屋敷豪太50歳の誕生日にMUTE BEAT、奥田民生ら登場

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昨日2月26日で50歳の誕生日を迎えた屋敷豪太。彼のバースデーイベント「GOTA'S 50th Birthday Party. Back to Roots」が2月24日に東京・SHIBUYA-AXにて開催され、10組のバンドが3時間半におよぶ熱演を繰り広げた。

バースデーケーキに喜ぶ屋敷豪太。

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バースデーケーキ

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この日のステージには屋敷豪太が気になっている若手アーティストや、自ら関わってきたバンドが一挙結集。彼はイベントの冒頭で「今日は今までの自分の出会いを音にしてやっていければと思います」と挨拶した。

1組目のOpen Reel Ensembleのパフォーマンスでは、2曲目から屋敷豪太がドラムセットに座り演奏に参加。続くFIASCO3は竹内朋康(マボロシ)、鈴木渉、屋敷豪太によるギタートリオで、3曲目に演奏されたTHE BEATLESのカバーでは屋敷豪太がドラムを叩きながらボーカルを披露した。

ここでこの日のMC、いとうせいこうと高木完が登場。いとうは「気持ちが若返ってきました。今日のメンバー見てると、自分のピテカン度がどんどん増してきてます!」とこの日のラインナップの豪華さを語った。次は1980年代に営業していたクラブ・原宿ピテカントロプス・エレクトスで水曜日のハウスバンドを務めたWATER MELONが登場し、グループ唯一のアルバム「クール・ミュージック」に収録されたマーチン・デニーの楽曲を演奏。これを皮切りにステージはピテカン同窓会へとなっていく。

次に登場したのは、ネオGS歌謡ムーブメントの先駆けと言われた東京ブラボー。ハイテンションなパフォーマンスに、ボーカルの高木完は「1曲目で息が切れそう……」と語っていた。MELONのステージでは加山雄三の英語カバー「夕日は赤く」を披露。この曲はカセットマガジン「TRA」にのみ収録されており、ピテカン時代にもほとんど演奏されたことがないレアナンバーだ。4曲目にはいとうせいこうとDUB MASTER Xが参加し、日本語ラップの原点であるいとうせいこう&タイニー・パンクスの楽曲「東京ブロンクス」を披露。いとうせいこうのラップが始まるや怒濤の盛り上がりとなり、本日最初のハイライトとなった。

続いては、日本で最初のクラブミュージック専門レーベル・MAJOR FORCEを立ち上げた高木完、中西俊夫、工藤昌之を含むバンドMAJOR FORCE BANDが登場。4曲目では再びDUB MASTER Xが加わり、ヒップホップ黎明期を思わせるスクラッチで会場を沸かせた。ここでピテカン同窓会はいったんお休みとなり、OKAMOTO'Sが登場。屋敷豪太はオカモトレイジの激しいドラムを「キース・ムーンみたい!」と称え、THE WHOのカバー「The Kids are Alright」で合流しツインドラムを披露。自分の息子ぐらいの世代との共演を、楽しんでいるようだった。

次はベーシスト小原礼とともに不定期に活動しているThe Renaissance。それぞれが本来の担当楽器ではないギターを携え、さらに2人ともボーカルを担当するという異色ユニットだ。ここで小原が「ドラムは近所のおじさんにお願いしました!」と言ってステージに呼び込んだのは奥田民生。ベースには盟友・松永孝義が入り、気を抜きながらの余裕を感じさせるパフォーマンスを繰り広げた。

ここからはこの日のメインであるMUTE BEATのコーナーに突入。まずは前身バンドのRUDE FLOWERが登場し、「ちょうど30年前の春、京都から上京して最初にオーディションを受けて参加したのがこのバンドです!」と感慨深く語りつつ、ドラム、ギター、ベースのシンプルな編成で3曲を一挙に演奏した。

その後ステージにはベースの松元隆乃が残り、キーボードの坂本みつわ、トランペットのこだま和文が新たに参加、さらにステージ横のPAブースにはDUB MASTER Xが陣取り、「このメンバーでMUTE BEATは始まりました」と屋敷豪太が説明した。1曲目は「フィヨリーナ」。4年前の東京・LIQUIDROOM ebisu公演でも最初期のメンバーが集結することは実現できなかっただけに、ファンにとっては感涙もののパフォーマンスとなった。

続いてキーボードが朝本浩文(KAM)、ベースが松永孝義に交代し、中盤には松永孝義やこだま和文、屋敷豪太のプロジェクト曲も披露。ラストナンバーは屋敷豪太脱退後のアルバム「LOVERS ROCK」に収録された「キエフの空」で、この曲は屋敷豪太がこだま和文に「ぜひやりたい」と熱望したことから演奏されることになった。

長い本編が終了した後は、ステージ中央にケーキが運ばれ、出演者全員での屋敷豪太へのハッピーバースデーコール。ホスト役である屋敷豪太は最初から最後までステージに上がりっぱなしで、バンド転換の間すらドラムソロを演奏して間を繋ぐなど、終始スティックを手放す事はなかった。最終的には全10組のバンドが出演し、3時間30分の間に計35曲が演奏された。

「GOTA'S 50th Birthday Party. Back to Roots」演奏曲

Open Reel Ensemble

01. Noise
02. ガルーダ with GOTA
03. リカレント with GOTA

FIASCO3

04. OMG!
05. Freedom Thing
06. Why Don't We Do It in the Road?

WATER MELON

07. Quiet village
08. On a clear day
09. Fly me to the moon

東京ブラボー

10. エレキでスイム
11. 渚にて
12. ダイヤルMを廻せ

MELON

13. Do you like Japan?
14. 夕日赤く
15. Hard core Hawaiian with 工藤昌之
16. 東京ブロンクス with いとうせいこう+宮崎DMX泉

MAJOR FORCE BAND

17. BIRTHDAY
18. フッドラム東京(高木完)
19. ACTION(Tycoon Tosh & Terminator Troops)
20. LAST ORGY(TINY PANX) with 宮崎DMX泉

OKAMOTO'S

21. 笑って笑って
22. 恋をしようよ
23. Beek
24. The Kids are Alright with GOTA

The Renaissance

25. バーディー
26. とか言っちゃって

RUDE FLOWER

27. Yellow
28. アルロン
29. Look yourself

MUTE BEAT

30. フィヨリーナ with こだま和文 / 松元隆乃 / 坂本みつわ
31. Still echo with こだま和文 / 朝本浩文 / 松永孝義
32. butterfly with こだま和文 / 朝本浩文 / 松永孝義+いとうせいこう
33. Shall we dance?(MATSUNAGOTA) with 松永孝義
34. WAY TO FREEDOM(KODAMA & GOTA) with こだま和文 / 朝本浩文 / 松永孝義
35. キエフの空 with こだま和文 / 朝本浩文 / 松永孝義

※記事初出時、写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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