このツアーでは「まだ見ぬ宝物を探しに行こう」というアルバムのコンセプトを具現化するべく、センターステージに「Relation Ship」という名前の船をイメージしたセットを設営。メンバーは客席から登場して大歓声に包まれながらステージに向かい、新里英之(Vo、G)の「Relation Ship号へようこそ! みんなの大切な夢を載せてこの船は出発するよ!」という掛け声を合図にライブがスタートした。
ライブが始まると彼らは冒頭からアッパーチューンを立て続けに披露。コール&レスポンスや呼吸を合わせたジャンプを繰り返すことで、ステージと観客席との一体感はみるみるうちに高まっていった。
2011年に全都道府県162本のライブハウスツアーを経験したことで、メンバーそれぞれが成長を遂げると同時にバンドとしての結束も増したHY。この日のライブでは力強い歌声や、各メンバーのプレイヤーとしての成長の跡が刻まれたソロパート、5人の呼吸がピッタリと合った痛快なキメなど、豊かなバンドアンサンブルを響かせていた。
回転するステージや、大勢のダンサー&合唱隊の登場など、この日のステージは視覚的なインパクトも充分。その一方で話しかけるようなMCなど、会場は広くても観客との遠さを感じさせないファンを思いやった工夫が随所に感じられ、彼らの温かい人柄を感じさせた。
バラードナンバー「366日」では仲宗根泉(Vo、Key)が圧倒的な歌を響かせ、武道館の空気が一変。各メンバーのキャラクターが存分に味わえる恒例の「イーズーコーナー」ではドラマ仕立てのラブストーリーが展開され、衝撃の結末に歓声と爆笑が沸き起こった
打ち込みに初挑戦した4つ打ちのダンスナンバー「ガジュマルビート」では、歌詞のとおりミラーボールが光を反射する中、メンバーは花道を歩いて観客に近寄っていく。ライヴ終盤には新里が「みんなで1つになった瞬間、これだけのパワーが生まれることを忘れないでください。いつも支えてくれているみなさんはHYの宝物です」とコメント。会場を訪れた観客がメッセージを書き込んだフラッグをステージに掲げ、「繋がり」と「連帯感」を表現していた。
なお今後このツアーは、4月7日と8日に大阪城ホール、4月21日に愛知・日本ガイシホール、4月28日に福岡・マリンメッセ福岡、5月13日に沖縄コンベンションセンターで開催される。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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