フレデリックが2度目の日本武道館ワンマン完遂「今が一番カッコいいです」

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フレデリックのワンマンライブ「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」が2月24日に東京・日本武道館にて行われた。

「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:森好弘)

「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:森好弘)

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「FREDERHYTHM ARENA 2025」は2月11日に兵庫・ワールド記念ホール、24日に日本武道館で行われたワンマンライブ。フレデリックが日本武道館でワンマンを行うのは4年ぶり2度目となった。また、前回の日本武道館ワンマンはコロナ禍に行われたため、今回が初のフルキャパシティでの開催に。ここでは満員となった2度目の日本武道館公演の模様をレポートする。

三原健司(Vo, G)(撮影:森好弘)

三原健司(Vo, G)(撮影:森好弘)[拡大]

ステージの両サイドには、昨年11月にリリースされたミニアルバム「CITRUS CURIO CITY」のアートワークを再現したセットが用意された。そして開演時間を迎えると、三原健司(Vo, G)、三原康司(B, Vo)、赤頭隆児(G)、高橋武(Dr)が登場。健司の「フレデリック、始めます」という言葉をきっかけに、まずフレデリックは「オンリーワンダー」を演奏し、シンガロングを巻き起こす。さらに「CYAN」「飄々とエモーション」を続けて、場内を高揚感で包み込んだ。

三原康司(B, Vo)(撮影:森好弘)

三原康司(B, Vo)(撮影:森好弘)[拡大]

健司は「フレデリック2回目の日本武道館公演、ありがとうございます! 上から声が降ってくる感覚は初めてですね」と感慨深げな表情を浮かべつつ、「2009年に結成して、もう16年ぐらいバンドをやっていますが、その間ずっと『自分たちの音楽が一番、紛れもなくカッコいいな』と思ってるし、ずっとずっと進化することを大事にしてきた。だから、今が一番カッコいいフレデリックです。どんな音楽の思い出があろうとも、全部今の、一番カッコいいフレデリックが塗り替えるんで。今日は俺らに任せてください」と自信をのぞかせる。そんな健司が歌い始めたのは、初の日本武道館公演の際に新曲として用意された「名悪役」。フレデリックはさらなる挑戦への決意を示すように、ひときわ力強く音を奏でた。

赤頭隆児(G)(撮影:渡邉一生)

赤頭隆児(G)(撮影:渡邉一生)[拡大]

そしてリミックスした自分たちの曲をシームレスにつないでいく、フレデリックが最近のライブで行っているコーナー「FRDC Remix」へ。「ひとときのラズベリー」を経て、軽快なカッティングを繰り出す赤頭にスポットライトが当たったかと思いきや、次の瞬間にはシンセベースを弾く康司とドラムを叩く高橋が花道に。そこに健司と赤頭が加わると、花道全体が大きなお立ち台のようになり、アリーナの中央に4人が高々と浮かび上がったような状態になった。この花道は縦に4つのブロックに分かれて上下動する仕組みになっており、「ナイトステップ」では文字通り花道にステップを作り出したり、「PEEK A BOO」では波打つように上下したりと、アリーナ公演ならではの演出でオーディエンスを楽しませた。

高橋武(Dr)(撮影:渡邉一生)

高橋武(Dr)(撮影:渡邉一生)[拡大]

フレデリックは「Wanderlust」「LIGHT」「されどBGM」などアグレッシブなナンバーをクールなクラブアレンジで演奏したあと、「Wake Me Up」で観客を踊らせ、「スパークルダンサー」で躍動感あふれるパフォーマンスを披露した。MCコーナーでは、健司がバンド結成当時を振り返りつつ、「19歳くらいのときに、康司と実家で『なんかオモロイバンドやりたいな』って話してて。俺も専門学校に通ってて、『マジでプロになってやる!』という気持ちで音楽やってる友達もたくさんいたし、曲を作れる人もたくさんいましたが……私は思いました。康司が作る曲が一番カッコよくて、素敵で、この人が作る音楽が間違いなく全世界のみんなの心を揺さぶるだろう!って。そう思った俺に感謝しろ!」と、フレデリックのソングライターで双子の弟・康司へリスペクトを示した。

「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:森好弘)

「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:森好弘)[拡大]

その後フレデリックは「CITRUS CURIO CITY」より「ペパーミントガム」「sayonara bathroom」「ハグレツバメ」を立て続けに披露し、ミニアルバムのディープな世界観を打ち出す。本編ラストナンバーは「煌舟」。健司の「これはあなたの歌です! 自分に歌ってください!」という先導で、オーディエンスは「ユウラヤイヤ ユウラヤイヤ」と大合唱し、場内に一体感を生み出した。

「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:森好弘)

「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:森好弘)[拡大]

アンコール1曲目は代表曲の1つである「オドループ」。フレデリックはバンドの躍進を支えてきたメロディをパワフルに奏でて、オーディエンスを熱狂させる。間奏では再びせり上がった花道で、赤頭がギターソロを鮮やかにキメて、観客の視線を奪った。続けてフレデリックは未発表の新曲を披露し、バンドの最新のモードを提示する。最後に健司が「フレデリックは遊びきったんで、“KITAKU”します!」と前置きして、フレデリックは「KITAKU BEATS」で2度目の日本武道館ワンマンを大団円へと導く。そして健司が「これからも、フレデリックはフレデリックであり続けます!」と宣言し、4人はステージをあとにした。

スカパー!では3月3日23:59まで、本公演の模様を見逃し配信中。さらに4月20日にはオフショット映像を加えた完全版の配信が予定されている。

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セットリスト

フレデリック「FREDERHYTHM ARENA 2025 CITRUS CURIO CITY -TOKYO NIGHT CRUISING-」2025年2月24日 日本武道館

01. オンリーワンダー
02. CYAN
03. 飄々とエモーション
04. 名悪役
05. Happiness
06. FRDC Remix
07. ペパーミントガム
08. sayonara bathroom
09. ハグレツバメ
10. 銀河の果てに連れ去って!
11. オワラセナイト
12. ジャンキー
13. 煌舟
<アンコール>
14. オドループ
15. 新曲
16. KITAKU BEATS

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