若者の会話劇「フリック」PV公開、木村了「人種差別を芯に置いて演じる」

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10月に上演される、マキノノゾミ演出作品「フリック」のPVが公開された。

「フリック」出演者。上段左から時計回りに、木村了、ソニン、菅原永二、村岡哲至。

「フリック」出演者。上段左から時計回りに、木村了、ソニン、菅原永二、村岡哲至。

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お披露目されたのは、キャストが舞台セットの中で稽古している映像を織り交ぜながら、木村了ソニン菅原永二と演出のマキノが本作の特徴や見どころなどをインタビュー形式で語る3分強の映像。木村は「いまだなお残る人種差別やそういった気持ちを芯に置きながら演じる」、ソニンは「劇的ではないけれど、引っかかるように造形をしっかりやらなければ」とそれぞれ意気込む。

さらに菅原は「人種関係なく、若者の繊細さというのは一緒なんだな」と本作の印象を語り、マキノは「人と人がつながる大切さや可能性を、ちょっとでも光が射す形で描けたら」と期待を込めた。

2014年にピュリツァー賞の戯曲部門を受賞した「フリック」は、アメリカの劇作家、アニー・ベイカーによるコメディタッチの会話劇。マサチューセッツ州の寂れた映画館を舞台に、そこで働く若者たちの不器用な人間関係や焦燥感を、軽快かつ細やかに描き出す。公演は10月13日から30日まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。なおPVに収録されなかったコメントは以下の通り。

マキノノゾミコメント

演出していて極めて楽しいです。誰もが身に覚えのある若者の通過儀礼の物語。
どんな年代の人が観ても、ある“愛おしさ”を感じると思う。アメリカ、イギリスでも上演されていますが、日本版を世界で最も面白いバージョンにしたい!

木村了コメント

登場人物それぞれのバックボーンが、心の内側でぶつかりあう物語。
今まさにバイトをしている人、葛藤を抱えながら仕事をしている人にぜひ観てほしい。
ものすごい共感を得られる作品だと思います。

ソニンコメント

とてもこだわって翻訳された台本。その空気感をいかに表現するかが、難しくもあり楽しいところでもあります。
「あっ、わかる!」と思える不器用な登場人物たち。演劇的な大仰さがないから、映画好きな人にも入り込みやすいと思います!

菅原永二コメント

コミュニケーションのずれ、微妙な間。言いたいことを言えない繊細な若者たちの葛藤に、
胸がキュンとします。膨大な台詞量に追われていますが……(笑)

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「フリック」

2016年10月13日(木)~30日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:アニー・ベイカー
翻訳:平川大作
演出:マキノノゾミ
出演:木村了ソニン、村岡哲至、菅原永二

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