この日はカ能セイの脱退ライブ
カ能セイはGANG PARADEに2022年3月に加入、5月にお披露目されたメンバー。2023年からは正統派アイドルグループ・KiSS KiSSとしての活動も並行して行ってきた。ギャンパレは2014年にプラニメとして始動してから10年、メンバーの加入脱退を繰り返し、ときにはグループの分裂も経験。カ能セイの加入からこれまで、グループ最長となる約2年4カ月にわたりメンバー不動の13人体制を維持してきたが、最後に加入したメンバーであるカ能セイの脱退により、このたびこの体制に終止符が打たれることとなった。
WACK初の正統派アイドル・KiSS KiSS
雨降る渋谷の会場付近にはたくさんの遊び人(GANG PARADEファンの呼称)とKiSSERS(KiSS KiSSファンの呼称)が集結。エントランスの階段には有志によるものなのか、カ能セイのメンバーカラーであるターコイズブルーをイメージした風船が装飾されていた。まず最初に登場したKiSS KiSSが、グループの始まりを告げたナンバー「KiSSES」でライブをスタートさせると、KiSSERSの盛大な声援がステージに送られた。
KiSS KiSSのライブはキャ・ノン曰く「一緒に踊ってもよし、歌ってもよし、写真や動画を撮影してもよし」というもので、ナルハワールドは「私たちの“かわいい”をたくさんお届けしたいと思います!」とファンに呼びかけた。KiSS KiSSは正統派アイドル路線のアイドルグループだが、破天荒なプロモーションを展開することで知られるWACK所属のグループ。飲み会のコールのような風変わりな楽曲も存在するが、この日はかわいらしい王道アイドルソングを中心としたセットリストが用意された。ライブ後半にはカ能セイがファンに向けてメッセージを送った。
カ能セイ(KiSS KiSS) コメント
KiSS KiSSができてから1年ちょっと経ったんですけど、最初の頃を思い出すと、いちからグループを作るのが初めての経験で、毎日が新鮮な経験でワクワクとドキドキの連続でした。KiSSERSのみんなが一緒に土台を作ってくれたし、新しくKiSSERSになってくれた人も含めてみんなが来てくれるから、私たちはこうやって活動できています。ありがとうございます。
みんなからかけてもらう声が本当にうれしくて。例えばセイのダンスが好きだよとか、振り付けも褒めてくれる人もいて、甘やかされまくっていて。こんなに恵まれていいのかなといつも思っていました。みんなにはありがとうの気持ちしかないです。
一緒にやってきた5人のメンバーとはいろんなことを乗り越えてきました。KiSS KiSSメンバーでしか話せないこともあって、夜通し語り合ったり、深夜練習をしたり、この1年ですごく絆が深まりました。大変なことがあって弱音を吐いちゃうときも、この6人だと最終的にはがんばろうと前向きになれました。
心強くて、カッコよくて、かわいくて、頼もしいメンバーと仲間になることができて、私は本当の幸せ者だと思います。KiSS KiSSメンバーもKiSSERSも心の底から愛しています。今日はここに集まってくれてありがとうございます。これからもKiSS KiSSの未来をよろしくお願いします! みんなと見てきた景色も、かけがえのない日々も、絶対に絶対に忘れません。
KiSS KiSS セットリスト
01. KiSSES
02. フランケンシュタイン
03. Twilight
04. KiSS KiSS SUNSET
05. Cake!
06. チョコキス!!
07. いないいないばー
08. あの日のメロディ
09. 雨天決行
10. ファンファーレ
GANG PARADE 13人体制ラストライブ
GANG PARADEは百戦錬磨のライブアイドル。現体制のラストライブでも“みんなの遊び場”というグループのコンセプトに忠実な全力パフォーマンスを展開した。まず13人が横一列に並び、「はじめまして! 私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場GANG PARADEです! よろしくお願いします!」と元気よく挨拶。そして13人体制の始まりを告げた2022年発表のシングル曲「シグナル」でライブをスタートさせた。そして古くからある人気曲「pretty pretty good」や、名刺代わりのキラーチューン「GANG PARADE」、グループの代表曲「Plastic 2 Mercy」などをライブ序盤に披露した。
ライブ後半、「FOUL」ではフロアを埋め尽くす遊び人が盛大な「BODY & 13 SOUL」の大合唱を響かせた。MCではカ能セイが「遊び場が大好きだなって噛み締めています。脱退を発表してから、ずっとみんなには『泣かないように』とか、強がった言葉ばかり言ってしまっていたし、私も我慢しようと思っていたけど、素直な気持ちを話そうと思います」と話し始めるが、ここで彼女の頭が真っ白に。アイナスターがささやくように内容を思い出させようとし、ヤママチミキがカ能セイの背中を叩いて気持ちを鼓舞させる場面も見られた。ココ・パーティン・ココの助言で一旦、舞台裏に戻ったカ能セイはすぐに戻ってきて仕切り直すも今度は胸がいっぱいになったのか、涙を浮かべて言葉に詰まる。そんな中で彼女が残した言葉の要約が以下だ。
カ能セイ(GANG PARADE) コメント(要約)
遊び場が大好きだなって噛み締めています。脱退を発表してから、ずっとみんなには『泣かないように』とか、強がった言葉ばかり言ってしまっていたし、私も我慢しようと思っていたけど、素直な気持ちを話そうと思います。
脱退を発表してから無理して駆け付けてくれた人もたくさんいて。「遊び人ってあったかいな」と、ずっと前から言っているんですけど、そんな遊び人が本当に大好きです。脱退発表の文に「これから先は1人で進んでいきます」と書いたけど、間違っていたなと思います。
みんなからこの2年間でもらってきた言葉とか愛は、心の中にあるので、私は1人じゃないなと実感しています。愛とか勇気とか、心の中にずっと置いて一生懸命がんばります。
出会えた奇跡に感謝「歌って踊って笑っていきましょう」
そんなMCを経て、最後に「やりたいことがある」と述べたカ能セイは自身が「出会えた奇跡に感謝!」と声を上げたあと、全員で「ありがとう!」と叫びたいと話す。その言葉通りのコール&レスポンスを行い、出会いと別れの歌う「Beautiful Days」へとつなげた。
ライブ終盤の「Happy Lucky Kirakira Lucky」では観客が腕に装着したLEDバンドがカ能セイのメンバーカラーであるターコイズブルーに統一され、カ能セイに惜しみない声援が送られた。最後にはココが「ラストー! 歌って踊って、笑っていきましょう!」と呼びかけ、THE イナズマ戦隊によるプロデュース曲「ROCKを止めるな!!」へ。青春の輝きがギャンパレの活動に重なるようなエモーショナルなメッセージを高らかに13人が歌った。現体制が終わってもギャンパレの物語がこれからも続くことを示すような明るいエンディングを迎え、終演後もしばらく「まだ足りない!」という遊び人の声が響いた。
GANG PARADE セットリスト
01. シグナル
02. pretty pretty good
03. GANG PARADE
04. Plastic 2 Mercy
05. NEON
06. don't forget me not
07. FOUL
08. Beautiful Days
09. Happy Lucky Kirakira Lucky
10. ROCKを止めるな!!
miyu🦋⛄️🦋nʎıɯ @miyu15
【ライブレポート】GANG PARADEからカ能セイ脱退、歌って踊って笑って13人体制に終止符(写真73枚) https://t.co/Hhf6elRRfs