クリープハイプ、SiMらがJMSへの思い胸に幕張で熱演「REDLINE」15年の歴史に幕

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ジャパンミュージックシステム(JMS)主催のライブイベント「REDLINE ALL THE FINAL」が、12月7、8日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで行われた。

REDLINE DREAM BAND(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

REDLINE DREAM BAND(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

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今年ファイナルを迎えた「REDLINE」

2010年に初開催され、今回をもってファイナルを迎えた「REDLINE」シリーズ。「REDLINE ALL THE FINAL」の初日はACIDMAN、Awich、go!go!vanillas、MONGOL800、MY FIRST STORY、04 Limited Sazabysクリープハイプ、サンボマスター、東京スカパラダイスオーケストラ、優里らが盛り上げ、2日目はBLUE ENCOUNT、coldrainCrossfaith、Fear, and Loathing in Las Vegas、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSIONMONOEYESROTTENGRAFFTYSiMThe BONEZ、マキシマム ザ ホルモンらがオーディエンスを沸かせた。

FACT(Photo by Taka"nekoze photo")

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なお、2日目公演では2015年に解散したFACTが復活。人気曲「a fact of life」や「slip of the lip」など全9曲を披露し、MCではHiro(Vo)が「もうこの言葉を言うことはねえって思ったことを言わせてください。FACTです。よろしくお願いします。約10年ぶりに戻ってくることができました」と語りつつ、しばらく活動を継続する意向を示してファンを熱狂させた。本稿では初日のトリを務めたクリープハイプ、2日目のトリを務めたSiMのライブの模様を中心にレポートする。

クリープハイプ

クリープハイプ(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

クリープハイプ(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

クリープハイプは存分に温まった会場に登場。尾崎世界観(Vo, Gt)は「こんばんは、最後まで残ってくれて本当にありがとうございます。盛り上がりすぎて事後みたいな空気が漂っていますが、こっちはまだやれます。よろしくお願いします」と彼らしい挨拶で観客を歓迎する。1曲目の「HE IS MINE」では客席からおなじみのフレーズ「セックスしよう!」が元気よくこだまするも、尾崎は満足していない様子。そして「REDLINE」シリーズの主催者であるJMSの専務取締役・KTR(鈴木健太郎)を呼び込むと「(『セックスしよう!』の直前の)『今度会ったら』を言ってください」と依頼する。しかし鈴木は肝心のフレーズは言わずマイクで「セックスしよう!」と力強く叫んでステージをあとに。演奏後、尾崎は「『今度会ったら』って言ってほしかったのにな……」とぼそっとつぶやきつつ苦笑した。

尾崎世界観(Vo, G / クリープハイプ)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

尾崎世界観(Vo, G / クリープハイプ)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

その後もクリープハイプは「社会の窓と同じ構成」「生レバ」をパワフルに届けてオーディエンスのテンションを引き上げる。ここでグルーヴィなミディアムチューン「キケンナアソビ」で流れを変え、しっとりとしたムードを引き継ぐように「ナイトオンザプラネット」を演奏。この曲の冒頭では尾崎がJMSとのエピソードを披露した。その後のMCでは尾崎が「トリをやらせてもらえて本当にうれしく思っています。これから“永く”もお世話になりたいと思っているのでよろしくお願いします」と噛み締めるように語り、ラストはスケール感のある「天の声」をドロップ。壮大な映画のエンドロールを彷彿させるサウンドと歌唱で「REDLINE ALL THE FINAL」の初日は締めくくられた。

SiM

SiM(Photo by Kohei Suzuki)

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2日目およびイベントの大トリを務めたSiMは、空気を切り裂くように鋭いギターフレーズを轟かせ、「PANDORA」でパフォーマンスをスタートさせる。さらに重低音がうねる「Blah Blah Blah」を続け、観客に疲れたとは言わせないとばかりに激しいステージングを展開。オーディエンスは彼らの熱演に負けじと「Faster Than The Clock」ではツーステップや左回りで暴れ、「JACK. B」では楽しげに踊った。MAH(Vo)は「『REDLINE』、KTR(鈴木)、15年間お疲れさまでした」とねぎらいつつ、「KTRがこのイベントで何をしてきたのかっていうのは十分感じたでしょ? これまで何をしてきたかも大事だけど、これから何をするかのほうが大事だと思うんです。泣いても笑っても今日で最後。だったら暴れてやろうぜ!」と煽った。

SiM(Photo by Kohei Suzuki)

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その後もSiMは勢いを落とさず、「The Rumbling」でラウドな一撃を叩き込む。そしてMAHは大トリを任されたことについて「自分(KTR)が育てた最大のバンド・SiMに幕引きをしてもらいたかったんだと思います」と語り、“悪魔”のような形相で「気持ちよく首を落として終わらせてやりますよ!」と奮起。その言葉を体現するように、SiMはレゲエ要素のある「Amy」、シャウトが印象的な「KiLLiNG ME」とキラーチューンを連発してフロアをカオティックな空間へと変貌させた。最後にMAHは「ありがとう『REDLINE』、あとは俺たちに任せろ!」と力強い言葉を残した。

REDLINE DREAM BAND

REDLINE DREAM BAND(Photo by Taka"nekoze photo”)

REDLINE DREAM BAND(Photo by Taka"nekoze photo”)[拡大]

SiMの熱いパフォーマンス後、タイムテーブルには記載されていなかったが、ステージにREDLINE DREAM BANDが登場し「REDLINE」を披露した。REDLINE DREAM BANDはSiMのMAHが中心となって結成されたバンドで、Adam Graham(FACT)、AG(NOISEMAKER)、GEN(04 Limited Sazabys)、Hiro(SHADOWS, FACT)、細美武士(MONOEYES)、庵原将平(SHANK)、Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)、Jesse(The BONEZ, RIZE)、JOEY(EGG BRAIN)、Jose(TOTALFAT)、Kaito(Paledusk)、笠原健太郎(Northern19)、Kenta Koie(Crossfaith)、Kj(Dragon Ash, The Ravens)、MAH(SiM)、Masato(coldrain)、N∀OKI(ROTTENGRAFFTY)、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)、SUGA(dustbox)がボーカル、Kazuki (SHADOWS, FACT)、YD(Crystal Lake)、DAIDAI(Paledusk)がギター、チヨ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)がベース、Tatsuya Amano (Crossfaith)がドラムで参加している。多彩なボーカリストたちは変わるがわるマイクを握り、「REDLINE」シリーズへの思いを馳せるように歌声を響かせる。そして曲の終盤では声をそろえて「See You Again」と繰り返し歌唱し、「REDLINE」シリーズを大団円に導いた。

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REDLINE ALL THE FINAL @REDLINE_TOUR

【Media】
音楽ナタリー「REDLINE ALL THE FINAL」
初日のトリを務めたクリープハイプ、2日目のトリを務めたSiMのライブの模様を中心にレポートしていただきました。

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