マカロニえんぴつ福岡でツアーファイナル「“バリカタ”のままいけますか?」

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マカロニえんぴつのホールツアー「マカロックツアーvol.18 ~わたし、しばらく家を出ます!don't call マザー☆鈍行27本ツアー~」が昨日7月10日に福岡・福岡サンパレスでファイナルを迎えた。

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)

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高野賢也(B, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

高野賢也(B, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

今年はファンクラブツアーや各地の音楽フェスなどライブ三昧のマカロニえんぴつ。「マカロックツアーvol.18」は3月23日の神奈川・相模女子大学グリーンホールから7月10日の福岡・福岡サンパレスまでの全国27公演で構成された。

全部出しきれる?

田辺由明(G, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

田辺由明(G, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

最終公演のチケットもソールドアウト。会場には立ち見のファンも多く見られ、公演を心待ちにしていたマカロッカー(マカロニえんぴつファンの呼称)で埋め尽くされる。オープニングSEのThe Beatles「Hey Bulldog」とオーディエンスの歓声に包まれながら登場したはっとり(Vo, G)、高野賢也(B, Cho)、田辺由明(G, Cho)、長谷川大喜(Key, Cho)、サポートの高浦“suzzy”充孝(Dr)。忙しなくライトが明滅する中、彼らは「スタンド・バイ・ミー」で勢いよくライブの口火を切り、「遠心」では田辺がフライングVでメロディアスなフレーズを響かせ、瞬く間に熱気を生み出した。はっとりが「全部置いてくつもりで立ってるから、そっちもそのつもりで来れる? 明日に残すものなく全部出しきれる?」と煽ると、80年代のロックサウンドを取り入れた「恋のマジカルミステリー」へ。キャッチーなサウンドに合わせて、観客のハンドクラップが弾けた。

「たましいの居場所」ではアーチ型のステージセットが虹色に光り、温もりあふれるアンサンブルやコーラスで穏やかなムードに。曲が終わると、会場のあちこちからメンバーを呼ぶ声が聞こえる。会場の盛り上がりを受け、はっとりは「各地でもらった愛をここで還元して、次のツアーにつなげられるような、そんなライブにできればと思います。福岡、すげーや。最後までふやけないで“バリカタ”のままいけますか?」と呼びかけた。そして「リンジュー・ラヴ」をきっかけに、「たしかなことは」「春の嵐」といった胸を焦がすようなバラードを畳み掛け、観客の心にじんわり余韻を残した。

はっとりはロックスターパワーを分けたい

長谷川大喜(Key, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

長谷川大喜(Key, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

メンバーそれぞれが自己紹介する中、はっとりは「ロックスター担当してます。はっとりです」と自身をアピール。近年のライブで両手を大きく広げる“ロックスターポーズ”を披露している彼は「みんなに“ロックスターパワー”を分けたい。ピンスポットを混ぜて“ロックスターパワー”を作ります」と切り出し、ライトを浴びる位置や手の角度を微調整する。マカロッカーも両手を高く掲げ、はっとりからパワーを受け取る準備は万端。はっとりはたっぷり助走をつけ、ステージのド真ん中で力いっぱい両手を広げ“ロックスターパワー”を放つ。すると舞台上のスクリーンには、はっとりのシルエットがいくつも浮かび上がった。体力を消耗したのか、はっとりは肩で息をしていた。

マカロニえんぴつにとって“かけがえのない今”

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

ホールの熱をクールダウンさせるように、アーバンなムードが漂う「クールな女」「TREND」がパフォーマンスされ、ライブは折り返しへ。鮮やかなポップチューン「ネクタリン」「レモンパイ」では長谷川の躍動感あふれるキーボードサウンドが強い存在感を示す。はっとりの「かけがえのない今を忘れないように」という言葉をきっかけに届けられたのは、5月リリースの最新EP「ぼくらの涙なら空に埋めよう」より「忘レナ唄」。背中を押すメッセージとともに瑞々しいアンサンブルがフロアを満たした。続く「月へ行こう」はミラーボールがきらめき、ステージがスモークに覆われ、月を思わせる演出の中で演奏され、静かな立ち上がりからエモーショナルな展開を見せるサウンドに、オーディエンスはじっと聴き入った。

拍手は鳴り止まない

「マカロックツアーvol.18 ~わたし、しばらく家を出ます!don't call マザー☆鈍行27本ツアー~」福岡サンパレス公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

「マカロックツアーvol.18 ~わたし、しばらく家を出ます!don't call マザー☆鈍行27本ツアー~」福岡サンパレス公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

「悲しみはバスに乗って」のあとには、インディーズ時代からファンに愛されてきたキラーチューン「洗濯機と君とラヂオ」「ワンドリンク別」「ハートロッカー」が連投され、最高潮の盛り上がりに。高野と田辺はステージの際でプレイを楽しみ、テンションが高まった長谷川もエアギターで場内を盛り上げた。狂騒を静めるように「ヤングアダルト」で強いメッセージを提示したのち、ラストを飾ったのは大ヒット曲「なんでもないよ、」。サビでは観客の大合唱がこだまし、感動的なムードが広がった。27本のライブをやり遂げ、充実した表情でステージをあとにするマカロニえんぴつ。彼らが去ったあとも、観客の拍手は鳴り止まなかった。

セットリスト

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.18 ~わたし、しばらく家を出ます!don't call マザー☆鈍行27本ツアー~」2024年7月10日 福岡サンパレス

01. スタンド・バイ・ミー
02. 遠心
03. 恋のマジカルミステリー
04. たましいの居場所
05. 愛のレンタル
06. リンジュー・ラヴ
07. 恋人ごっこ
08. たしかなことは
09. 二人ぼっちの夜
10. 春の嵐
11. クールな女
12. TREND
13. ノンシュガー
14. ネクタリン
15. レモンパイ
16. 忘レナ唄
17. 月へ行こう
18. 悲しみはバスに乗って
19. 洗濯機と君とラヂオ
20. ワンドリンク別
21. ハートロッカー
22. ヤングアダルト
23. なんでもないよ、

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読者の反応

hiro @hiro

ごめん、MC意味がわからないw
https://t.co/SunsMSNOZt

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