2011年はハロウィン恒例のライブイベント「HALLOWEEN PARTY」を2都市で開催したものの、全国規模でのツアーは約2年ぶりとなる彼ら。ツアー初日の仙台公演には地元だけでなく全国各地から約1600人のファンが集まり、VAMPSが作り出す濃密なステージを堪能した。
過去のワンマンライブと同様にスクリーンには時刻が映し出され、定刻の6:66(19:06)が近付くとフロアのざわめきが徐々に大きくなる。それは次第にカウントダウンや“VAMPSコール”へと変わり、観客がどれほどVAMPSの復活を待ち焦がれていたかを伺わせる。そして定刻ぴったりにライブがスタートすると、会場の熱気は沸点へと達した。
ステージに現れたHYDE(Vo, G)とK.A.Z(G)は、オーディエンスの大歓迎を受け序盤からエンジン全開。JIN(Key)、Ju-ken(B)、Arimatsu(Dr)の3人も前のめりかつ骨太なプレイでサウンドを支える。なお毎回ゴージャスな舞台装置や演出も楽しめるVAMPSのライブだが、今回はレーザーや照明を駆使したスタイルを導入。各楽曲の世界観に応じて、躍動的な照明や刺激的な演出が会場を彩っていた。
HYDEはデス声を轟かせたかと思えば、次の瞬間には妖艶なボーカルを響かせ、オーディエンスを翻弄する。さらに「寂しかった? 久しぶりのライブで喉が渇いてるから、いっぱいもらっちゃっていい?」と観客の声とエネルギーを激しく求める仕草をみせた。一方のK.A.Zは、Ju-kenとともにステージを駆け回りオーディエンスを巻き込んだステージを繰り広げていく。MCでは「みんな元気ですか? 『VAMPS LIVE 2012』始まりました。今年もみんなで各地で旅行できたら」と開幕したばかりのツアーに期待を寄せた。
またHYDEとK.A.Zは、VAMPSのツアーには欠かせない会場であったZepp Sendaiがなくなってしまう寂しさを吐露。K.A.Zは前日に会場前でスタッフとともにビールを飲んでいたことを明かし、HYDEは東日本大震災について触れながら「大変なこともあったけど、今回のツアーで思い出を作っていこうよ」とオーディエンスに語りかけた。
よりタイトで激しくなったバンドサウンドを提示しながら、約2時間におよんだライブを完走したVAMPS。ラストナンバーを歌い終えたHYDEは「明日も首洗ってまってろ!」と宣言すると、不敵な笑みを浮かべツアー初日に幕を下ろした。
なお、VAMPSはツアーの合間を縫って8月15日・16日・18日・19日の計4日間にわたって、愛知・ラグーナ蒲郡にてライブイベント「VAMPS LIVE 2012 BEAST ON THE BEACH」を開催することを発表。さらに8月12日には東京都・国立代々木競技場第一体育館で行われる「a-nation musicweek『ROCK NATION』」への出演も決定しており、秋まで精力的に各地を飛び回る。
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音楽ナタリー @natalie_mu
VAMPSついに復活!狂乱の仙台公演から全国ツアー開幕 http://t.co/asnjutUD