トップバッターは特別バンド・チーム自主休講
主催者であるネクライトーキーの開会宣言によって「オーキートーキーフェスティバル2025」の幕が上がった。「オーキートーキー!」はネクライトーキーが結成当初の2017年から行っている対バン企画のタイトル。今回はメジャーデビュー5周年を記念した拡大版ということで、全10組の熱演のみならず、この日限りのスペシャルバンドや、一部バンドにネクライトーキーのメンバーがコラボ参加するといった普段は見られないようなステージでも盛り上がった。
シビれるステージのトップバッターは、スペシャルバンド・チーム自主休講。ネクライトーキーの朝日がボカロP名義の石風呂としてギターを担当し、朝日の旧友である
全10組が熱演、コラボでも大盛り上がり
チーム自主休講のレアなライブに続いて、
またSAKANAMONのライブでは藤森元生(Vo, G)が、「僕らが(このイベントに)出たのは、“この曲”をやるためなんじゃないかな。ぜひやらせてください! ゲスト、もっさちゃんです!」と紹介すると、もっさがSAKANAMONのオリジナルキャラクター・サカなもんの人形を抱えて登場。SAKANAMONともっさは2021年にコラボ曲としてリリースした「かっぽじれーしょん」でセッションした。
全バンドへの感謝を胸に……ネクライトーキー参上
reGretGirlがネクライトーキーに最高のバトンを渡し、いよいよイベントはクライマックスへ。ネクライトーキーはサウンドチェックからフロアを沸かせて気合い充分だ。開演時間を迎え、メンバーが入場。朝日(G)は全速力でステージに上がり、オープニングSEに合わせて叫ぶ。「めっちゃかわいいうた」の演奏が始まると、藤田(B)も気合いの入った声を響かせ、もっさ(Vo, G)は開始早々から「ラストスパート!」と絶叫した。熱量を保ったまま、バンドは「bloom」で疾走感を伴ってソリッドな演奏を披露した。メンバー5人が首を右に左に振るアクションが楽しい「北上のススメ」では、歌詞に合わせて藤田がベースのヘッドを野球のバッドのように振るなど激しいパフォーマンスを見せる場面もありつつ、もっさがハイトーンボイスでエモーショナルなメロディを紡いで観客を魅了。1曲の中に楽しさ、切なさ、懐かしさなどが詰まったネクライトーキーらしい楽曲が、大観衆でいっぱいの豊洲PITに響いた。
もっさは、「へいへいヨーヨー! 皆さんこんばんは、ネクライトーキーです!」と元気よく挨拶し、初開催の本フェスについて「本当にやりたいと思って計画したこのイベントは、このメンツがそろえば間違いなく最高なイベントになると思っていました。でも、それを突き抜けて、“超とんがり最高”ですよね! 今日出演していただいたバンドの皆さん、目の前にいる音楽好きの皆さん、本当にありがとうございます」と声を震わせながら話した。朝日が「そんなちゃんとした話をしに来たんですか? 発音が難しくて困ってる言葉ないですか?」と話題を振り、もっさが「私、ら行が苦手でして。ご唱和ください!」と呼びかけてから「らりるれろれつ!」と声を上げて、最新曲「ら行が言えない、言葉が足りない」につなげた。
「今日一番大きな声出せますか! いこうか!」と朝日が叫び、カウントダウンをスタート。人気曲の演奏に期待が高まるオーディエンスの声が熱を帯びて一段と大きくなり、「オシャレ大作戦」へ。中村郁香(Key)が鳴らすオーケストラヒットサウンドをアクセントに、キャッチーなメロディが響き渡る。カラフルなライトに包まれる中で、爆発的な盛り上がりが生まれた。続いて、もっさが「私が10代の頃に出会った曲。今は大勢の人、あの頃はパソコンの前で1人だったけど」と話し、朝日が石風呂名義で2012年に発表した「ティーンエイジ・ネクラポップ」へ。この曲は石風呂の楽曲でありつつ、2019年にネクライトーキーがミニアルバム「MEMORIES」でカバーした1曲だ。石風呂のいちリスナーだったもっさの体験も詰まった楽曲が届けられたあと、ラストナンバー「だれかとぼくら」に突入する。カズマ・タケイ(Dr)の力強いドラムをバックに朝日が大暴れ。ネクライトーキーは、再会への誓いを込めた曲を全力投球で届け、あっという間にライブを終えた。
