4月9、11、12日の韓国・高陽公演を皮切りにスタートした「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG'」。本ツアーでは海外公演の幕開けを飾る東京ドーム公演をはじめ、世界34都市で全79公演が予定されている。今回のツアーのためにBTSは、3月にリリースした5thアルバム「ARIRANG」の楽曲を軸に、ヒット曲も盛り込んだセットリストを用意。客席を360°開放したセンターステージで、2日間合計で11万人のARMY(BTSファンの呼称)と再会を果たした。
日本語のMCでARMYとの再会を喜ぶ7人「本当に会いたかった」
「ARIRANG」ロゴの入ったフラッグを持ったダンサーが登場したのをきっかけに続々とダンサーがステージへ。メンバーもそこに加わり、j-hopeの歌い出しで始まるオルタナティブヒップホップ「Hooligan」でライブをスタートさせた。続いて、ミニマルなサウンドと重厚な808ビートが絡み合い、ハイトーンの「Aliens..Aliens..」というフレーズがリフレインする「Aliens」とアルバムの流れを汲んで最新のBTSの姿を見せつけたあと、7人はせり上がった円形ステージの上で躍動しながら、強靭なサウンドにアレンジされた「Run BTS」を披露。炎の演出も相まって会場は急激にヒートアップした。
「東京、叫べー! おひさしぶりです。皆さん」とRM。Jung Kookも「東京の皆さん、ひさしぶりー! 8年ぶりに東京ドームに帰ってきましたね。本当に会いたかったです」と日本のARMYとの再会を喜び、Vは「本当にたくさんのARMYが来てくれましたね。ライブストリーミングとライブビューイングで観てくださっているARMYの方も一緒に全力で楽しんでくださいね」と会場に訪れることのできなかった世界中のARMYへメッセージを送った。
Jiminは「僕も会いたかったです。ひさしぶりに新しいツアーをスタートするので本当にワクワクします。しっかり準備した分がんばります」と気合い十分。SUGAは「今回のアリーナツアーでは新しい挑戦をしてみました。少し慣れなくても最後まで楽しんでくれたらうれしいです」と新しいBTSの姿を見せることに意欲的な様子をうかがわせる。Jinは「ARMYの皆さんも楽しんでくれますよね? 全力で遊べるARMY、Make some noise!!」と大歓声を巻き起こし、j-hopeは「じゃあここからもっと遊びましょうか。みんな後悔をしないように公演を楽しんでいきましょう」と呼びかけた。
「FAKE LOVE」を熱唱、そして「SWIM」へ
日本語のMCで日本に帰ってきたことを強く印象づけたBTSは「ARIRANG」に収録された「they don't know 'bout us」「Like Animals」といった艶やかなナンバーを披露。代表曲の1つである「FAKE LOVE」へシームレスにつなぐと、4方向に伸びた花道で歌う7人に満員の客席から熱烈なシンガロングが降り注いだ。ARMYが手にしたライトスティックが一気にブルーに染まり、ダンサーが持つシーツのような布が水色の光を浴びて、まるで海の水面のように幻想的な光景を作り上げる。そんな中で始まったのは「ARIRANG」のタイトル曲である「SWIM」。7人は果てない海で波を乗りこなすように舞いながら、7色の美しい歌声を響かせた。
シーツで作られた渦の中を回りながら「Merry Go Round」を歌い、メンバーは一度退場。その後、韓国の伝統的な色彩・五方色の布を使った演出や炎の特効と照明、映像とダンスパフォーマンスがシンクロしたステージで、BTSのルーツである韓国を色濃く表現したアルバム「ARIRANG」の世界が表現された。そんな演出を経て、BTSはオールブラックの衣装からヒップホップテイストのファッションに着替えて再びステージへ。ヒップホップとトラップを融合した「2.0」でライブを再開し、今のBTSをパワフルに提示したあと、7人は「NORMAL」を熱唱。華やかなスポットライトに照らされた舞台から降りた日常を歌ったこの曲をARMYとともに合唱した。
キラーチューンの連続でヒートアップ「ARMYのエネルギーがすごい」
今回の公演のハイライトの1つがトレンディなライブアレンジによってアップデートされたキラーチューンが続くパート。「Not Today」「MIC Drop」でARMYの熱量を引き上げたあと、その勢いを「FYA」のパフォーマンスで爆発させる。キックをパワーアップしたダンサブルなアレンジにステージの上も客席も一体となって大盛り上がり。そのまま「Burning Up(FIRE)」になだれ込み、灼熱のステージを繰り広げると、直後のMCでJinが「今日ARMYのエネルギーがすごいですね! ARMY、本当にすごいですね! 本当に最高です! ARMY!」と言うほど、会場はすさまじい熱気に包まれた。
景福宮が東京ドームに出現、そして世界的ヒット曲「Butter」と「Dynamite」
みんなでひとつになってライブを楽しもうというメッセージが込められた「Body to Body」では、会場一体となって韓国の伝統的な民謡「アリラン」のメロディをシンガロング。2020年の景福宮でのパフォーマンスが印象的だった「IDOL」では、ステージ上部のLEDモニタに景福宮の勤政殿が映し出される中で、7人が大勢のダンサーを引き連れて、まるでパレードかのようにアリーナを練り歩いた。
