結成15周年を迎え、1年を通じて「15th Anniversary Special Series」を展開しているindigo la End。「藍のすべて」は2月に東京・東京ガーデンシアターで開催された「夜凪」に続くアニバーサリーライブ第2弾として行われた。
オープニングゲストとして登場したのはオーストラリア出身のシンガーソングライター・ヨーク。2023年から2024年にかけて行われたindigo la Endの全国ツアー「藍衆」で、彼女の「like in the movies」がSEに使われたことをきっかけにSNSで交流が生まれ、約1年を経て今回の共演が実現した。ヨークは1曲目に同曲を歌ってオーディエンスから歓声を浴びると、立て続けに5曲を披露。彼女にとって今回が初の日本公演となった。
indigo la Endのライブは最新アルバム「MOLTING AND DANCING」の収録曲「ナハト」でスタート。「悲しくなる前に」のアウトロで転調を繰り返し、プログレッシブなイントロが付け足された「アーモンド」が演奏されたのち、「名前は片想い」のイントロで後鳥亮介(B)と川谷絵音(Vo, G)のクラップが響く。川谷のモノローグが印象的なインディーズ時代の楽曲「楽園」や、長田カーティス(G)のギターリフから始まった「プレイバック」など、躍動感を強く感じさせるパフォーマンスが展開された。
前半11曲を終えて川谷は「indigo la Endはたくさんの曲を作ってきて、このツアーではその中から結構な曲数をやることができて、昔の自分たちを肯定できるツアーになったと思います」と語り、「通り恋」をスタートさせる。「抱きしめて」ではメンバー4人の影が映し出され、「幸せが溢れたら」では背景に星空が広がり、演奏と演出が相まって楽曲の世界観が表現された。
メンバーのソロパートを多く含む「FEVER」が始まると、スクリーンに「声援をお願いします」と映し出され、それぞれのソロに対して大歓声が沸き起こる。佐藤栄太郎(Dr)、後鳥、長田のソロが続いたのち、サポートコーラスのえつことささみお、最後に川谷がフィーチャーされ、場内のボルテージが急上昇する中、「実験前」が投下され、スモークやレーザーが入り乱れる。アウトロでは再びメンバーそれぞれが熱量の高いソロを聴かせ、観客を大いに盛り上げた。
ライブ後半戦では「夜明けの街でサヨナラを」に続き、「このツアーで、本家がやった回数を超えた可能性がある」というMCとともに披露されたクリープハイプ「ABCDC」のカバー、「これからも長くやり続けたい曲」と話して演奏された「夏夜のマジック」など、バンドの歴史に欠かせない楽曲が畳みかけられていく。川谷はツアータイトルについて「『藍のすべて』は『僕らのすべて』ということなんですけど、僕らの根幹が一番出てる曲を最後にやりたいと思います」と語り、「Play Back End Roll」を歌い上げてステージをあとにした。
アンコールの拍手で再び姿を現すindigo la End。ダンストラック「雨が踊るから」を経て、再登場したヨークとともに彼女の楽曲「sorry in advance」がバンドアレンジで演奏される。最後には「Lauren」がエンドロールをバックに届けられ、ツアーを締めくくった。
終演後にはアニバーサリーシリーズのファイナルとして、日本武道館公演が2026年1月30、31日に開催されることが発表された。indigo la Endのオフィシャルファンクラブでは明日6月24日までチケットの先行予約を受け付けている。
indigo la End 15th Anniversary Special Series #Final
雨の藍
2026年1月30日(金)東京都 日本武道館
夜の藍
2026年1月31日(土)東京都 日本武道館
ナツ @tsubaki_723
写真も含めて最高レポすぎます https://t.co/1LND416It6