ネクライトーキー初主催フェス大成功!「感謝!感謝!感謝すぎる!」全10組熱演

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ネクライトーキーが11月16日に東京・豊洲PITで自身初の主催音楽フェス「オーキートーキーフェスティバル2025」を開催。イケてるステージ、シビれるステージの1フロア2ステージ構成で全10バンドが出演し、熱演を繰り広げた。

ネクライトーキーとは?

2017年に朝日(G)が中心となり、もっさ(Vo, G)、カズマ・タケイ(Dr)、藤田(B)により結成されたバンド。初ライブよりすべてのライブサポートを行っていた中村郁香(Key)が2019年3月に正式加入し、5人編成となる。邦楽、洋楽、ゲームミュージックなどを取り込んだ遊び心のあるポップなメロディや、コミカル、ネガティブ、毒気、切なさを内包した歌詞、もっさのあどけなさの残る歌声が特徴の楽曲で人気を集める。全国ツアーや各地の音楽フェスなどで精力的なライブ活動を行っている。2022年8月に1st EP「踊れ!ランバダ」をリリース。2024年2月にNetflixアニメ「スコット・ピルグリム テイクス・オフ」のオープニングテーマ「bloom」などを収めたニューアルバム「TORCH」を発表した。5月から7月にかけて全国21カ所を回るワンマンツアーを開催。7月にNo Big Deal Records所属第1弾シングル「人生なんにもわかんねえ!」を日本コロムビアから配信リリースした。2025年1月にメジャーデビュー5周年を記念したワンマンライブ「祝!メジャーデビュー5周年記念公演」を東京・下北沢ERAで開催。3月には2nd EP「モブなりのカンフー」を配信リリースする。5月からはライブハウスツアー「ゴーゴートーキーズ!2025 北上」の開催を控えている。

「オーキートーキーフェスティバル2025」出演者の集合写真。(Photo by Kana Tarumi)

「オーキートーキーフェスティバル2025」出演者の集合写真。(Photo by Kana Tarumi)

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トップバッターは特別バンド・チーム自主休講

主催者であるネクライトーキーの開会宣言によって「オーキートーキーフェスティバル2025」の幕が上がった。「オーキートーキー!」はネクライトーキーが結成当初の2017年から行っている対バン企画のタイトル。今回はメジャーデビュー5周年を記念した拡大版ということで、全10組の熱演のみならず、この日限りのスペシャルバンドや、一部バンドにネクライトーキーのメンバーがコラボ参加するといった普段は見られないようなステージでも盛り上がった。

シビれるステージのトップバッターは、スペシャルバンド・チーム自主休講。ネクライトーキーの朝日がボカロP名義の石風呂としてギターを担当し、朝日の旧友であるじんがギターボーカル、堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)がベース、PEDROでも出演するゆーまお(ヒトリエ)がドラム、岸田勇気がキーボードで参加した。チーム自主休講は自然の敵Pことじんの「カゲロウデイズ」「夜咄ディセイブ」のカバーを続けて披露。「次は俺の好きな曲を。みんなもきっと好きなんじゃないかな」と話したじんは、続けてkemuこと堀江の「地球最後の告白を」を歌い始め、大歓声を湧き起こした。さらにじんと石風呂の共作曲「僕らに喜劇を見せてくれ」が石風呂のボーカルによって届けられ、フロアの歓喜が渦を巻いた。

チーム自主休講(Photo by Kana Tarumi)

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全10組が熱演、コラボでも大盛り上がり

チーム自主休講のレアなライブに続いて、KANA-BOONWienners、PEDRO、SAKANAMONズーカラデル夜の本気ダンスフレデリックreGretGirlが続々とステージに上がった。KANA-BOONのステージでは谷口鮪(Vo, G)が「俺は(ネクライトーキーの)朝日と藤田とは20歳からの付き合いで、バンドをやって初めてできた仲間というか友達。あれから15年経ったよ。でもお互いまだ一生懸命音楽をやってるし、最高にカッコいい。今日出てくるバンドもみんなネクライトーキーが大好きです。あなたと同じ気持ちです。最後までめちゃくちゃ楽しんで帰りましょう」と呼びかけ、メンバー紹介に続き、谷口は「今日は“第5のメンバー”を呼び込みたいと思います!」とネクライトーキーのもっさを招き入れる。さらに“第6のメンバー”として朝日もギターで加わり、“KANA-BOONトーキー”編成で人気曲「ないものねだり」が演奏された。

