7ORDER、ありのままの姿で立った2度目の日本武道館のステージ「俺たち、ここからだから」

27

1240

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 327 911
  • 2 シェア

7ORDERのライブツアー「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」が3月15日に東京・日本武道館で閉幕した。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。

大きなサイズで見る(全14件)

“究極の笑顔”を求めて

7ORDERは最新ミニアルバム「EGG」を携えて、大阪、福岡、宮城、愛知、東京の5都市を回り、計9公演を行った。彼らが日本武道館公演を実施するのは、2021年1月に行われた1stツアー「7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”」以来2度目のこと。4年前の日本武道館公演はコロナ禍の影響でさまざま制限を設けて実施されたため、このたび4年越しにオーディエンスの声援が日本武道館に響き渡った。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。[拡大]

ステージに姿を現した5人は「Growing up」で勢いよくライブを開始し、晴れやかなアンサンブルを場内いっぱいに響かせた。「BOW!!」でコール&レスポンスを繰り広げたあと、7ORDERは彼らの会社・L&L’sの“社歌”である「Love u Lucky me」を演奏。オーディエンスは軽快なリズムに合わせて、楽しげにスティックバルーンを揺らした。オープニングからバンドスタイルでの演奏が続いていたが、最新ミニアルバムの収録曲「原宿SCREAM」ではダンススタイルにチェンジ。5人全員がサングラスをかけ、キャッチーなダンスとラップで会場を盛り上げた。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。[拡大]

幕間映像では安井謙太郎扮するチェン、真田佑馬演じる天天佑馬、諸星翔希演じるモロック・リー、萩谷慧悟扮する毛毛剛毛の4人が、長妻怜央扮する師匠のチャン・レーオーから“究極の笑顔”を習得する中国拳法風の映像が流れた。「わしだって昔は……」というチャン・レーオーの言葉を経て、長妻のソロ曲「なんとかやってますわ」がスタート。メンバー4人のカンフー風のダンスをバックに、長妻は「アチョー!」とアレンジを加えながらこの曲を歌い上げた。その後7ORDERは「TOKYO TRIP」を軽やかにパフォーマンス。さらにメロウなナンバー「Can You?」を届けたあと、長妻と安井がユニット曲「aigre-doux」をメンバー3人のダンスをバックに披露した。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。[拡大]

ライブ中盤を迎え、7ORDERは「Perfect」「MONSTER」「&Y」「Stunnin’」「Love shower」の5曲をメドレーで歌い踊る。「STEP ON STEP」では高校生ダンサーと共演し、にぎやかにダンスを繰り広げた。その後、5人はバンドスタイルで「But (表)」を疾走感たっぷりにプレイ。「Get Gold」では5人の魂のこもった歌声とサウンドが武道館に力強く響き渡った。「Feel So Good」は心地のいいカッティングギターの音色を合図に、爽快なバンドアレンジで披露される。安井と諸星が向かい合い、「キミが描いたあの世界は 今もそこで輝いてるさ」と歌い始めたのは「GIRL」。5人はこの曲もバンドアレンジで届け、武道館に盛大なシンガロングを巻き起こした。

カッコ悪く進んできたら、いったん今日にたどり着きました

真田佑馬

真田佑馬[拡大]

「声聞かせてくれて本当にありがとう」と真田は告げ、「僕たちは4年間けっこういろいろあって、正直また武道館に立てると思ってなかった。『笑顔で頑張る5人』と言ってますけど、正直キツいと思った瞬間もある。だからといって、嘆いても仕方ないというか。こうやって、ここにいる5人は痛みを分け合ったと思ってます。だからこれからも強くなれる。皆さんも知ってると思うんですけど、僕はすごく怖がりだし寂しがり屋。人間は1人じゃ生きていけないと思うんですよ。だからこそ、つらいとき、もう無理だと思ったときに、支えてくれる5人がいてくれて本当によかったと思います。照れくさいから、こういうときじゃないと言えない。みんなありがとう」とメンバーにも感謝の思いを述べた。そして真田は「人間ってつらいことの連続。悩みが一生尽きない。それでも、みんなで支え合って一歩ずつ前に進んでいきたい。『美しい』と言ってもらえるように。今から一生懸命皆さんのために……自分たちのために奏でたいと思います」と宣言し、自身が作詞作曲した楽曲「27」を演奏。メンバーはまっすぐに音をかき鳴らし、剥き出しの歌声を響かせた。

