
2016年10月30日(日)~11月7日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2016年11月24日(木)~29日(火) ※東京凱旋
東京都 東京国際フォーラム ホールC
演出:ガブリエル・バリー
音楽:フランク・ワイルドホーン
パーシー・ブレイクニー:
マルグリット・サン・ジュスト:
ショーヴラン:
ロベスピエール / プリンス・オブ・ウェールズ:
アルマン・サン・ジュスト:
デュハースト:上口耕平
ベン:
ファーレイ:
エルトン:
オジー:
ハル:
マリー・グロショルツ:則松亜海
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