東京ドームとその他周辺施設を舞台にしたLAPONE所属アーティスト5組の合同ライブ「LAPOSTA 2025」が1月27日に開幕。に開幕。
大平祥生「ARTIST」シアターGロッソ
大平は「Wonderland」というコンセプトのもと、演出、照明、楽曲制作、選曲、台本など、すべてにおいて自ら考えを重ねて公演を作り上げた。開演時間になると、ステージに“あしながおじさん”のヨルが登場。「ここは大平祥生の脳内に広がる世界! いつも1人でコンサートをしていたから……君たちは記念すべき最初のお客さんさ!」とヨルが言葉を投げかけてステージの世界へ導くと、この日のために用意したオリジナル曲「Wonderland」が初披露される。続いて大平はウサギに扮したダンサーたちとともに軽やかでしなやかなダンスを繰り広げた。
ピアノの音色が美しいバラード曲をしっとりと聴かせると、フリートークの時間へ。「人生で初めてネイルしてん」と大平が自慢げにJAM(JO1のファンの呼称)にネイルを見せる場面もあった。最後に大平は初めてのオリジナルソロ曲「Melak」を歌唱。そして大平はウサギたちに誘われて、扉の奥へと帰っていった。
松田迅「Reveal」後楽園ホール
暗闇の中、松田はバックダンサーとともにKAI「Mmmh」を歌唱しながら登場。ブラックの衣装をまとった松田は妖艶なダンスで観客を魅了した。さらに松田は番組「INITIME MUSIC」でもカバーした神はサイコロを振らない「目蓋」を甘くセクシーな声で歌い上げる。ラジオ番組「From INI」内で定番となっている松田のコーナー「MJFT」が行われる場面もあった。
また、松田に関することを3択クイズにして出題するコーナー「MJQ~松田迅の事なんでも知ってるよねクイズ~」も実施。「今一番欲しいものは?」というクイズに、松田が「オリジナル楽曲」と答えを発表すると、MINI(INIのファンの呼称)からは「オリジナル曲欲しい!」という声が続々と上がる。すると松田は「実は今日持ってきました!」と公演タイトルにもなっている楽曲「Reveal」をサプライズで初披露した。「Reveal」は松田が初めて作詞を手がけた楽曲。松田は「歌詞を書いているとき、いろいろなインスピレーションを湧かせるのが難しくてやめようかとも思ったのですが、皆さんの前で初披露したくてがんばりました! サビのメロディは僕が作家さんにリクエストして考えてもらいました!」と制作を振り返り、最後には沖縄出身の松田らしく、かりゆし58「アンマー」で感謝の思いを飾らない言葉で歌った。
與那城奨「Day by day」IMM THEATER
グループでメインボーカルを務めている與那城は、1人の歌い手としての音楽を届けるべくソロステージを企画。ステージのセンターに現れた與那城は、さっそくJO1のユニット曲「Lied to you」をセルフカバーし、伸びやかな歌声を会場に響かせた。與那城は「『Day by day』へようこそ! 1日1日を過ごしていく中で、僕自身も心がけているんですが、あまり気負いすぎず過ごしていけたらという思いを込めました。ぜひ楽しんでいってください」と伝えてギターを手にする。そして自身の大好きな曲だというスキマスイッチ「藍」を情感たっぷりにカバーした。
仲宗根泉(HY)と與那城のデュエットバージョンもリリースされているHY「366日」を歌う際には、JO1の河野純喜が登場。2人の歌声が織りなすハーモニーにオーディエンスはじっくりと聴き入った。さらに2人は久保田利伸「LOVE RAIN ~恋の雨~」をリズムに乗りながら楽しげに歌唱。New Hope Club「Just Don't Know It Yet」のカバーでは、河野のリクエストで2人は1つのスタンドマイクを使って、時に肩を組みながら歌唱した。最後に與那城は初めてのオリジナル曲「約束」を披露。「デビューする前、大学生の頃、バイトをして、オーディションを受けて、あきらめずにずっとやってもなかなか芽が出ない時期がありました。そのときの思いを曲にしたいなと思い、歌詞を書きました」と語り、スクリーンに映し出された直筆の歌詞をバックに歌を届けた。
金城碧海「Love in the sky ~快適な空の旅へ~」IMM THEATER
金城の公演タイトル「Love in the sky ~快適な空の旅へ~」には、「皆さんが寂しいと感じたとき、不安に感じたときは空を見上げてほしい。どれだけ離れていても“空は繋がっている”」という金城が日頃からJAMに伝えているメッセージをもとに決定した。金城が1曲目に選んだのは、JO1のYouTube企画「PLANJ」でも公開したCrystal Kay「恋におちたら」のカバー。金城は優しくも切なさを感じる歌声で観客を引き付けた。
「ここからはムーディな感じでいきます。皆さんにとってもこの曲や時間がかけがえのない瞬間になったらいいなと思います!」と金城は話し、宇多田ヒカル「Automatic」をカバー。色気のある歌声が会場に響きわたり、心地のいい空間が生み出された。さらにゲームコーナー、2択クイズ、JAMが衣装を決める企画も実施された。“JAMとのデートコーデ”に着替える予定だった金城は、なぜかウエディングドレス姿で登場し、オーディエンスを楽しませる。最後には NANA starring MIKA NAKASHIMA「GLAMOROUS SKY」を歌い上げ、金城はソロステージを締めくくった。
許豊凡「浮遊生物」シアターGロッソ
