カラノアの成長を見せつけたツアーファイナル、ひと足早いクリスマスプレゼントで未発表曲も披露

2024年12月2日 17:43 27 3 音楽ナタリー編集部

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カラノアの東名阪ツアー「カラノア MIREDOMOMIREZU TOUR」のファイナル公演が、11月29日に東京・WWWで開催された。今年9月に新体制での活動をスタートさせ、11月13日には新曲「MIREMIRE」をリリースしたカラノア。今回のツアーではこの新曲を軸に、バンドの新たな一歩を印象付けるパフォーマンスが展開された。

カラノア（撮影：村田征斗）

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雄大（Vo, G）（撮影：村田征斗）［拡大］

雄大（Vo, G）、樹（B）、かずき（Dr）とサポートメンバーの永田涼司（G / Couple）がステージに姿を現し、最初に演奏した曲は「ねむ」。疾走感に満ちたサウンドで徐々に温まっていくフロアを見渡し、雄大は「いいねえ！」と笑顔を見せた。「風邪っぴき」では樹、永田、かずきがパワフルなソロ回しを繰り広げ、観客から大喝采を浴びる。雄大はツアーファイナルの日を迎えた意気込みを「去年のワンマンライブから1年ですか。成長した姿をお見せすべく、たくさん準備してまいりました」と語り、オーディエンスの期待を煽った。

樹（B）（撮影：村田征斗）［拡大］

4曲目からは「コズ」「Mask」など、温かみのあるミディアムチューンを連投してバンドの新たな一面を見せていく。「boo-boo」では雄大がギターを下ろしてハンドマイクを握り、観客の1人ひとりとアイコンタクトを取りながら曲に込めたメッセージを届けていった。続く「愛でたし。」では壮大に展開していくアンサンブルでフロアを圧倒。冒頭のMCで雄大が語った“成長”ぶりをオーディエンスにまざまざと見せつけた。

かずき（Dr）（撮影：村田征斗）［拡大］

浮遊感に満ちたインターバルのSEをはさみ、後半戦ではヘヴィなロックチューンが次々と披露された。樹のグルーヴィなベースラインとかずきが刻むタイトなリズムが印象的な「阿弥陀籤」に続き、「ex.」では雄大の骨太なギターが炸裂。息を呑む観客を和ませるように、MCではかずきが1カ月近くもあとのクリスマスに向けたトークを繰り広げ、雄大に「クリスマスプレゼントを持ってきました」と欲しがっていたオーディオインターフェイスを渡して拍手を浴びた。

さらに「みんなにもプレゼントを……」という言葉に続いては、ファンに向けたサプライズとして新曲をパフォーマンス。バンド史上最速というBPMに乗せてトリッキーなアンサンブルを響かせ、オーディエンスを熱狂させた。力強い演奏から一転し、曲を終えたメンバーたちは「緊張したねー！」と言い合って笑いを誘った。

カラノア（撮影：村田征斗）［拡大］

最後に雄大は「『自分は大丈夫』と思っていても大丈夫じゃない日のほうが多くて、みんなごまかしながら日々を生きていると思います。そういう人に僕は何もできないけど、心からあなたを肯定して精一杯支えたい。だから僕は歌を歌って言葉を書きます。そんなバンドであり続けたい。あなたの幸せを祈っています」と、ファンに向けて熱いメッセージを送り、「ナイト」を熱唱。そしてツアーのタイトルにもなった、聴く人に寄り添う思いをつづった最新曲「MIREMIRE」を披露し、本編の幕を閉じた。

熱烈なアンコールの拍手に応えて再びステージに現れたカラノアは、樹を中心にグッズ紹介のMCを和やかに展開する。観客との距離を縮めたあと、ラストは「ふわふわり」で締めくくられた。