アンコールでは、もっさがバンドを代表して挨拶。「感謝!感謝! 感謝すぎる! 今日のために組んでくれたチーム自主休講、嘘みたいなバンドのKANA-BOON、新しい世界を見せてくれるWienners、空気をガラッと変えてくれたPEDRO、私がCDを借りてた時代から大好きなSAKANAMON、いつもユーモアいっぱいな曲を届けてくれるズーカラデル、私たちにこのフェスをするきっかけをくれた夜の本気ダンス、『これがお前らのフェスだ』って言ってくれたフレデリック、一緒に音楽でこの時代を歩いてるreGretGirl、そして私たちの全10バンドが集まって今日という日があります」と全バンドへの感謝を伝えた。そして「遠吠えのサンセット」が演奏され、オレンジ色に染め上げられたステージでネクライトーキーは華々しく初の主催フェスを締めくくった。なおこの日はフロアの盛り上がりに負けじと楽屋裏も大いに盛り上がっていたとのことで、最後に再びステージに集結した出演者一同の笑顔が、「オーキートーキーフェスティバル2025」の充実度を物語っていた。
セットリスト
「オーキートーキーフェスティバル2025」2025年11月16日 豊洲PIT
チーム自主休講
01. カゲロウデイズ
02. 夜咄ディセイブ
03. 地球最後の告白を
04. 敗北の少年
05. 僕らに喜劇を見せてくれ
06. サマータイムレコード
KANA-BOON
01. フルドライブ
02. ハグルマ
03. FLYERS
04. SUPERNOVA
05. ソングオブザデッド
06. シルエット
07. ないものねだり with もっさ&朝日
Wienners
01. SHINOBI TOP SECRET
02. TOKYO HOLI
03. SOLAR KIDS
04. TRADITIONAL
05. WINNER!ゴジュウジャー!
06. レスキューレンジャー
07. 蒼天ディライト
08. GOD SAVE THE MUSIC
09. Cult pop suicide
PEDRO
01. 1999
02. 祝祭
03. 音楽
04. グリーンハイツ
05. 拝啓、僕へ
06. 春夏秋冬
07. いたいのとんでけ
08. 吸って、吐いて
SAKANAMON
01. 光の中へ
02. ロックバンド
03. ただそれだけ
04. 猫の尻尾
05. ミュージックプランクトン
06. かっぽじれーしょん with もっさ
07. 箱人間
ズーカラデル
01. 漂流劇団
02. ムーンライトにお願い!
03. 大喝采
04. ポイントネモ
05. スーパーソニックガール
06. シーラカンス
07. アニー
夜の本気ダンス
01. WHERE?
02. fuckin' so tired
03. GIVE & TAKE
04. Second Coming
05. By My Side
06. Crazy Dancer
フレデリック
01. オドループ
02. Happiness
03. 悪魔
04. 飄々とエモーション
05. スパークルダンサー
06. ペパーミントガム
reGretGirl
01. Shunari
02. after
03. 知らんけど
04. デイドリーム
05. ホワイトアウト
06. KAWAII
ネクライトーキー
01. めっちゃかわいいうた
02. bloom
03. 北上のススメ
04. ら行が言えない、言葉が足りない
05. オシャレ大作戦
06. ティーンエイジ・ネクラポップ
07. だれかとぼくら
<アンコール>
08. 遠吠えのサンセット
treatfortrick.eth | hrishabh adarsh @Rishu59857613
@natalie_mu ライブ参戦お疲れ様!ネクライトーキー初の主催フェス、めちゃくちゃ盛り上がったみたいだね!✨ もっさちゃんの「感謝!感謝!感謝すぎる!」って言葉からも、メンバーやファンみんなの熱気が伝わってくる!🔥 豪華な出演者たちとの共演、夢のような時間だったろうな〜!😊