タイトルの「サバイバーズ・ギルト&シェイム」とは、戦争や災害、事故で生き残った者が亡くなった人を思い、生きていることに対して感じる罪悪感や羞恥心のこと。本作ではそんな、戦争を生き延びたことにより葛藤する、ある青年の姿が描かれる。作・演出を手がける鴻上は本作について「『生き延びてしまった罪と恥』と向き合い、格闘し、笑い飛ばす抱腹絶倒の爆笑悲劇です」とコメントしている。
自身が戦死していると思い込んでいる青年役には、本作が舞台初主演となる
鴻上尚史コメント
「サバイバーズ・ギルト&シェイム」とは、戦争や災害でかろうじて生き残った人が、死んでしまった人達を思い、生きていることに感じる罪悪感と恥ずかしさのことです。
未来、戦争が起こり、戦場から故郷に帰ってきた若い男が、両親に「僕、死んじゃったよ」と陽気に微笑む所から物語は始まります。けれど、男は自分は幽霊ではないと言います。ただ、死んでいるのだと。
人間は想像を超えた出来事に襲われた時、「この世界は現実でない」と思い込んで生き延びようとします。それが不可能な時は、「私は現実でない」と決意するのです。
素敵な俳優が集まってくれました。期待の若手、エネルギュッシで真面目な山本涼介さん、若いのに確かな演技力の魅力的な南沢奈央さん。見事な歌と演技力の伊礼彼方さん、確かな笑いと安定の演技の片桐仁さん、「真田丸」の“おこうさん”で話題の長野里美さんと信頼の大高洋夫さん。
この6人で創り上げるのは、「生き延びてしまった罪と恥」と向き合い、格闘し、笑い飛ばす抱腹絶倒の爆笑悲劇です。
山本涼介コメント
「仮面ライダー」という、大きな船に乗っていたこの一年。
そこから、ポンッと荒海に投げ出されたような気分です。
夢だった初主演という大役をいただき、同時にその言葉の大きさと責任が僕の肩にのしかかっています。ですが、仮面ライダーで演じたクールであまり感情を表に出さない役から、今回は全てを“解放”して、「爆笑悲劇」という新ジャンルの物語を感情豊かに表現したいと思っています。
演出家の鴻上尚史さんをはじめ、南沢奈央さんら心強い共演者の皆さんの胸を借り、一度として同じステージのないナマモノの魅力を楽しみながら、精一杯演じたいです。
KOKAMI@network vol.15「サバイバーズ・ギルト&シェイム」
2016年11月11日(金)~12月4日(日)
東京都 紀伊國屋ホール
作・演出:
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