安井謙太郎

安井謙太郎[拡大]

安井は「自分たちの会社、レーベルで活動していくことになったけど、めっちゃ大変って思うことがあって、みんなにも心配かけちゃうこともある。でも、一歩踏み出したのを『やっぱりやめておけばよかったのに』って言わせないようにする未来を作っていくしかないなと思います」と述べる。彼は「やめる理由ってめっちゃカッコいいんですよ。どうしようもないから。しょうがないじゃんって。“引く”ってすごいカッコよくて。だから引きたくなるときもあるんだけど、『なんか嫌だなあ』と思ってカッコ悪く進んできたら、いったん今日にたどり着きました」と話し、「それは本当にみんながいてくれたおかげって思うけど、全然まだめっちゃカッコ悪いなって思うの。だってまだまだじゃん。俺たちここからなんだよ! そう、カッコ悪くてもいいの。言わせて。俺たち、ここからだから! なあ、絶対いつかひっくり返してやるぞ! だから今日はそんなことを俺らが言った日として、みんなの心にしまっておいて」と観客に伝えた。ラストナンバーは「Sabãoflower - 2025」。7ORDERの“始まりの歌”を通して自分たちの決意を表明し、5人はステージを去っていった。

僕たちはとっても素直に生きてきました

諸星翔希

諸星翔希[拡大]

アンコールで再び登場した7ORDERは、2月に配信リリースしたラブソング「オーダーメイド」を披露。一般公募した画像で作り上げたリリックビデオをバックに、温かな歌声をファンに届けた。諸星は「最近うちのグループでいろいろ話すんですけど、俺らってけっこう前途多難なグループじゃないですか。自分たちで大きな決断をしたり、ともに戦ってきた仲間の背中を押して、『ありがとうな。またな。今度どっかで交わろうな』って送って。やっぱりそいつにも幸せになってほしくて、輝いてほしくて。そうやってどんどん5人、スタッフ、皆さんを含めて7ORDERという輪が強固になってきてるなと最近感じています。本当に皆さんがつなげてくれています」と話し、「俺らはみんなが体を壊してるときに看病に行くことはできないし、お腹がすいてるときにごはんを作ることもできないけど、みんなの目と耳にエンタメ、音楽を届けられる。俺らはそういう人生、使命を持っています。さっき謙ちゃんが言ってたけど、カッコ悪いって言われようが『しょうがないじゃん。これは俺らの人生なんだから』って思ってます」と言葉を続ける。そして「本当に愛しています! ここからの人生、俺らと一緒に熱くて濃いものにしていきましょう!」と諸星が告げると、7ORDERは4年前に日本武道館で1曲目に披露した楽曲「LIFE」を演奏した。

長妻怜央

長妻怜央[拡大]