朝日(ネクライトーキー)、谷口鮪(KANA-BOON)(撮影:かい)

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KANA-BOONとネクライトーキーのもっさ&朝日。(撮影:かい)

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またSAKANAMONのライブでは藤森元生(Vo, G)が、「僕らが(このイベントに)出たのは、“この曲”をやるためなんじゃないかな。ぜひやらせてください! ゲスト、もっさちゃんです!」と紹介すると、もっさがSAKANAMONのオリジナルキャラクター・サカなもんの人形を抱えて登場。SAKANAMONともっさは2021年にコラボ曲としてリリースした「かっぽじれーしょん」でセッションした。

SAKANAMON、もっさ(ネクライトーキー)。(撮影:武井勇紀)

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藤咲彩音(ex. でんぱ組.inc)をゲストボーカルに迎えた編成のWienners。(撮影:かい)

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全バンドへの感謝を胸に……ネクライトーキー参上

reGretGirlがネクライトーキーに最高のバトンを渡し、いよいよイベントはクライマックスへ。ネクライトーキーはサウンドチェックからフロアを沸かせて気合い充分だ。開演時間を迎え、メンバーが入場。朝日(G)は全速力でステージに上がり、オープニングSEに合わせて叫ぶ。「めっちゃかわいいうた」の演奏が始まると、藤田(B)も気合いの入った声を響かせ、もっさ(Vo, G)は開始早々から「ラストスパート!」と絶叫した。熱量を保ったまま、バンドは「bloom」で疾走感を伴ってソリッドな演奏を披露した。メンバー5人が首を右に左に振るアクションが楽しい「北上のススメ」では、歌詞に合わせて藤田がベースのヘッドを野球のバッドのように振るなど激しいパフォーマンスを見せる場面もありつつ、もっさがハイトーンボイスでエモーショナルなメロディを紡いで観客を魅了。1曲の中に楽しさ、切なさ、懐かしさなどが詰まったネクライトーキーらしい楽曲が、大観衆でいっぱいの豊洲PITに響いた。

朝日(G / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi)

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藤田(B / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi)

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もっさは、「へいへいヨーヨー! 皆さんこんばんは、ネクライトーキーです!」と元気よく挨拶し、初開催の本フェスについて「本当にやりたいと思って計画したこのイベントは、このメンツがそろえば間違いなく最高なイベントになると思っていました。でも、それを突き抜けて、“超とんがり最高”ですよね! 今日出演していただいたバンドの皆さん、目の前にいる音楽好きの皆さん、本当にありがとうございます」と声を震わせながら話した。朝日が「そんなちゃんとした話をしに来たんですか? 発音が難しくて困ってる言葉ないですか?」と話題を振り、もっさが「私、ら行が苦手でして。ご唱和ください!」と呼びかけてから「らりるれろれつ!」と声を上げて、最新曲「ら行が言えない、言葉が足りない」につなげた。

もっさ(Vo, G / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi)

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ネクライトーキー(Photo by Kana Tarumi)

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「今日一番大きな声出せますか! いこうか!」と朝日が叫び、カウントダウンをスタート。人気曲の演奏に期待が高まるオーディエンスの声が熱を帯びて一段と大きくなり、「オシャレ大作戦」へ。中村郁香(Key)が鳴らすオーケストラヒットサウンドをアクセントに、キャッチーなメロディが響き渡る。カラフルなライトに包まれる中で、爆発的な盛り上がりが生まれた。続いて、もっさが「私が10代の頃に出会った曲。今は大勢の人、あの頃はパソコンの前で1人だったけど」と話し、朝日が石風呂名義で2012年に発表した「ティーンエイジ・ネクラポップ」へ。この曲は石風呂の楽曲でありつつ、2019年にネクライトーキーがミニアルバム「MEMORIES」でカバーした1曲だ。石風呂のいちリスナーだったもっさの体験も詰まった楽曲が届けられたあと、ラストナンバー「だれかとぼくら」に突入する。カズマ・タケイ(Dr)の力強いドラムをバックに朝日が大暴れ。ネクライトーキーは、再会への誓いを込めた曲を全力投球で届け、あっという間にライブを終えた。

中村郁香(Key / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi)

中村郁香(Key / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi) [拡大]

カズマ・タケイ(Dr / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi)

カズマ・タケイ(Dr / ネクライトーキー)(Photo by Kana Tarumi) [拡大]

