2024年1月1日、台湾へ向かう船上コンサートの最中に能登半島地震の報道を目にしたウェイウェイ・ウーは、遠く離れた石川県の被災地を思い、その場にいたミュージシャン仲間とインストゥルメンタル楽曲「祈りにみちて」を制作。この曲は彼女のコンサートで何度も演奏される代表作となり、今年7月にリリースされたウェイウェイ・ウーの最新アルバム「上海Lady~WeiWei ISM~」に収録された。
その後、妹で歌手だったaminを亡くした直後に訪れた思い出の地・熊野古道へ何度も赴く中、彼女は「『祈りにみちて』を歌声で聴きたい」という気持ちを抱いたという。その思いはaminと親交のあった平原に対する「この曲に歌詞を付けて歌ってもらいたい」という願いに変わり、知人を通じて平原本人に伝えられた。これを平原は快く快諾し、「悲しみを知ったからこそ届けられる希望と祈りを言葉にしたい」と自ら制作に関わることを申し出た。平原により歌詞が付けられ、彼女自身がボーカルで参加する「祈りにみちて」はアレンジャーに沢田完を迎え、2026年初頭のリリースに向けて制作中だ。
また12月4日に東京・渋谷区文化総合センター 大和田 さくらホールで開催されるコンサート「上海Lady in Tokyo」にて、平原とウェイウェイ・ウーが共演することも決定した。
ウェイウェイ・ウー コメント
能登の復興を願い、被災された方の心の癒しを祈って書いた曲「祈りにみちて」から「歌声」が聞こえてきた気がしたのは、イメージソングを手がけさせていただいている熊野古道を訪れた時でした。
上海で子供の時から家族と一緒に音楽に親しんできた私にとって、大好きな日本でも、大好きな音楽をともに活動してきた妹、歌手のamin が数年前に天使となり、最初に訪れたのもこの地でした。そんなaminと親交があり、何度も共演したことのある平原綾香さんの歌声がその時、空から聞こえたような気がしました。「あ~これは、もしかしたら妹からのメッセージかな~」と感じ、妹がつないでくれた平原さんとの大切なご縁に感謝を込めて、コラボしたいと思います。
平原綾香 コメント
世界的に活躍されているウェイウェイ・ウーさんにお声かけいただき、また同じく世界で活躍されていた妹aminさんとのご縁もあり、感謝の気持ちでいっぱいです。
祈りから生まれたこの大切なメロディーに、私自身の経験も重ねながら、能登や世界の出来事に寄り添うような気持ちで歌詞を書き、大事に歌わせていただきます。
きっと、待つことも、探すことも、ひとりぼっちも、誰かがいるから、誰かがいたから、感じることです。大切な人を失った日から、春が来る事さえ嫌で、ずっと冬でもいいと思っていたけれど、冬の寒さに凍え、もう咲かないと思っていた木々もまた、春に新しい蕾をつけるように、人の心もきっとそうであると願っています。
上海Lady in Tokyo
2025年12月4日(木)東京都 渋谷区文化総合センター 大和田 さくらホール
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Bami @Mcmooney20
@natalie_mu Nice