演奏が終わると、最後にメンバーが1人ずつ挨拶を行った。長妻は「普段から自分のことを話すのが本当に苦手で。自分の思ってることをお笑いというベールで包んでしまうんですよ。でも、ちょっとだけもし言うんだとしたら……7ORDERは7人だったけど、人数は減っていってしまって。でも、それって7ORDERの形が変わってるだけで、メンバー自体は変わってないから俺はめちゃくちゃ大好きです。みゅっさん(森田美勇人)も応援してるし、(阿部)顕嵐もこれから舞台を経て7ORDERを辞めて、その先に自分の未来を作っていくと思う。そういうメンバーのことを悪く言うのが聞こえちゃったりするんです。俺、それがめっちゃ嫌で、すごく悔しいんですよ。お互いがんばってるし、メンバーと俺はグループを辞めても思い合いたい。メンバーのことを悪く言ってほしくない」と泣きながら思いを述べ、「ずっと思ってたんですけど、言うところがなくて。でも、みんなだったら僕の言葉を咀嚼して聞いてくれると思ったので、伝えさせてもらいました。7ORDERのメンバー5人になって、会場で空席が目立つ場所も正直ある。それでも、それを踏まえて、僕らもここからがんばっていこうと思っています。この先どんな形になったとしても、メンバーのこともみんなのことが大好き。もしお客さんが1人になったとしても、それでも俺は7ORDERが大好きだから。これが今自分が本当に心の奥底で思ってることです。どんな形でも続けていきたいと思ってるので、これからもよろしくお願いいたします」と本音を吐露した。

萩谷慧悟

萩谷慧悟[拡大]

萩谷は「僕はいつもメンバーの背中越しにみんなを見ながらライブをしていて。今回のライブでは、景色ってめちゃくちゃ移り変わっていくんだなと思いました」と客席を見渡し、「楽しいことをいっぱい作ったけど、ながつが言ったように、みんなそれぞれ自分の人生に旅立っていって、その中でもがいていって。そういうライブもたくさんあったし、正直『DUAL』の最後のライブとかも、ここでみんなの背中を見て、隣に立ってるリズム隊の相方を見て、この先の未来どうなるんだろうなと思ったこともあったんですけど、こうやって今日ここに立って『前と同じ場所のはずなのに、この景色めっちゃいいな!』と思って。変わって更新されていく景色ってすごくいいなと思ったんですよね。続けてると、ちょっとの小さいことなんですけど、報われる瞬間ってあるなと思った。この景色をくれて、皆さん本当にありがとうございます」と感謝の思いを伝える。安井は「今日のライブでわかっていただいたと思うんですけど、僕たちはとっても素直に生きてきました。これからもきっとそれは変えられないし、変えなくてもいいのかなと思うので、これからもそんな素直な姿で、皆さんとまた一緒に遊んで騒いだりできる日を楽しみにしています。そのときにもっともっと皆さんの心に刺さるようなパフォーマンスができるように日々一生懸命生きます。だからみんなも生きて、また会おう! そのときまで、どうか心も体も元気で」と再会を誓った。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。

「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」東京・日本武道館公演の様子。[拡大]

メンバーが去ったあともアンコールを求める声がやまず、7ORDERはステージに姿を現した。5人は「雨が始まりの合図」をプレイ。最後まで飾らない自分たちの姿を見せ、晴れやかな笑顔を浮かべて4年ぶりの日本武道館公演に幕を下ろした。

セットリスト

7ORDER「7ORDER LIVE TOUR 2025 EGG~笑顔で頑張る5人~supported by MXまつり」2025年3月15日 日本武道館

01. Growing Up
02. BOW!!
03. Love U Lucky me
04. SUMMER様様
05. 原宿SCREAM
06. なんとかやってますわ
07. TOKYO TRIP
08. Can You?
09. aigre-doux
10. Perfect / MONSTER #Y Stunnin’ Love shower
11. STEP ON STEP
12. But (表)
13. Power
14. Get Gold
15. Feel So Good
16. GIRL
17. 27
18. Sabãoflower - 2025
<アンコール>
19. オーダーメイド
20. LIFE

この記事の画像(全14件)

読者の反応

ゆるあ@ @yra_desuyo

なんとかやってますわ〜〜〜〜〜😭💙
写真嬉しい😭ありがとうナタリーさん😭

#7ORDER #長妻怜央 https://t.co/jiawpqJfGl

コメントを読む(27件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 7ORDER の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。