SUGAがプロデュースを手がけた「Come Over」でBTSとARMYの絆を歌ったあとは、RMいわく「皆さんの隣の家の犬、ポチでも知っている曲」である「Butter」を披露。続いて届けられた「Dynamite」では、ARMYたちの熱いシンガロングが響く中、虹色の紙吹雪がアリーナに舞い、華やかなステージが繰り広げられた。
各公演日替わりで楽曲が届けられている終盤のパートでは、人気曲の「Save ME」と日本オリジナル曲の「Crystal Snow」が披露された。Jiminは「本当にひさしぶりですよね。みんな会いたかった!」と日本のARMYとの再会を噛み締め、Vは「ARMY、感動をもらった」と盛大なシンガロングに胸を打たれた様子だった。
この時間をすごく待っていました
せり上がったステージに腰を落ち着けたBTSは、それぞれ今の心境を述べる。SUGAは「ひさしぶりに東京ドームに来て皆さまと楽しみながら公演をしていたら昔に戻ったような気持ちになりました。これからもっと頻繁に来たいと思いますので皆さんこれからもたくさん楽しい時間を作りましょう」と呼びかけ、Jung Kookは「チンチャ(韓国語で「本当に」の意味)会いたかったよ」と語り始め「いつも変わらない歓声と変わらない笑顔で迎えていただいて、僕たちは報われたような気分になります。今日もそれをすごく感じられてステージをしながら笑顔がこぼれてしまうようでした。皆さんから力をたくさんもらって感謝しています」とARMYに感謝の思いを伝えた。
Jinは「ライブ中にいろんな時間がありましたけどこの時間をすごく待っていました。皆さんに僕の愛を込めた投げキッスをお届けできるこの時間をです」と、ARMYにたっぷり投げキッスを贈って黄色い歓声を浴びる。RMは流暢な日本語で、コロナ禍にプライベートで東京に訪れた際に、日本のARMYを思っていたことを明かし、「こうしてまた来ることができて本当にうれしいですし、光栄ですし、幸せです。今まで待っていてくれて本当にありがとうございます。日本の、そして東京のARMYの皆さん、心から本当に愛しています」と真摯に述べた。
ARMY、僕と付き合って
「僕たちは友達だから、今からタメ口で話すね」と日本語で宣言したVは、まるで友達に話すかのように、ひと足先に来日してラーメンを食べたことやオススメのお店を教えてほしいとARMYに語りかける。「僕、日本大好きだから、ドラマを観ながら日本語の勉強をしたんだけど、新しいドラマを探してまた勉強してくるね」と軽やかに話したあと、「そして断ってくださいね……ARMY、僕と付き合って」と告白のようなセリフを披露して、ARMYを悶絶させた。
横で聞いていたJiminは「すごいですよね……付き合って?」とVの大胆発言に驚きつつ、「皆さん会いたかったです。でも軍隊に行っていたので、日本語を全部忘れました。それで昨日の夜中に手紙を書きました」と日本語でメッセージを伝えるために手紙をしたためてきたことを明かす。そして、長い間待っていてくれたARMYへの思いをつづった手紙を読み上げ、Vからの耳打ちを受けて「付き合って」とコメントを締めくくった。
j-hopeは自分を育ててくれた祖母が公演の直前に亡くなり、動揺がある中で今回のライブに臨んだことを明かす。「祖母は僕だけでなくメンバーみんなのこともすごく誇らしく思ってくれていたので、今日の公演を空から見てすごく喜んでいると思います。ARMYの皆さんが素敵なものにしてくださったのでありがとうございますと伝えたいです。チンチャ、チンチャ、めちゃ大好きです」と述べた。アンコールでは「Please」「Into the Sun」の2曲が届けられ、大歓声に包まれながらライブは幕引きとなった。なお現在発表されている日本公演は今回の東京ドームのみだが、2027年にも来日公演が行われることがアナウンスされている。
セットリスト
「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN JAPAN」東京ドーム
2026年4月17日
01. Hooligan
02. Aliens
03. Run BTS
04. they don't know 'bout us
05. Like Animals
06. FAKE LOVE
07. SWIM
08. Merry Go Round
09. 2.0
10. NORMAL
11. Not Today
12. MIC Drop
13. FYA
14. Burning Up(FIRE)
15. Body to Body
16. IDOL
17. Come Over
18. Butter
19. Dynamite
20. Save ME~Crystal Snow
<アンコール>
21. Please
22. Into the Sun
2026年4月18日
01. Hooligan
02. Aliens
03. Run BTS
04. they don't know 'bout us
05. Like Animals
06. FAKE LOVE
07. SWIM
08. Merry Go Round
09. 2.0
10. NORMAL
11. Not Today
12. MIC Drop
13. FYA
14. Burning Up(FIRE)
15. Body to Body
16. IDOL
17. Come Over
18. Butter
19. Dynamite
20. DOPE~FOR YOU
<アンコール>
21. Please
22. Into the Sun
fajar @akun_fajar
@natalie_mu 7年ぶりで東京ドーム埋めるの、もはや“再会”じゃなくて“帰還”レベルだろ。
「会いたかったよ」って一言で会場の7年分全部回収してくるの強すぎる。