ASA-CHANG＆巡礼の北欧ツアー盛況、スタンディングオベーション巻き起こす

2025年6月6日 19:10 37 3 音楽ナタリー編集部

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ASA-CHANG＆巡礼が5月27～30日にデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3カ国を巡る北欧ツアーを実施した。

ASA-CHANG＆巡礼とは？

1997年にASA-CHANGのソロユニットとして始動。そのトライバルかつアブストラクトな独自の波動に満ちた音楽が国内外で評価されるとともに、世界各国のメディアにも取り上げられる。また、ミュージックビデオにおけるコンテンポラリーダンサーとの共演が世界的な話題となり、09年に音楽×ダンス公演「JUNRAY DANCE CHANG」を世田谷パブリックシアターにて開催。12年に後関好宏、須原杏をメンバーに迎え、国際的な舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2012」への参加、アニメ「惡の華」のエンディングテーマ曲の提供など、既存の音楽の枠に捕らわれない活動を展開している。また、14年9月からライブシリーズ「アウフヘーベン！」を始動、世界的な舞踏家・室伏鴻や映像作家・勅使河原一雅、漫画家・押見修造といったジャンルを横断した作家とのコラボレーションを行い、さらにその活動を進化・深化させている。

ASA-CHANG（Perc, Tabla, Tp）

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ASA-CHANG＆巡礼は2024年11月にオランダ・ユトレヒトで行われた音楽フェス「Le Guess Who?」に出演。現地でパフォーマンスを観た、批評家でありスウェーデンの音楽フェス「Clandestino Festival」の芸術監督であるAleksander Motturiからの要請を受けて今回の北欧ツアーが実現した。

デンマーク

ASA-CHANG（Perc, Tabla, Tp）［拡大］

北欧ツアーはデンマークの首都コペンハーゲンの中でも最も先鋭的な音楽を紹介する会場として知られているALICEでスタート。ALICEは常に音楽を新たな文脈に持ち込み、他の芸術や社会との関わりについて議論を深めてきた音楽施設だ。会場には満員の観客が詰めかけライブは盛況のうちに幕を閉じた。

2公演目はデンマーク第2の都市オーフス。街の中心にある先鋭的な音楽を取り扱うライブハウス・VOXHALLと現代美術を専門とした美術館・Kunsthal Aarhusの共催により公演が実施された。チケットは完売し、演奏終了後にはスタンディングオベーションが発生。長年ASA-CHANG＆巡礼の大ファンで、デンマークにツアーに来るのを待ち侘びていた、という観客からの声がけもあった。

スウェーデン

後関好宏（Sax, Fl）［拡大］

ASA-CHANG＆巡礼はスウェーデンに移動。第2の都市であるヨーデボリにて毎年開催されているオルタナティブなミュージックフェスティバル「Clandestino Festival」に出演した。同フェスティバルは国際的なアーティストを多数紹介し、多様な観客に型破りで豊かな体験を提供することで知られている。単独公演だったこれまでとは異なり、大規模なフェスティバルということもあり、他のアーティストを目当てにきた観客が多数いたにもかかわらずライブは大いに盛り上がった。観客の熱気で会場内の温度は一気に上昇、エアコンのない会場は暑さで蒸しかえすほどだった。

ノルウェー

ツアーの締めくくりはノルウェー第2の都市ベルゲン。1953年に始まった歴史ある国際芸術祭「Bergen International Festival」のプログラムの1つとして、ASA-CHANG＆巡礼はライブを行った。会場となったΦSTREは実験的な電子音楽をはじめとしたサウンドアートを紹介するライブハウスであり、また展覧会やインスタレーション展示、音楽制作のためのサウンドスタジオも持ち、年間を通じて独自のイベントを企画・制作する施設。実験的な音楽を好む観客で会場は超満員となり、多くの歓声の中ツアーは大成功に終わった。

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