歌舞伎俳優の
昨日3月30日に所属事務所を通じて結婚を発表した2人。この日はそろって和装で登場した。2人は5年前に愛之助がいとこの片岡孝太郎に誘われ、藤原主演のミュージカル「マルグリット」を観劇したときに出会ったという。数年後に再会して以来友人として付き合うようになったといい、愛之助は「役者仲間という思いでお付き合いさせていただいていた。彼女も関西出身なので、家族みたいな感じでリラックスしてお付き合いできる方だなと思っていた」と当時を振り返る。
そんな関係にもかかわらず、2015年に熱愛報道がなされると事務所から会うことを禁じられた。愛之助は「そんなとき、ふと考えたら心にぽかんと穴が開いた気がして。いろんなことを話せる相手として彼女を必要としていたんだなと思い、夏あたりに心を決めてお付き合いを申し込みました」と明かす。藤原も当時のことを「同じ世界の人同士はうまくいかないんかな、という思いもあって、『ダメよダメ、友達よ友達』と自分に言い聞かせていた。事務所に『会わないでね』と言われたときは私自身も心に穴が開いたようになって……。彼に『ちょっとお話があるんです』と言われたときは、同じ気持ちやったんやと思い、すごくうれしかった」と述懐。司会から「事務所のおかげですか?」と聞かれると、愛之助は「事務所というよりも、マスコミさんに感謝です(笑)。ありがとうございました」とはにかんだ。
プロポーズの言葉を尋ねられると、愛之助は「やはりその質問が来てしまいましたか……」と苦笑い。「よく考えたら、プロポーズしたのかな? いつの間にか結婚しようって話になっていたので……」という発言に、藤原は「正直、いつかな?と思っている間に時が進んでいました。昨日の夜かな?とか考えていたんですが、やっぱりなかったので(笑)」と残念そうに話す。愛之助は慌てて「新婚旅行に行ったときに、ロマンチックな感じでしてみたいと思います。特別なときに残しておきたいので」と付け加えた。
交際して初めてわかったお互いの意外な面に関する質問が挙がると、藤原が「びっくりしたのは、彼はメロンの切り方を知らなかったんです」と暴露。それを受け愛之助が「男は台所に立つなと教わって育ったので、料理ができない人間になってしまったんです。そう言ったら彼女がメロンにマジックで線を引いて切り方を教えてくれました」と仲むつまじいエピソードを披露すると、藤原は「思った以上に亭主関白というか……日本男児!って感じですね」と話した。
「モテる旦那さんの妻、という覚悟はありますか?」という問いかけに、藤原は「歌舞伎役者は色がないとダメだと思っているので。ね?」と愛之助のほうを見やる。「ね?って言われても……」と照れながらも、愛之助は「素敵な宝物を手に入れましたので、(浮気の)心配はないと思います」と断言する。さらに子供について話が及ぶと、愛之助は「子供は神様からの授かりものだと思う。期待はしていますが、僕も養子として片岡家に入れていただきましたので、たとえば“愛之助”の名前を継ぎたくても子供がいない状況であれば、養子でも構わないと思っています」と考えを述べる。そして藤原は「そうは言ってくださいますが、できれば彼の子供を産みたいな、と思うのが女心です。無理をせず、2人で相談し合ってやっていけたら」と答えた。
「お幸せですか?」という質問に、愛之助は「最高に幸せです」、藤原は「ありがとうございます。幸せです」とうなずく。最後に愛之助が「結婚を機に、ますます稽古にも努めていきたいと思っています。2人ともまだまだ未熟です。温かく見守っていただき、ときには叱咤激励していただければ」と挨拶し、会見を締めくくった。
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