昨年3月に最新アルバム「銀河絶叫」を発表後、 「挫・人間 TOUR 2024『みんなで!ZU・BU・NU・RE』」「挫・人間 TOUR2024~幼馴染でずっと隣にいたから……わかるよ……~」といったワンマンツアーをコンスタントに実施していた挫・人間。「クアトロ疾風伝~乱世凸入編~」は2月に香川・高松TOONICEにて開催の「ずっとな…りた~んず!~俺たちは四国が好きだ!UDON~」に続く、今年2度目のワンマンとして行われた。
土下座、カッコ悪くないよ
今回挫・人間は3月という今のシーズンにちなみ、“卒業・旅立ち“をテーマに掲げたセットリストをもとにパフォーマンスを展開。人生の馬鹿馬鹿しさや見苦しさをポップに表した「さよならベイベー」、恋に対する複雑な心境を描く「恋の奴隷」など、勢いあふれるナンバーでライブ冒頭を彩った。
一方「このままでいたい」以降はアンニュイなムードの曲を次々とプレイ。パワーポップ調のさわやかな「間違いだらけの消えない情熱」、サポートのタイチサンダー(Dr / ex. 爆弾ジョニー)のテクニカルなドラミングが軽快さを生み出す「一生のお願い」と、挫・人間流のポップソングが存分に味わえるタームとなった。
ところが中盤からは“卒業”とはまったく関係ない楽曲が並び始め、マジル声児(B, Cho)のキレあるスラッピングが特徴的な「テクノ番長」では、“お前が一番テクノ”コールがフロア中を飛び交う事態に。メンバー全員がステージ上を暴れ回る「人類」演奏後には、下川リヲ(Vo, G)が「フラれると思ったら土下座!」「土下座って別にカッコ悪くないから。それでつかめ、未来を!」と隅っコ(挫・人間のファンの呼称)たちにうしろ向きな助言を与える場面もあった。
それでも俺は「出会えてよかった」と言いたい
長尺のMCが常態化していた挫・人間だが、「クアトロ疾風伝」では比較的短いトークで統一され、そのまま本編は終了した。さらに下川は、初恋相手を“除霊”することでおなじみのアンコール恒例曲「下川最強伝説」を演奏しないと宣言。これを“卒業”と表現し、「もう別れの時間は終わりだ! そして出会いと春がやってくる!」「出会いは別れをはらむけど! それでも俺は『出会えてよかった』と言いたい!!」と力強く叫んだ。
そして下川流の人生讃歌とも言える「下川くんにであえてよかった」を挟み、ラストナンバーに選ばれたのは「マジメと云う」。サポートのキョウスケ(G / ex. 爆弾ジョニー)が奏でるメロディアスなギターソロをバックに、下川は隅っコたちへとエールを送るように「かっとばせ! マジメ!」コールを何度も繰り返した。
セットリスト
挫・人間「クアトロ疾風伝~乱世凸入編~」2025年3月13日 渋谷CLUB QUATTRO
01. さよならベイベー
02. 恋の奴隷
03. セイント・ギロチン
04. このままでいたい
05. 間違いだらけの消えない情熱
06. 一生のお願い
07. 俺だけがZU・BU・NU・RE……
08. テクノ番長
09. 念力が欲しい!!!!!~念力家族のテーマ~
10. ソモサン・セッパ
11. 人類終了のおしらせ
12. 人類
13. ゲームボーイズメモリー
14. クズとリンゴ
15. 絶望シネマで臨死
<アンコール>
16. 下川くんにであえてよかった
17. マジメと云う
えび @NHXq05916IBFRMy
目次の一つ目が『土下座、カッコ悪くないよ』なのがすきです
【ライブレポート】挫・人間ついに“除霊”卒業、そして出会いの季節がやってくる(写真13枚) https://t.co/HqMxFaLB1C