「過去一番楽しい！」NICOライブハウスツアー仙台で終幕

2012年2月26日 1:23 441 1 音楽ナタリー編集部

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NICO Touches the Wallsの全国ツアー「NICO Touches the Walls TOUR2012 "HUMANIA"」が、昨日2月25日に宮城・Zepp Sendaiでファイナルを迎えた。

全曲を演奏し終えた後、手をつなぎオーディエンスに挨拶したNICO Touches the Wallsの4人。

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「NICO Touches the Walls TOUR2012 "HUMANIA"」仙台公演の様子。

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3月に追加公演「Ground of HUMANIA」を控えているものの、ライブハウスを中心としたツアー本編はこの日が最後。光村龍哉（Vo, G）曰く「過去最高のツアー」のフィナーレにふさわしいライブが、サポートの野間康介（Key）とともに繰り広げられた。

今回のツアーではアルバム「HUMANIA」の楽曲をしっかり伝えることに重点を置いたというNICO Touches the Wallsの4人。光村の「Zepp Sendai会いたかったぜ！大暴れする準備はできてますか？」という煽りから始まった「衝突」や「業々」などは、ツアー前半に比べ安定感を増し、オーディエンスにその激しいサウンドをダイレクトに訴えかけた。

爆音チューンを冒頭に据えて会場を熱くしたあとは、バラエティに富んだ「HUMANIA」の楽曲を、リアレンジを施した懐かしい楽曲を挟みつつ披露する。対馬祥太郎（Dr）の軽妙なドラムと野間の弾くジャジーなフレーズの絡みがオーディエンスを沸かせた「極東ID」、坂倉心悟（B）のメロディアスなベースが光る「恋をしよう」など、「HUMANIA」の楽曲がより進化した形でオーディエンスに届けられた。

MCで光村は念願の初Zepp Sendai公演に興奮を隠せない表情を浮かべる。「みんなの楽しそうな顔を見ることができて感無量です。このセットリストでお届けするのは今日が最後です。初日の横浜からほとんど変えてなくて、今までのツアーの中で一番気に入ってるセットリストです。今日は並々ならぬ気合でございます」と語り、終始その言葉に違わぬエモーショナルな歌声を会場に響かせていく。

後半では映像の演出を交えながら、アップテンポなナンバーを中心にライブを展開。中でもNICO流エレクトロチューン「カルーセル」では、古村大介（G）のギタリストとしての多才さを伺わせるタッピングギターが炸裂。さらにうねるような坂倉のベースがグルーヴィな空気を作り出しフロアを踊らせていた。

約2時間におよんだ本編を終え、アンコールで登場した光村は「仙台の皆さんのおかげで今回のツアー、なんの悔いも残ってません！」と笑顔を浮かべる。そしてツアーを振り返り、「このツアーで僕らはすごく成長できたと思う。でもどんなにやっても限界はなくて、一歩一歩って感じを大事に、いつも最高のライブをしなきゃって思った」と真摯に語る。最後に「4人でやってきて一番楽しいツアーだった。みんなの顔を見て報われた気がする。必ずまた仙台に来ます。最高のツアーだった、最高の夜だった」とメンバーを代表して語った。ラストナンバーとして届けられたのは「demon (is there?)」。そして4人の全身全霊のプレイをオーディエンスが真剣な眼差しで見つめる中で2時間半におよんだライブは幕を下ろした。

なお、ツアー追加公演「Ground of HUMANIA」では全く異なるセットリストおよび演出を用意しているという彼ら。3月16日の大阪・NHK大阪ホールと、3月25日の沖縄・桜坂セントラルの2公演は既に完売しており、バンドの凱旋ライブとなる3月20日の千葉・幕張メッセイベントホール公演を含むそのほかの公演もソールドアウト間近とのことだ。