D-LITEが自身初の韓国ソロミニアルバム「D’s WAVE」を携えて行ったこのツアー。ライブではミニアルバムの収録曲を中心に、これまで日本で発表してきた楽曲や、BIGBANGの名曲メドレーなどが披露された。
メインステージに設置された巨大ビジョンにオープニング映像が流れ、その音に生バンドのサウンドが重なると、ビジョンの中央が開いてD-LITEが登場。「Hey! Yo! YOKOHAMA Welcome To My Universe!」と彼は叫び、ミニアルバムのタイトル曲「Universe」でライブの口火を切った。ステージの天井と床の両方から火花が出る演出があり、曲の中盤からはダンサーも登場してさらにステージが華やぐ。D-LITEはパワフルなロングトーンを響かせ、最後は思いきり拳を突き上げて歌い終えた。
D-LITEが作詞作曲に参加したポップソング「JUMP」では、オーディエンスが一斉にジャンプ。「빛 (Light)」ではD-LITEが椅子に腰かけ、スモークが立ち込めるシックな雰囲気の中、君という“光”に向けた思いをつづった歌詞を丁寧に歌った。ライブ中盤では日本ソロデビューアルバム「D’scover」のリード曲「歌うたいのバラッド」に加え、「Rainy Rainy」「Dress」が披露される。さらに8月27日にリリースされたばかりの「Umbrella(Japanese ver.)」も歌唱された。「Umbrella(Japanese ver.)」はD-LITEが作詞に参加し、日本語歌詞の新曲として制作された楽曲。「I promise you, I'll be your umbrella」という歌詞には「この歌がリスナーの傘となって、心配や恐怖を乗り越えられたら」というメッセージが込められている。傘を持ったダンサーや紙吹雪による演出を取り入れながら、D-LITEは力強い歌声をまっすぐに届けた。
またこの日はD-LITEがファンに向けて手紙を読む場面もあった。彼は昨年の活動再開からの日々を振り返りながら「僕たちのコンサートが、僕の人生の中で最も長く続くルーティンなってほしいと願っています」と気持ちを明かす。ラストナンバー「WINGS」ではファンのコールで会場がひとつになった。
アンコールの声を受けてステージに戻ったD-LITEは、得意のドラムを叩きながら登場。そのままBIGBANGのヒット曲ナンバーを畳みかける。来年デビュー20周年を迎えるBIGBANGの活動についても言及し、「メンバーと一緒に会えたらうれしい」と話した。そして入隊のための活動休止前に一度歌唱して以来の披露となる楽曲「そばにいてよ」を届ける。D-LITEは“堂々と、頼もしい男”になってからこの曲を歌いたいと思っているうちに、機会を逃してしまっていたという。だが今回ようやく彼は自分の中で納得することができて、「そばにいてよ」を歌うことを決意。ピアノの美しいメロディに乗せて、寂しさをにじませながらも、優しくこの曲を歌い切った。
最後はステージを隅々まで巡りながら、観客に向かって何度も深々と頭を下げ、マイクを使わずに「ありがとう」と大きな声でお礼を伝えたD-LITE。彼は「来年で僕の音楽の人生は20年経つんですけど、僕の予定ではまだ半分も来ていないと思います。長く長く歌えるようにがんばります」と告げてライブに幕を下ろした。
セットリスト
D-LITE「D-LITE 2025 ASIA TOUR [D’s WAVE] IN JAPAN」2025年8月30日 ぴあアリーナMM
01. Universe
02. Last girl(with HAN YO HAN)
03. JUMP
04. Falling Slowly
05. 빛(Light)
06. ウソボンダ(Try Smiling)+BABY DON’T CRY
07. 歌うたいのバラッド
08. Rainy Rainy+Dress
09. Umbrella(Japanese ver.)
10. MONSTAR +Stupid Liar+Oh My Friend
11. 흘러간다
12. Wolf
13. Beautiful Life
14. Fly Away
15. Us Before
16. WINGS
17. FANTASTIC BABY+BANG BANG BANG+WE LIKE 2 PARTY
18. D-Day
19. ナルバキスン(Look at me,Gwisun)
20. そばにいてよ
タグ
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】D-LITEが日本最新曲をパフォーマンス、来年デビュー20周年のBIGBANGの活動にも言及
https://t.co/kTA8xdD2sX
#DLITE #DsWAVE https://t.co/UaENu4Jzuw