GRAPEVINEツアーお台場で大団円、9月大阪&東京単独も

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6月28日、GRAPEVINEが全国ツアー「GRAPEVINE TOUR 2013」のファイナル公演を東京・Zepp Tokyoで行った。

6月28日に東京・Zepp Tokyoで行われた「GRAPEVINE TOUR 2013」の模様。(撮影:久保憲司)

6月28日に東京・Zepp Tokyoで行われた「GRAPEVINE TOUR 2013」の模様。(撮影:久保憲司)

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田中和将(Vo, G)(撮影:久保憲司)

田中和将(Vo, G)(撮影:久保憲司)

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アンコール時の模様。(撮影:久保憲司)

アンコール時の模様。(撮影:久保憲司)

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最新アルバム「愚かな者の語ること」を携え、5月9日からスタートしたツアーの最終日となったこの日。GRAPEVINEのメンバーがステージに現れてスタンバイする中、亀井亨(Dr)は両手を上げて力強いガッツポーズをとる。田中和将(Vo, G)は客席を見渡し「はいこんばんはー!」と挨拶し、おもむろに「なしくずしの愛」を悠々と歌い出した。

まず「愚かな者の語ること」収録曲で観客を引きつけた彼らは、「冥王星」「I must be high」とハイテンションなナンバーを畳み掛けてフロアを温める。「I must be high」ではイントロで高野勲(Key, G)のスペーシーなシンセ音をフィーチャーしたり、曲中でTHE BEATLESの「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」を差し挟んだりと、彼らなりの遊び心を加えてオーディエンスを楽しませた。

最初のMCで田中は「おっ台場ー! 最終日ー! Zepp Tokyoー!……はいありがとう(笑)」と茶目っ気を含みつつファンへ声をかけると、「最終日集まってくれてありがとう、無事にツアーが終われそうです」と語り拍手を受ける。また彼は初めて自身のライブを観る人に向けて「盛り上がるとか盛り上がらんとか、完全無視してライブが展開されていきますので。要は皆さんの想像力にかかっておるわけです。2000人いれば2000通りのイメージの描き方をしていただければなと」とメッセージを送った。

フュージョン的なアプローチが取り入れられた「迷信」に続いては、2002年発売のアルバム「another sky」から「マリーのサウンドトラック」が奏でられる。静謐な空気が漂う同曲の余韻は、続く「うわばみ」で和やかなものに変化した。中盤のハイライトとなったのは「Pity on the boulevard」。陰と陽を併せ持ったこの曲で場内の雰囲気は一変し、間奏では一層激しさを増したバンドアンサンブルが鳴り響く。7分程におよぶ圧巻の演奏に観客はじっと耳を傾け、曲が終わると彼らに大きな拍手と歓声を送った。

2003年のシングル「会いにいく」のカップリング「It was raining」でコアなファンを喜ばせたあとは、「太陽と銃声」「われら」「虎を放つ」を続けて披露。幻想的かつドラマチックな3曲でアルバムの世界を表現した。ライブも終盤に差し掛かると「懐かしいやついくぜー!」という田中の言葉から、西川弘剛(G)の鋭利なギターサウンドが光る「白日」、金戸覚(B)のゴリゴリのベースソロから始まった「ナポリを見て死ね」とまさに懐かしのナンバーが連投される。そして5人は叙情的な旋律が美しい「無心の歌」で本編を印象的に締めくくった。

アンコールでは「Darlin' from hell」「Reverb」とファンから人気の高いナンバーが繰り広げられる。野太いボーカルとパワフルなサウンドで会場をヒートアップさせた彼らは、アッパーチューン「フラニーと同意」で観客をさらなる熱狂へ導いた。軽やかで開放感あふれる「真昼の子供たち」を届けてステージを降りるも、鳴り止まないアンコールに応えて再登場。最後に「作家の顛末」で憂いを帯びたムードを作り出し、17公演にわたるツアーの幕を下ろした。

なおGRAPEVINEは9月17日に大阪・NHK大阪ホール、9月26日に東京・渋谷公会堂にてワンマンライブを開催。昨年のデビュー15周年記念ライブからちょうど1年のタイミングで行われる今回の単独公演を、田中はMCで「その名も16周年記念ライブ」と語っていた。どのようなセットリストが用意されるのかファンは楽しみにしておこう。

「GRAPEVINE TOUR 2013」2013年6月28日セットリスト

01. なしくずしの愛
02. 冥王星
03. I must be high
04. 迷信
05. マリーのサウンドトラック
06. うわばみ
07. コヨーテ
08. ピカロ
09. Wants
10. Pity on the boulevard
11. 1977
12. It was raining
13. 太陽と銃声
14. われら
15. 虎を放つ
16. NOS
17. 白日
18. ナポリを見て死ね
19. 片側一車線の夢
20. 無心の歌
<アンコール>
21. Darlin' from hell
22. Reverb
23. フラニーと同意
24. 真昼の子供たち
<ダブルアンコール>
25. 作家の顛末

GRAPEVINEホールワンマンライブ

2013年9月17日(火)大阪府 NHK大阪ホール
2013年9月26日(木)東京都 渋谷公会堂

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