許は「学生の頃からさまざまな場所で転々と生活しているうちに、いろんな意味で家や拠点へのこだわりがなく、自分は定着しない人だな。まるで海の中の浮遊生物のように自由生きていきたい」と感じたことから、「固定観念にとらわれることなく、脱力しながら生きていこう」という思いをソロステージに込めた。そこで許は今まで特に力を入れて取り組んでいた“写真”と“ライブ”の2つの表現方法で「浮遊生物」というテーマを届けた。会場のロビーには自ら島根県の隠岐諸島各地へ足を運び、新しく撮り下した写真の展示コーナーを設置。馬のふとした瞬間や隠岐の大自然を写した写真が多数展示された。ライブ本編は2ブロックで構成されており、パート1のテーマは「白昼夢」。許が作詞に初参加した「I’m a Dreamer」をはじめ、自身にとって大切な曲や青春をともに過ごした思い出の楽曲を披露した。
続くパート2のテーマは「you see me like water」。許は「MINIの皆さんの青春の曲ってなんなんだろうと考えて、皆さんに伝えたいことにぴったりな曲を選びました」と話し、YUI for 雨音薫「Good-bye days」を伸びやかな歌声でカバーした。さらに許はINI楽曲の「Drip Drop」をシティポップバーションで歌唱。本編最後にはソロステージのために自身が作詞を手がけた「Like Water」を初披露した。
鶴房汐恩「OHAKONKONOYA」後楽園ホール
鶴房の公演は、オープニングVTRの「今皆さんが感じていることを当ててみせましょう。こいつの1人のライブ大丈夫かよ?」「温かい目でお願いしますね」という言葉で幕開け。黒スーツで決めた鶴房は勢いよくステージに登場すると、「僕のJAMの皆さんが集まっているということは、ここから普通のステージが始まると思っている人は1人もいませんよね?」と言い放ち、「今からさっそく……ビンゴ大会を始めます!」と宣言した。ただし、今回は普通のビンゴ大会ではなく“逆ビンゴ大会”。本来のルールでは不運となってしまう人が、今日のビンゴでは“超ラッキー”になるというユーモアのあるルールが設けられた。どんどん勝ち残る人が減っていき、一喜一憂するJAMたちは感情のままに叫ぶ。勝ち残った人にはその場でプレゼントが渡された。
また、鶴房が「このままだと僕がJO1、アーティストだということを忘れてしまいそうなので……」と話し、back number「西藤公園」を繊細な声でカバーする場面もあった。くまのコスチュームに着替えた鶴房は2択クイズ「鶴房汐恩 クイズ王決定戦!!」を実施。最後には冨岡愛「恋する惑星『アナタ』」をカバーした。
池崎理人「UP TO YOU。」後楽園ホール
池崎は自身が制作した絵や作品の展示「UP TO YOU。」を開催した。会場は「WAVES」「TOKYO」「DREAM」「LOUD」のゾーンに分かれており、それぞれのテーマに合わせた渾身の作品を展示。INIの6thシングル「THE FRAME」リリース時に池崎がメンバーをフィギュアに見立てて描いたイラストを実際にフィギュア化した作品も披露された。展示を終えた池崎は「MINIの皆さんが自分の作品をじっくり見て感想をたくさん伝えてくれてとても励みになりました。正直、制作している時は大変だし孤独を感じますが、子供の頃からずっと絵を描くことが好きだったので、INIになった今こうして展示をできたことは人生のうれしいことランキング上位に入る経験でした」と喜びを語った。
佐藤景瑚「K5」シアターGロッソ
佐藤はJO1の楽曲のセルフカバーを披露し、グルーヴィなダンスと甘い歌でしっかりとスキルを魅せた。続いて前日にYouTubeで公開したばかりのオリジナル曲「BANANA」を初披露。カラフルなレーザー照明も相まって、会場にはまるでディスコのような雰囲気が広がった。曲の最後にはゲストであるKYO(
佐藤は「僕はソロステージ自信なかったんです」「せっかくやるならアーティストだし、がんばりたい」とソロステージに向けての葛藤や思いを明かす。さらに「やっぱり僕は、JO1でずっとやっていきたい」と“JO1愛”を見せ、自身が好きなJO1の楽曲「Mad In Love」を歌唱した。
藤牧京介「lay a rail」IMM THEATER
藤牧の公演はINIのフレッシュな楽曲「New Day」のバンドバージョンでスタート。4人のダンサーをバックに、藤牧は一糸乱れぬダンスで会場を温めた。その後、藤牧はカバー曲を披露。「YouTube企画などで、いろいろな曲を歌わせていただいていていますが、自分たちの楽曲ができても、ほかの方の楽曲はリラックスできたり、自分の背中を押してくれることがあって。やっぱり歌の力ってすごいなと感じて、自分が背中を押してもらった曲を僕が歌うことによって、またほかの人の背中を押すきっかけになってくれたらいいなと思うので、今回は2曲用意しました」と話し、Aqua Timez「決意の朝に」と絢香「みんな空の下」をしっとりと歌い上げた。
その後、藤牧は事前に募集していた質問に答えるコーナーを実施。藤牧らしいツッコミを交えながらMINIとトークを展開した。最後に藤牧は「今回、1人で何かをする大切さや難しさを感じました。INIで活動することも大切だし、今は未熟でも藤牧京介個人としても勝負ができる存在になっていきたいです。これからも一緒に進んで行ってくれたらうれしいです」と思いを伝える。彼がステージをあとにすると、自身初のオリジナル楽曲である「生きること」が、モニターに映し出された直筆の歌詞とともに流れた。
ソロステージは本日1月29日まで行われている。
※池崎理人の「崎」は立つ崎が正式表記。
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