「阿弖流為」上映会で中村七之助、いのうえひでのりの演出に「びっくり」

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シネマ歌舞伎版「歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉」の完成披露上映会が昨日5月17日に都内で開催され、市川染五郎、中村勘三郎、中村七之助の3人が登壇した。

「シネマ歌舞伎版『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』」完成披露上映会より、左から中村七之助、市川染五郎、中村勘九郎。

「シネマ歌舞伎版『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』」完成披露上映会より、左から中村七之助、市川染五郎、中村勘九郎。

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市川染五郎

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2015年7月に新橋演舞場で上演され、劇団☆新感線の中島かずきいのうえひでのりが脚本・演出を手がけたことでも話題を呼んだ「歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉」は、敵同士ながらも互いを認め合い戦う阿弖流為と坂上田村麻呂の物語。阿弖流為を染五郎、坂上田村麻呂を勘九郎、阿弖流為の恋人・立烏帽子を七之助が演じている。

公演を振り返り、染五郎は「歌舞伎NEXTが始動して、初めはいのうえ歌舞伎とは何が違うのかと考えたりもしたが、稽古に入ってしまえばすごいものを作ろう、面白いものを作ろう、びっくりするものを作ろうという思いだけでカンパニー一同必死に突き進むのみだった」とコメント。「阿弖流為」のカンパニーについて勘九郎は「楽しい稽古期間だった。みんなが熱い気持ちで作品を作り上げていこう!というパワーに満ちた稽古場の雰囲気が心地よく、その空気に後押しされて、すごいものを作らなきゃなという気持ちになった。このカンパニーにいられたことを幸せに思う」と語る。

中村七之助

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七之助は「ずっと新感線に出てみたかった」と前置きし、「実際に出演してみて、新感線は出るものではなく、観るものだとわかった(笑)」とハードな稽古について明かした。「いのうえさんの演出は形が決まっていて歌舞伎の形式に通ずるものがある。古田新太さんや橋本じゅんさんの演技を見て『自由にやっているなあ』と思っていたが、あんな風な演出を受けていたと知ってびっくり。それを毎回新鮮に、自由にやっているように見せている新感線は恐ろしい人たちだ」と驚きをあらわにする。

「シネマ歌舞伎版『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』」完成披露上映会より、左から市川染五郎、中村七之助。

「シネマ歌舞伎版『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』」完成披露上映会より、左から市川染五郎、中村七之助。[拡大]

また会見では、本日5月18日に33歳の誕生日を迎える七之助へのサプライズが行われ、染五郎が七之助の口にケーキを運ぶ一幕も。そして染五郎は最後に「歌舞伎NEXT、シネマ歌舞伎は共にまだまだ歴史は浅いが、どんどん進化させていくので今後に期待してほしい」と意気込みを見せた。

シネマ歌舞伎版「歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉」は、6月25日から東京・東劇ほか全国57館で上映される。

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住川絵理/ターミナル @eri_sumikawa

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