大森靖子デビュー10周年アルバムの収録内容発表、向井秀徳ら楽曲提供

2024年8月25日 20:00 775 10 音楽ナタリー編集部

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大森靖子コメント

大森靖子［拡大］

変えたい世界だらけだから、私が世界を名乗ることにした。
画面の中身と心の中身が反転し、実像をなくし続けたZ世代以降の日本のカワイイが今、更に反回転して本来の真心を取り戻そうとしている。
わざわざ歌舞伎町に行ったりおじに愛をうったりしなくても、「心があるもの」という心の叫びを心から当たり前のように吐露することができる。
必要とされてるみたいな安心は、生きてていいみたいな許容は、承認欲求や愛されたい病とごちゃ混ぜにされてTLの川を流れて、その先に海ができたなら、どんな大きさの何色のどんな空間なんだろう？
その海は、全ての女の子の頭ん中にあるマントルで、結局全ての感情の根源も真理も自分の中にしかないんだから、他人の言動に傷つきすぎても全く意味がない、そんなのわかってても痛いから強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強くみんなの特別な"私"が私らしく私の道を進んでいけますように。今日も要らない憂鬱を、邪魔な嫉妬を、大切なさみしさを、一つも無かったことにしたくないから歌うんだ。
ただ流れたり、爆発したりを繰り返してどうしようもなく壊れきったこの名前を、私はそれでも誇らしく名乗って歌い続けたい。つまんない生きづらい意味がない世界だけど、いつまで世界を睨んでなきゃいけないのって桜の木の下の少女のが泣いてるけど、どうせ歪んでる心を音楽が抱きしめて、1人で居る勇気をくれるから、みんな全部大丈夫な気がするよ。

大沢伸一コメント

大沢伸一［拡大］

兎にも角にも、「ピンピンに尖りつつ、限りなく自由な音楽」を命題にした。
常に大きな重責を背負っている（ように見える）彼女が、束の間でも自由を感じられるような音楽にしたいと思った。自分の持てる全てのスキルと感受性を駆使し、高速でスリリングな楽曲を目指した。
結果として、自分では、狂気、美、凶暴性、儚さなど、様々な感情の断片を音の中に織り込めたと自負している。しかし、大森靖子ファンの中で模範的な位置に収まるような曲ではないかもしれない。それでも、僕は彼女との作品をどの角度から見ても愛してやまない。
これからも、この創造の旅を可能な限り、挑戦し続けたい。

の子（神聖かまってちゃん）コメント

の子（神聖かまってちゃん）［拡大］

隊長との「非国民的ヒーロー」がミラクルかわいいポップキャンディな神曲だったんで、
別路線のゴシック調かわいいポップキャンディな曲をつくろー！ってなって「小悪魔的相当キレてるっ」が爆誕しました！
隊長と僕のコンビは最恐っぷりが10年を経てまた発揮できて嬉しいし、共にやれた事が光栄ですっ!!! リスペクトっ！

つんく♂ コメント

つんく♂［拡大］

まずは、大森さん、デビュー10周年おめでとうございます。
自分でも作曲するアーティストからの作曲の依頼ということで、どんな曲を期待されてるのか、こっちもプロとして気になるわけです。
「ゴールドな雰囲気でお願いします」
え？
マイナー調で激速テンポな曲ではなさそうなので、色っぽい艶あり系の曲を意識して書きました。
どんな歌詞を書いてくるかも謎なままですが、歌詞のハメ方によっては、スピード感のある曲にもなるし、ミディアムテンポなゆったりまったりな曲にもなるな～って思って提出しました。
シャ乱Qっぽさとか、モーニング娘。でもサマーナイトタウンとか、Do it! Nowとかそういう曲のことをゴールドと彼女は想像してるのかなと勝手に解釈した結果の曲です。僕的にはズッポシささったんじゃないかって思ってます。
仕上がってきた彼女の歌を歌詞を読んで、「なるほど～そう来ますか～」って感じです。
カラコンや人生にディストーションをかけたいって普段から本気でそう思ってるんだろうな～って妙に納得してしまいました。

向井秀徳（ZAZEN BOYS、KIMONOS）コメント

向井秀徳（ZAZEN BOYS、KIMONOS）［拡大］

桃色団地はどこにあるのか。
サイタマか。トーヨコか。ニューメキシコ州アルバカーキか？
いや、たぶん全てが無惨に終わったあとの思い出を集めて作られた場所にあるのだろう。
大森靖子がそこに住んでいるのか？
だとしたら、オレと近所だ。

直枝政広（カーネーション）コメント

直枝政広（カーネーション）［拡大］

「最幸きゅん♡」は、長尺の弾き語りのデモが届いて何だこれはと唸りつつ分析とアレンジに半年以上かかって、バロックとファンクの融合を思いついた瞬間に世界が開けました。「更衣室ディストピア」から続くめくるめく大森靖子のスペース・ロック・オペラをお楽しみください。

ミト（クラムボン）コメント

ミト（クラムボン）［拡大］

何曲も大森さんの楽曲を担当させて頂いてますが、今回ほど大森さんの内に潜むセンチメンタルが反映された曲を受け取ったのは、初めてな気がしています。
そんな大森さんの楽曲に、僕が感じるセンチメンタルな音をちりばめていったら、まるで80年代後期にあったアニメ映画、OVAの主題歌のようなノスタルジー溢れるシティポップが生まれました。
大森さんと、その大森さんの音楽を愛する人たちの散歩道に、PCMとFM音源で彩ったキラキラを添えて、
次の朝陽を繋いでいけたらと願います。

sugarbeans コメント

sugarbeans［拡大］

大森靖子さんデビュー10周年おめでとうございます。
記念すべきアルバムでご一緒できて大変光栄です。
前回の「超天獄」からまたさらにぐっと踏み込んだものにしようと、靖子さん、四天王バンド（張替智広・千ヶ崎学・設楽博臣・sugarbeans）、エンジニア大野順平さんと、気合いや情念、そしてユーモアとともに全て音に込めました。制作中は本当に充実していて楽しかったです。
くすんでいながらも鮮やかで、弱いけれど強くて、苦しいけれど美しくて。
大森靖子という表現の背景の一部になって、少しでもみなさんに何かを届けられたらいいなという思いで編曲しました。
長く愛されるアルバムになりますように。

大森靖子「THIS IS JAPANESE GIRL」収録内容

CD

01. THIS IS JAPANESE GIRL
02. 大森神社
03. 小悪魔的ッ☆相当キレてる feat. の子（神聖かまってちゃん）
04. ミス・フォーチュンラブ
05. 桃色団地
06. 田中愛愛愛子
07. 更衣室ディストピア
08. 幸内炎
09. SickS ckS
10. さみしいおさんぽ
11. だれでも絶滅少女
12. 絶対運命ごっこ
13. ムゲン来世
14. 最幸♡きゅん