アンコールでは、もっさがバンドを代表して挨拶。「感謝!感謝! 感謝すぎる! 今日のために組んでくれたチーム自主休講、嘘みたいなバンドのKANA-BOON、新しい世界を見せてくれるWienners、空気をガラッと変えてくれたPEDRO、私がCDを借りてた時代から大好きなSAKANAMON、いつもユーモアいっぱいな曲を届けてくれるズーカラデル、私たちにこのフェスをするきっかけをくれた夜の本気ダンス、『これがお前らのフェスだ』って言ってくれたフレデリック、一緒に音楽でこの時代を歩いてるreGretGirl、そして私たちの全10バンドが集まって今日という日があります」と全バンドへの感謝を伝えた。そして「遠吠えのサンセット」が演奏され、オレンジ色に染め上げられたステージでネクライトーキーは華々しく初の主催フェスを締めくくった。なおこの日はフロアの盛り上がりに負けじと楽屋裏も大いに盛り上がっていたとのことで、最後に再びステージに集結した出演者一同の笑顔が、「オーキートーキーフェスティバル2025」の充実度を物語っていた。

ネクライトーキー(Photo by Kana Tarumi)

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セットリスト

「オーキートーキーフェスティバル2025」2025年11月16日 豊洲PIT

チーム自主休講

01. カゲロウデイズ
02. 夜咄ディセイブ
03. 地球最後の告白を
04. 敗北の少年
05. 僕らに喜劇を見せてくれ
06. サマータイムレコード

KANA-BOON

01. フルドライブ
02. ハグルマ
03. FLYERS
04. SUPERNOVA
05. ソングオブザデッド
06. シルエット
07. ないものねだり with もっさ&朝日

谷口鮪(Vo, G / KANA-BOON)(撮影:かい)

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Wienners

01. SHINOBI TOP SECRET
02. TOKYO HOLI
03. SOLAR KIDS
04. TRADITIONAL
05. WINNER!ゴジュウジャー!
06. レスキューレンジャー
07. 蒼天ディライト
08. GOD SAVE THE MUSIC
09. Cult pop suicide

玉屋2060%(Vo, G / Wienners)(撮影:かい)

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PEDRO

01. 1999
02. 祝祭
03. 音楽
04. グリーンハイツ
05. 拝啓、僕へ
06. 春夏秋冬
07. いたいのとんでけ
08. 吸って、吐いて

アユニ・D(B, Vo / PEDRO)(Photo by Kana Tarumi)

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SAKANAMON

01. 光の中へ
02. ロックバンド
03. ただそれだけ
04. 猫の尻尾
05. ミュージックプランクトン
06. かっぽじれーしょん with もっさ
07. 箱人間

藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)(撮影:武井勇紀)

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ズーカラデル

01. 漂流劇団
02. ムーンライトにお願い!
03. 大喝采
04. ポイントネモ
05. スーパーソニックガール
06. シーラカンス
07. アニー

ズーカラデル(Photo by Kana Tarumi)

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夜の本気ダンス

01. WHERE?
02. fuckin' so tired
03. GIVE & TAKE
04. Second Coming
05. By My Side
06. Crazy Dancer

夜の本気ダンス(撮影:かい)

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フレデリック

01. オドループ
02. Happiness
03. 悪魔
04. 飄々とエモーション
05. スパークルダンサー
06. ペパーミントガム

フレデリック(Photo by Kana Tarumi)

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reGretGirl

01. Shunari
02. after
03. 知らんけど
04. デイドリーム
05. ホワイトアウト
06. KAWAII

平部雅洋(Vo, G / reGretGirl)(撮影:かい)

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ネクライトーキー

01. めっちゃかわいいうた
02. bloom
03. 北上のススメ
04. ら行が言えない、言葉が足りない
05. オシャレ大作戦
06. ティーンエイジ・ネクラポップ
07. だれかとぼくら
<アンコール>
08. 遠吠えのサンセット

ネクライトーキー(Photo by Kana Tarumi)

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読者の反応

treatfortrick.eth | hrishabh adarsh @Rishu59857613

@natalie_mu ライブ参戦お疲れ様!ネクライトーキー初の主催フェス、めちゃくちゃ盛り上がったみたいだね!✨ もっさちゃんの「感謝!感謝!感謝すぎる!」って言葉からも、メンバーやファンみんなの熱気が伝わってくる!🔥 豪華な出演者たちとの共演、夢のような時間だったろうな〜!😊

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