高橋徹也、下北沢CLUB Queワンマンで新旧セット熱唱

約7年半ぶりのオリジナルアルバム「大統領夫人と棺」を完成させた高橋徹也が、3月1日に東京・下北沢CLUB Queにてワンマンライブ「First Lady and Coffin 2013」を開催した。

高橋はアルバム「大統領夫人と棺」をともに作り上げた鹿島達也（B）、菅沼雄太（Dr）、佐藤友亮（Key）の3人を引き連れステージに登場。ライブは静謐なスキャットナンバー「Open End」で幕を開け、そのまま新曲「ブラックバード」へ。2曲を終えたところで観客からは拍手と歓声が上がったが、高橋は客席に少し笑顔を見せると、無言でギターを爪弾き次のイントロを鳴らす。1998年リリースの2ndアルバムに収録された懐かしいナンバー「人の住む場所」だ。

新旧織り交ぜたセットリストで演奏は徐々に熱を帯びてくるも、4人は淡々と丁寧に音を重ねていく。中盤の「世界はまわる」からは高橋がアコースティックギター、鹿島がウッドベースに持ち替え、場内をこれまでとは違った色に染め上げた。ダビーな「NIGHT & DAY, DAY & NIGHT」、ブラジリアンテイストの「赤いカーテン」などサウンドは曲ごとに表情を変え、4つ打ちビートが印象的な初期の人気曲「チャイナ・カフェ」が始まると、それまで静かにステージを眺めていた人も思わず体を揺らして踊り出す。続いて披露された最新アルバム表題曲「大統領夫人と棺」は、ファンキーなサウンドが体を、ポエトリーリーディングによる高橋の辛辣なメッセージが心を刺激するナンバー。畳み掛けるように歌われた「真っ赤な車」では会場全体がエモーショナルな空気に包まれ、普段はクールな高橋が思わず拳を上げて煽動する姿も観られた。

高橋は最後に本日のメンバーを1人ひとり紹介し、はにかみながら「41歳、高橋徹也です」と自己紹介。最後は「夜明けのフリーウェイ」の熱い演奏で締めくくった。熱気冷めやらぬ観客のアンコールを受け、メンバーとともに再びステージに上がった高橋は、アコースティックギターをかき鳴らしながら「ユニバース」「SUMMER SOFT SOUL」の2曲を熱唱。約2時間におよんだステージは大歓声の中幕を下ろした。

高橋の最新アルバム「大統領夫人と棺」はライブ会場限定で先行発売されており、CDショップでの販売は4月中旬頃を予定。3月30日に京都・京都SOLE Cafeにて行われる佐藤友亮（Key）とのデュオ編成によるツーマンライブと、4月6日の東京・下北沢leteソロワンマン「夕暮れ 坂道 島国 惑星地球」の会場でもアルバム先行販売が実施される。

2013年3月1日（金）東京都 下北沢CLUB Que
高橋徹也ワンマンライブ「First Lady and Coffin 2013」セットリスト

01. Open End
02. ブラックバード
03. 人の住む場所
04. 微熱
05. 憧れモンスター
06. サマーピープル
07. 世界はまわる
08. テーマ
09. 夜の亡霊 夜の国境
10. NIGHT & DAY, DAY & NIGHT
11. 赤いカーテン
12. 怒りを込めて
13. チャイナ・カフェ
14. 大統領夫人と棺
15. 真っ赤な車
16. バタフライナイト
17. 夜明けのフリーウェイ
＜アンコール＞
18. ユニバース
19. SUMMER SOFT SOUL

高橋徹也「大統領夫人と棺」新作リリース・ワンマン in 京都

2013年3月30日（土）京都府 SOLE Cafe
＜出演者＞
高橋徹也（Vo, G）/ 佐藤友亮（Key）
料金：前売 3000円 / 当日 3500円（ドリンク代別）
ライブ詳細および予約受付URL：http://solecafe.jp/2013/03/post-200.html

高橋徹也ソロ・ワンマン「夕暮れ 坂道 島国 惑星地球」

2013年4月6日（土）東京都 下北沢lete
※チケット完売

高橋徹也「大統領夫人と棺」収録曲

01. ブラックバード
02. ハリケーン・ビューティ
03. Key West
04. 雪原のコヨーテ
05. 不在の海
06. 大統領夫人と棺
07. 帰り道の途中