SHISHAMOがZepp羽田で今年最後のワンマン、活動終了を伝え「あと9カ月はゴリゴリにやります」

2025年9月27日 21:43 537 14 音楽ナタリー編集部

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SHISHAMOが本日9月27日に東京・Zepp Haneda（TOKYO）で単独公演「SHISHAMO ワンマンライブ2025『残暑お見舞い申し上げます!!!』」を行い、2026年6月に活動を終了することをファンに向けて報告した。

SHISHAMOとは？

宮崎朝子（G, Vo）、松岡彩（B）、吉川美冴貴（Dr）からなる3ピースロックバンド。神奈川県川崎市で結成され、高校卒業と同時に本格的にバンド活動を開始する。2013年11月にデビューアルバム「SHISHAMO」をリリース。2017年12月には「NHK紅白歌合戦」に初出場。2018年にCDデビュー5周年を迎え、2019年6月に初のベストアルバム「SHISHAMO BEST」をリリースした。CDデビュー10周年イヤーにあたる2023年2月にはコンセプトアルバム「恋を知っているすべてのあなたへ」を発表。2024年4月にニューアルバム「SHISHAMO 8」、ライブBlu-ray「SHISHAMO 10th Anniversary Final Live『FINALE!!! -10YEARS THANK YOU-』」を同時リリースした。6月から「SHISHAMO 8」を引っ提げたツアー「SHISHAMO ワンマンツアー2024初夏『退屈なハッピーエンドに迷い込んだのは君のせいだ』」を、7月に大阪、8月に東京で野音公演「SHISHAMO NO YAON!!! 2024」を行う。

「SHISHAMO ワンマンライブ2025『残暑お見舞い申し上げます!!!』」の様子。（撮影：渡邉一生）

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2025年最後のワンマン

今回のライブはSHISHAMOにとって今年最後のワンマン。宮崎朝子（G, Vo）と松岡彩（B）は、休養中の吉川美冴貴（Dr）に代わって歌川菜穂（el tempo / ex. 赤い公園、THE 2）をサポートに迎え多彩な恋愛ソングやサマーチューンを中心に全20曲を届けた。

「SHISHAMO ワンマンライブ2025『残暑お見舞い申し上げます!!!』」の様子。（撮影：渡邉一生）［拡大］

本公演のチケットはソールドアウト。会場にはSHISHAMOを象徴する真っ赤なタオルを肩からかけたファンが多く見られ、3000人の期待と興奮が渦巻いていた。温かな拍手に迎えられてステージに登場した宮崎、松岡、歌川はピュアな片思いソング「君に聞きたいひとつのこと」で穏やかにライブの幕を開ける。続いて「妄想サマー」「笑顔のおまじない」で心弾むような軽快なバンドサウンドが響くと、観客は楽しげにハンズアップ。さらに、SHISHAMOは自分らしさを肯定する「カラフル」、熱烈なラブソング「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」でもハツラツとしたアンサンブルを届け、フロアにさらなる熱気をもたらした。

宮崎朝子（G, Vo）（撮影：渡邉一生）［拡大］

夏の思い出は

「残暑お見舞い申し上げます!!!」という公演タイトルにちなみ、メンバーは夏にまつわるトークを展開。「去年より夏が終わるの早くない？今年の夏はフェス三昧だった気がする」と切り出した宮崎に続き、松岡が「10月頭が猛暑だってことを小耳に挟んだ気がします」と言うと、宮崎は「けっこうお天気好きだよね。お天気博士だよね？」とすかさず反応する。松岡は笑顔を見せながら、「今年の夏のトピックはNintendo Switch 2を手に入れたこと」とご機嫌に話した。

松岡彩（B）（撮影：渡邉一生）［拡大］

アッパーチューンを中心とした活気あふれる冒頭パートを経て、「会えないのに」からは恋の終わりを想起させるほろ苦いナンバーを畳みかけていくSHISHAMO。「許してあげるから」では宮崎が感情をあらわにするような歌声を放ち、「二酸化炭素」では宮崎と松岡の切なげなハーモニーと哀愁がにじむサウンドが場内に満ちる。「夏の恋人」では、宮崎が紡ぐアコースティックギターの音色や狂おしい感情が漏れ出すボーカルが切ない楽曲の世界観を引き立てた。

みんなで夢見た等々力で終わりたい

しっとりとしたナンバーが続いたあと、ライブ終盤でSHISHAMOはギアをトップに引き上げるように「夏恋注意報」「君と夏フェス」という夏の恋を盛り上げる新旧の楽曲を連発する。ヘビーかつパワフルな「最高速度」「狙うは君のど真ん中」ではSHISHAMOのクールな魅力が炸裂。駆け抜けるビートの上でソリッドなロックサウンドを轟かせた。そして、長くファンに愛されている「恋する」でにぎやかなムードの中、本編を終えた。

「SHISHAMO ワンマンライブ2025『残暑お見舞い申し上げます!!!』」の様子。（撮影：渡邉一生）［拡大］

アンコールを求める拍手に応え、ステージに戻ってきたSHISHAMO。スポットライトを浴びながら、彼女たちは新たなバラードソング「運命と呼んでもいいですか」で深い愛情を表現し、感動を呼び起こした。その後、宮崎は2026年6月13日と14日にSHISHAMO結成の地・神奈川県川崎市にあるUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu（等々力陸上競技場）で単独公演を行うことを発表。「もう1つ大事なお知らせがあります」と切り出し、SHISHAMOが活動を終了することを伝えた。突然の発表に動揺するファンからどよめきの声が上がる中、「SHISHAMOはもうすぐCDデビューから13年目に突入するところで、ここまでやってこれたのはホントにホントに皆さんのおかげです。SHISHAMOが終わるとしたらどこで終わろうって考えたときに、みんなで夢見た等々力で終わりたいなと思いました。あと9カ月の間はゴリゴリにやります。実はホールツアーも決まってます。最後の最後の等々力までみんなと一緒にいたいです。よろしくお願いします」とファンに感謝を伝えつつ、深々と頭を下げた。ラストソングは代表曲の1つ「明日も」。SHISHAMOが届けるまっすぐなエールに、涙を流すファンの姿もあった。

「SHISHAMO ワンマンライブ2025『残暑お見舞い申し上げます!!!』」を終えたSHISHAMO。（撮影：渡邉一生）［拡大］

セットリスト

「SHISHAMO ワンマンライブ2025『残暑お見舞い申し上げます!!!』」2025年9月27日 Zepp Haneda（TOKYO）

01. 君に聞きたいひとつのこと
02. 妄想サマー
03. 笑顔のおまじない
04. カラフル
05. 君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!
06. 量産型彼氏
07. 彼女の日曜日
08. 会えないのに
09. 許してあげるから
10. きっとあの漫画のせい
11. 二酸化炭素
12. 夏の恋人
13. ハッピーエンド
14. 夏恋注意報
15. 君と夏フェス
16. 最高速度
17. 狙うは君のど真ん中
18. 恋する
＜アンコール＞
19. 運命と呼んでもいいですか
20. 明日も