成河と木村了がいざなう“マクドナーの紡ぐ言葉の森”「ピローマン」開幕

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ピローマン」が、プレビュー公演を経て昨日10月8日に東京・新国立劇場 小劇場にて開幕した。

「ピローマン」より。(撮影:宮川舞子)

「ピローマン」より。(撮影:宮川舞子)

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本作は2004年のローレンス・オリヴィエ賞の作品賞を獲得したマーティン・マクドナーの戯曲。作家のカトゥリアンは“ある事件”の容疑者として警察に連行される。刑事は、その事件の内容とカトゥリアンが書いた作品の内容が似ているため、カトゥリアンの犯行を疑っているのだった。刑事たちはカトゥリアンの兄ミハエルも隣の取調室に連行して、兄を人質にカトゥリアンに自白を迫るのだが……。

「ピローマン」より。(撮影:宮川舞子)

「ピローマン」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

翻訳・演出を手がける小川絵梨子は、開幕に際し、「プレビュー公演を経て、初日を無事開けることができました。プレビューにお越しくださった皆様、本当にありがとうございました! 『ピローマン』は物語についての物語になります。ぜひ、劇場にて、この物語を楽しんで頂けましたら幸いです」とコメント。

「ピローマン」ビジュアル

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カトゥリアン役の成河は「マクドナーの紡ぐ言葉の森を彷徨い続けてきました。絵梨子さんと共に目指す俳優の真髄、といいますか真に俳優芸術と呼べるものは遥か高みにあります。それでも、荷物を捨てて、身を投げ出してその壁を登ることで、少しずつ森の全容が見えてくる。すると、言葉の森というのはこんなにも豊かで、優れた戯曲というのは本当に人類の宝なのだという事が分かります。このマクドナーの奇跡のように美しい森を、皆さまに安心して隅々まで散策して頂けるよう、チーム一丸となって、最後まで壁を登り続けたいと思います」、ミハエル役の木村了は「初日の幕が開きました。無事に初日を迎えられた事にホッと胸を撫でおろすと同時に、この『ピローマン』という作品を『物語』として立ち上げ続けていくことへの緊張感で背筋が伸びる思いです。常に出会って発見し、手放して、許す。これが出来ることの喜びを噛み締めながらミハエルを務めさせていただきます。劇場でお待ちしています」と思いを語った。

上演時間は休憩を含む約2時間55分で、公演は10月27日まで。出演者には成河、木村のほか、斉藤直樹松田慎也大滝寛那須佐代子、石井輝が名を連ねている。

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ピローマン

2024年10月3日(木)~2024年10月27日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

スタッフ

作:マーティン・マクドナー
翻訳・演出:小川絵梨子

出演

カトゥリアン:成河
ミハエル:木村了
トゥポルスキ:斉藤直樹
アリエル:松田慎也
父:大滝寛
母:那須佐代子
女の子:石井輝

※10月3・4日はプレビュー公演。

公演・舞台情報
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※ミハエル役で出演を予定していた亀田佳明は体調不良のため降板。代わりに木村了が同役を務めます。

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