昨日2月3日、
最新アルバム「HUMANIA」を携えた今回のツアーは、1月13日の横浜BLITZ公演からツアーを開幕。Zepp Tokyoでのライブは、唯一の東京公演ということもありチケットは即日完売し、会場には約2700人のファンが詰めかけた。
ライブは最新作「HUMANIA」を軸にしたセットリストや、斬新な映像や照明演出など、初日公演の流れを引き継ぎつつ、ツアー4本目にして早くも変化を感じさせる内容に。光村龍哉(Vo, G)が初日公演で「アレンジはセッションで決めたもの。このあとも変わっていくと思います」と宣言したとおり、削ぎ落とされたアレンジにすることで歌を引き立たせている楽曲もあれば、音色を加えているものもあり、さまざまな人間模様を詰め込んだ「HUMANIA」の世界がより深く表現されていた。
特に光村の歌声は曲ごとに表情を変え、メロディを無視して牙を剥くようにシャウトしたかと思えば、情感たっぷりの歌声でオーディエンスを酔わせていく。また古村大介(G)はエフェクターを駆使しながら豊かなサウンドスケープを紡ぎ、坂倉心悟(B)は観客を煽りつつ剛胆なグルーヴを生み出す。そして対馬祥太郎(Dr)はメンバーとアイコンタクトを取りながら、屋台骨らしい頼もしいプレイで魅せた。
進化したライブを披露する一方で、MCやメンバー紹介はいつになく自由に展開。光村が「節分ってことで、皆さん豆を撒きましたか?」と問いかけたことから節分の話になるも、なぜか最後はメンバー全員が物真似をし始め、フロアが爆笑で包まれる一幕もあった。また光村はオーディエンスの熱気に当てられたのか「今日は頭が真っ白!」と言いながら、自身が感じている思いを赤裸々に吐露。「『HUMANIA』が完成したとき、もう何も出ないし空っぽだったけど、今日のみんなの反応を観てたら、まだまだ俺やらなきゃダメだ!と思った」「ここがピークじゃないんで、もっと上を目指して一生懸命曲を作って、みんなにぶつかっていきたい」と、バンドがまだ発展途上であることを力強く語った。
なおライブハウスを中心とした「NICO Touches the Walls TOUR 2012 "HUMANIA"」は、残すところ5公演。その後は「Ground of HUMANIA」と銘打った追加公演が、ホール会場を中心に4都市5公演行われる。ちなみに光村は「『Ground of HUMANIA』は内容を変えます。『HUMANIA』の完成型を見せたい」と述べており、ライブハウス公演とは異なるパフォーマンスが期待できそうだ。
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音楽ナタリー @natalie_mu
NICO、超満員Zeppを魅了した「HUMANIA」再現ライブ http://t.co/EV3WwXuz