坂本美雨が出演、蓮沼執太が音楽担当の舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」本日開幕、ゲネプロレポート

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坂本美雨が出演、蓮沼執太が音楽を担当する舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」の公開ゲネプロが昨日11月25日に東京・東京芸術劇場 プレイハウスで行われた。

蓮沼執太とは?

1983年9月11日生まれ、東京都出身の音楽家。2006年10月にアメリカのインディーズレーベルから発表したアルバム「Shuta Hasunuma」でデビュー。2010年に総勢16名からなる現代版フィルハーモニックポップオーケストラ「蓮沼執太フィル」を結成し、2014年1月に1stアルバム「時が奏でる」をリリースする。2016年2月には蓮沼がシンガーソングライターとして制作したソロアルバム「メロディーズ」を発表し、9月に自身の音楽活動10周年を記念したライブイベント「蓮沼 X 執太」を開催した。2017年2月に蓮沼執太 & U-zhaan名義のコラボアルバム「2 Tone」をリリース。11月に公募から選抜した新メンバー10名を蓮沼フィルに追加した26名の新たなクリエーション「蓮沼執太フルフィル」を始動させ、8月に東京・すみだトリフォニーホールにてお披露目公演「フルフォニー」を行った。2019年には平成30年度「第69回 芸術選奨 文部科学大臣賞」メディア芸術部門において新人賞を受賞。同年8月に東京・日比谷野外大音楽堂で蓮沼執太フィル単独公演「日比谷、時が奏でる」を開催し、この模様を収めたBlu-rayボックスが2020年4月に発売された。8月に蓮沼執太フルフィルとしての1stアルバム「フルフォニー|FULLPHONY」を配信し、10月に同作のCDとアナログをリリース。

坂本美雨

坂本美雨

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「TRAIN TRAIN TRAIN」は東京2025デフリンピックの開催に合わせて、東京2020パラリンピック開会式のキャスト・スタッフが集い、新たなメンバーを加えて立ち上げた舞台作品。演出・振付を森山開次、ステージ上のスクリーンに映し出されるテキストの執筆を三浦直之(ロロ)が手がけ、音楽担当の蓮沼はイトケン、三浦千明、宮坂遼太郎とともに楽隊としてステージ上で音を奏でる。

蓮沼執太

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出演者の坂本は女神メモリー役として登場し、透明感あふれる歌声を響かせるほか、多彩な表情や女神らしい美しい動きで圧倒的な存在感を放つ。また東京2020パラリンピック開会式で“片翼の小さな飛行機”を演じた和合由依が、今作では“SLムジカ ミューズ”と“月の少女ミューズ”の2役を担当。このほか岡山天音が“詩人レン”、KAZUKIが“作曲家ベン”、はるな愛が“バロックマダムズ”のうちの1人“オルガン婦人”を演じ、森山は“ブレス”役として出演する。

和合由依

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物語の舞台となるのは不思議な音が響く蒸気機関車・ムジカ。詩人のレンがこのSLに導かれるように旅に繰り出し、行く先々でさまざまな風景を目にしながら、個性的な乗客たちに出会うという幻想的なストーリーが展開されていく。舞台のコンセプトは「多様な感性が響き合う新たな舞台への挑戦」。従来の常識を超え、“視覚だけ”“聴覚だけ”あるいは両方でも楽しめる舞台の創作を目指し、手話をベースに身体で音楽を再構築する「サインミュージック」を導入している。

坂本美雨

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さらに楽隊がステージ上に出演しているのも、視覚と聴覚それぞれに訴える大きな役割がある。生演奏はもちろん、ドラムやパーカッションを叩く姿を通して視覚的に力強さや躍動感を表現する。蓮沼はホース型の楽器を振り回して風の音を作ったり、鉄板を揺らして雷のような音を鳴らしたりするなど、効果音としてはもちろん、目にも楽しいパフォーマンスを繰り出していた。ステージ上のスクリーンには三浦が手がけたテキストが映し出される。視覚に障害がある鑑賞者のための音声ガイドの台本も三浦が書き下ろすといった工夫が凝らされている。

舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」は本日11月26日から30日まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。明日27日は休演となる。

公演・舞台情報

森山開次 コメント

東京 2020パラリンピック開会式を終えてすぐ、1枚の絵を描きました。
それは不思議な蒸気機関車の絵でした。
その1枚の絵に多くの旅人が集い、この列車に同乗して、新しい物語を紡いできました。
さまざまな表現手法、背景を持ったキャスト・スタッフたち。
そして、この舞台を支えるサポートスタッフと一丸となってお届けします。
この舞台との出会いに心から感謝いたします。

蓮沼執太 コメント

私たち音楽隊は、舞台ステージ後方で音楽を奏でながら物語を見守ります。イトケンさん、宮坂遼太郎さん、三浦千明さんとの生演奏は、列車「月光ムジカSL」の旅と共振していきます。

ピアノ、ドラム、パーカッション、トランペットなどの楽器を使って、さらには月の形をした様々な楽器や物と触れながら新しいサウンドスケープを作ります。

そして、和合由依さんのユーフォニアム、坂本美雨さんの声、KAZUKIさんと Sasa-Marie さんによるサインシュージック。すべての音と気持ちが重なり交わって「TRAIN TRAIN TRAIN」音楽が立ち上がります。 一緒に旅を楽しみましょう。

三浦直之 コメント

超最高~!って気持ちがひたすらずっとつづいてる!
ここに観客が加わったら、「超」があと何個足されるんだろ!!

栗栖良依(アクセシビリティディレクター)コメント

ここまで多くの方々のご理解とご協力のもとで、とても挑戦的な作品をつくることが出来たことに、まずは心から感謝しています。いよいよ「SL ムジカ」が出発します! この作品が、多くの劇場ファンや舞台制作者にとって、これからの舞台芸術の楽しみ方やあり方を、そして何気ない日常の当たり前について、ふと見つめ直すきっかけになることを願っています。

和合由依 コメント

この舞台では生歌唱や生演奏、生パフォーマンスが繰り広げられます。昔から生のものに触れることが好きな私にとって、この上なく幸せな現場です。私の体が持つ感覚全てを使って、生なものたちを精一杯吸収し、舞台上で舞い放ちたいです。出会ったことのない感覚や感情の旅をお届けできましたら幸いです。

岡山天音 コメント

長い稽古を終えて、これからいよいよ幕が上がる事に僕自身、高揚しています。 それぞれの陽の光を持つ共演者の皆さまと、今日まで時間を共にできた事が幸福でした。 これからの公演の中、僕が演じるレンを伴った僕自身の、どこかを目指す奇妙な旅が始まります。 劇場に足を運んでくださる皆様のもとへ、何かが降ってきてくれることを祈っております。

坂本美雨 コメント

さまざまなことを乗り越えてきたひとりひとりの身体と、言葉、音楽、映像、手話が混ざり合い、汽笛を鳴らして進んでいきます。想像力をおもいきり、めいっぱい膨らませてこの世界に飛び込んでいただけたらと思います。

KAZUKI コメント

「TRAIN TRAIN TRAIN」公演で、“ムジカ”という列車に乗り込むのは、誰もがそれぞれの“当事者”としての痛みや希望を抱えた人たちが乗車します。 同じ月を見つめながら、同じ景色には辿りつけないかもしれない。それでも前へ進み続ける生き様を、視覚的な身体や新たな手話表現や初めて挑戦するサインミュージックで誠実に届けたいと思います。劇場でお会いできることを楽しみにしています。

はるな愛 コメント

人は皆それぞれ個性がある。 個性ある乗客たちが、同じ列車で旅をする。 その乗客達を目撃し同じ旅をして、皆さんも一緒に旅人になってください。

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舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」

会期:2025年11月26日(水)~30日(日)
会場:東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
※11月27日(木)は休演

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音楽ナタリー @natalie_mu

坂本美雨が出演、蓮沼執太が音楽担当
舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」本日開幕
ゲネプロをレポート🚋

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