このライブは7月に発売された2枚組アルバム「INNER KINGDOM(内なる王国)」の“Disc mental”に収録された組曲=「Pageant:Keller Water」を再現するというコンセプチュアルな内容。前作「NEW WORLD」リリース時にも同様の試みがなされており、今回は2度目の“披露会”となる。
これは9月15日に東京・赤坂BLITZにて行われた「INNER KINGDOM TOUR」の初日公演で発表されたもので、渡會将士(Vo, G)の口から開催を告げられると集まった満員のオーディエンスからは大きな拍手と歓声が上がった。
この日のステージでFoZZtoneは「INNER KINGDOM(内なる王国)」収録曲を中心に、ダブルアンコールを含む全24曲を熱演。要所に過去の名曲を挟みつつ、バンドの音楽性の広さを見せつける圧巻のステージを繰り広げた。「Keller Water」では竹尾典明(G)、菅野信昭(B)、サポートメンバーの武並“J. J.”俊明(Dr)の分厚いコーラスワークで魅せ、「Beautiful gene」ではフロアをピースフルなムードに染め上げる。その一方で彼らは「Crocodile bird reaction」や「half myself」で会場の雰囲気を一変させ、さまざまな表情のセットリストを展開し観客を引き込んでいった。
「JUMPING GIRL」「GENERATeR」といったキラーチューンの連発を経て、本編最後に演奏されたのは「この曲を母親に捧げます」という渡會の言葉から始まった「Africa」。大陸的なビートに乗せてハンドマイクで歌われる熱のこもったパフォーマンスに、会場は感動的な空気に包まれる。そしてアンコールでは竹尾が「みんなにもらったものを全国に振りまいてキネマに帰ってきます!」と力強く宣言。彼らはファンからのアンコールならぬ“ラブコール”に応えて披露した「LOVE」まで濃密な2時間半を駆け抜け、ツアー初日を大盛況のうちに締めくくった。
FoZZtoneは今後新作を携えて全国各地を回り、ツアーファイナルを10月16日の京都・京都SOLE Cafeにてアコースティックセットで行う。またオフィシャルサイトでは9月23日23:00まで「Pageant:Keller Water 完成披露会」のチケット先行予約受付を実施。
FoZZtone「Pageant:Keller Water 完成披露会」
2012年10月27日(土)東京都 東京キネマ倶楽部
OPEN 17:00 / START 18:00
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音楽ナタリー @natalie_mu
FoZZtone、ツアー初日に組曲“完成披露会”開催を告知 http://t.co/KhBUrJk0