アーティストたちの稽古場での姿をダイアリー形式で紹介するファッションコラム「ケイコレ」。この連載では、稽古に励むアーティストたちが、数日間にわたって自身の稽古着姿を披露し、稽古場のファッショニスタやいつか手にしたい憧れの稽古グッズ、公演の見どころをこっそりと教える。
第26回は元宝塚歌劇団星組トップスター・
宝塚歌劇団の原田諒が演出・潤色を務める本作で、紅はナイトクラブのスター歌手・リノを演じる。原田と紅は星組「ミュージカル『ベルリン、わが愛』」でもタッグを組んだ仲。今作での明るくコケティッシュなヒロインは、紅にピッタリだが、さらにどんな一面を見せてくれるのか。稽古中の紅が寄せたコメントからは、稽古着へのこだわりや、“女優”としての稽古着との新たな出会いを楽しんでいる様子が伺えた。
Day1
今まで宝塚で男役だったので、稽古スカートを持っておらず、この稽古スカートはダンスの先生が作ってくださったものです。
「エニシング・ゴーズ」っぽくマリン風にデザインしてくださいました!
Day2
衣装のデザイン画により近いものを稽古着にするようにしています。
伸縮性もあり、動きやすい格好です。
Day3
こちらも衣装に近いものを選んでいます。
身体のラインが見えたほうが、身体をどう使えば美しく立ち振る舞えるかを考えることができるので。
稽古着におけるこだわりは?
こだわりは、やはり衣装に近いもの。
実際の衣装を着たときに、稽古着とのギャップをより少なくしようと考えて稽古着は選んでいます。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
皆さんおしゃれなんですが、大野拓朗さんのTシャツを毎日楽しんでいます(笑)。
「それは、なんの絵?」とか、「なんの写真?」みたいな、ついつい聞いてしまうデザイン画Tシャツを着ていらっしゃいます(笑)。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
マーメイドスカートやタイトスカートで、着やすい稽古着を探しています。
ブランドなどは問わないのですが、稽古着のスカートというものを探したことがなかったので、今は目がいくものが違って、楽しんでいます。
ブロードウェイ・ミュージカル「エニシング・ゴーズ」で特に注目してほしいのはどんなところ?
コメディ作品ですが、ただただ明るいだけではなく、1930年代の大恐慌を乗り越えようとするときにできた作品なので、パワーがあるものになったのだろうと解釈しています。
底抜けに明るく、なんでもまかり通るという古き良きアメリカのパワーで、今のこのコロナ禍で闘っているお客様に勇気と元気をお届けしたいと考えています!
プロフィール
大阪府出身。2002年、宝塚歌劇団に第88期生として入団、初舞台を踏む。2016年から星組トップスターを務め、2019年に「ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS-食聖-』」「スペース・レビュー・ファンタジア『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』」で退団。退団後は「紅ゆずる トークショー in 大阪松竹座」、熱海五郎一座「Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~」のほか、オンライントークライブ「上方藝能、おもろいねんで!」などに出演した。
※Eclairの「E」はアキュートアクセント付きが正式表記。
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ケイコレ~稽古着ファッションをお届け~ Vol.26 紅ゆずるは衣装に近い稽古着で、本番とのギャップを少なく
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