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宝塚歌劇星組「ベルリン、わが愛」東京開幕、紅ゆずる&綺咲愛里「信頼深まった」

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左から紅ゆずる、綺咲愛里。

左から紅ゆずる、綺咲愛里。

宝塚歌劇星組「ミュージカル『ベルリン、わが愛』」「タカラヅカレビュー90周年『Bouquet de TAKARAZUKA』」の東京・東京宝塚劇場公演が、本日11月24日に開幕。これに先駆け、通し舞台稽古と囲み取材が本日行われた。

作・演出を原田諒が手がける「ベルリン、わが愛」は、激動期のドイツ・ベルリンを舞台に、映画を愛した人々の姿をラブロマンスを織り交ぜて描くミュージカル。ドイツ最大の映画会社UFAの映画監督テオ・ヴェーグマン役を星組トップスターの紅ゆずる、テオの映画に出演することになる女優ジル・クライン役をトップ娘役の綺咲愛里が演じる。

映画がサイレントからトーキーへと移り変わる1920年代から30年代にかけ、ハリウッドに並ぶ映画の都として隆盛を極めたベルリンには、ナチスが暗い影を落とし始めていた。そんな中、新しい娯楽作を模索するUFAの面々は、ミュージカル映画こそが大衆が求めるものだと確信し、その実現に向けて突き進んでいた。

無名の踊り子を起用し、テオが初監督を務めたトーキー映画は成功を収めるが、プロパガンダとして映画を利用しようとするナチスの圧力が次第に強まっていく。映画を心から愛する男たちは理想と現実の間で揺れ動き……。

映画のフィルムをモチーフとした舞台美術が印象的な本作。紅は逆境にあっても映画に一途な情熱を注ぎ続けるテオを熱演し、綺咲はそんなテオに見出され、レビューガールから映画女優へと成長していくジルの姿を細やかに演じた。

映画のシナリオを書くことになった絵本作家エーリッヒ・ケストナー役の礼真琴は、優しい心の持ち主ながら、反ナチスを貫く意志の強い役どころを演じきる。そしてナチス宣伝全国指導者ヨーゼフ・ゲッベルス役の凪七瑠海は、ナチスにいながらユダヤ人であるジルに惹かれていくさまをスマートに表現した。

作・演出を酒井澄夫が担当した「タカラヅカレビュー90周年『Bouquet de TAKARAZUKA』」では、紅を中心に星組メンバーの魅力を詰め込んだ華やかなショーを展開。「夜霧のモンマルトル」にのせて、燕尾服の紅が登場する妖艶なシーンも展開された。

通し舞台稽古後の囲み取材には、紅と綺咲の星組トップコンビが出席。紅は「今、星組メンバーは燃えております!」と、東京公演初日を前に闘志をのぞかせる。オリジナル作品について紅は「再演ものとは違い、自分たちの色をすごく出せる面はいいのですが、それだけにとても難しいです。レビュー90周年という節目にさせていただくショーは、今の星組にとって大切な勉強であり、個性を発揮する場だと思っております」と語った。

レビューでの好きな場面について記者から尋ねられた綺咲は「プロローグで一人ひとりがお花になって、みんなが集まって花束になる場面が素敵だと思っています」とコメント。そんな綺咲の印象について紅は「目を見ただけで何を思っているのか、わかるようになってきました。彼女はとても可愛らしいんですが、その中に大人っぽさが眠ってるんです。そこを引き出したいと思っていて、それが垣間見えたとき、信頼関係が深まったんじゃないかと思います」と語る。これに対して綺咲は「(紅は)何度もお稽古に付き合ってくださり、優しく教えてくださるので本当に素敵な方です」と笑顔で返した。公演は12月24日まで。なお千秋楽公演は全国各地および香港、台湾の映画館で生中継される。

宝塚歌劇星組「ミュージカル『ベルリン、わが愛』」「タカラヅカレビュー90周年『Bouquet de TAKARAZUKA』」

2017年11月24日(金)~12月24日(日)
東京都 東京宝塚劇場

「ミュージカル『ベルリン、わが愛』」

作・演出:原田諒
出演:紅ゆずる綺咲愛里礼真琴凪七瑠海 ほか

「タカラヅカレビュー90周年『Bouquet de TAKARAZUKA』」

作・演出:酒井澄夫
出演:紅ゆずる、綺咲愛里、礼真琴、凪七瑠海 ほか

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