“鼻歌禁止の街”でCzecho No Republic、小林私、空白ごっこ、SAKANAMONが競演

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Czecho No Republic小林私空白ごっこSAKANAMONの対バンライブ「ライブナタリー “Czecho No Republic × 小林私 × 空白ごっこ × SAKANAMON”」が3月21日に東京・新宿LOFTで開催された。

SAKANAMON(撮影:稲垣ルリコ)

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小林私

小林私(撮影:稲垣ルリコ)

小林私(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

開口一番、「今日、内見をしてまして」と口にする小林。予想外のスタートにフロアから笑い声が漏れる。小林はライブ当日に内見予約をするに至った経緯を、業者がすごく急かすからと説明。「11時から内見予約だったのに、12時に内見場所に着きまして。『今鍵開けるんで、ちょっと待っててください』って言われてから1時間経ち、家の中に入れてもらえず、ずっと外で待ちぼうけ。何してるのか聞いたら、スマートロックのエラーがずっと出ちゃってると。結局、内見できなくて」という事の顛末を明かすとフロアからは「えー」という声が上がる。小林は「いい反応、すごい」と満足気な様子を見せ、「冷たい酸素」で演奏を開始した。

小林私(撮影:稲垣ルリコ)

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「スパゲティ」のワルツ調のアウトロを経て「線・辺・点」が始まると、小林が巻き舌を交えつつ情熱的に歌い上げ、そのまま「花も咲かない束の間に」へ。歌謡調のメロディが高らかに響いたのち、小林は「ナタリーさん今日はありがとうございます。俺たちでネットを盛り上げていきましょうよ!」と力強く呼びかけ、「加速」届けて姿を消した。

Czecho No Republic

Czecho No Republic(撮影:稲垣ルリコ)

Czecho No Republic(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

色とりどりの照明が場内を照らす中、Czecho No Republicは「Amazing Parade」でライブの幕を開ける。武井優心(Vo, B)とタカハシマイ(G, Syn, Vo)のツインボーカルが響き渡り、場内のボルテージは急上昇。この日が10年ぶりの新宿LOFT出演となったことについて武井は「10年前、出番前にちょっと声出しをしながら街を歩いてたんですよ。そしたら怖い人たちに『この街、鼻歌禁止なんで』って言われて。え、そういう街?と思って。あの日、俺は大人になりました」と語り会場の笑いを誘った。

武井優心(Vo, B / Czecho No Republic)(撮影:稲垣ルリコ)

武井優心(Vo, B / Czecho No Republic)(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

「ファインデイ」で2本のギターが心地よく混ざり合い、「MUSIC」を経て始まったのは「Everything」。ずっしりと重たいベースの音色がフロアの床を振動させ、シンセサイザーのど派手なフレーズが炸裂する。ラストナンバー「ダイナソー」ではメンバー全員の声が重なり、場内が華々しい空気に包まれる中、Czecho No Republicはステージをあとにした。

空白ごっこ

空白ごっこ(撮影:稲垣ルリコ)

空白ごっこ(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

空白ごっこ(撮影:稲垣ルリコ)

空白ごっこ(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

開始早々、タイトなバンドサウンドで会場の空気を我が物にする空白ごっこ。「ゴウスト」と「ゼッタイゼツメイ」が立て続けに演奏され、4人の妖艶なオーラが観客を魅了する。セツコ(Vo)が「喋るのがとても苦手なので……楽しんでいきましょう」と言葉少なに語ると「リルビィ」がスタート。同期音源をふんだんに使用した重厚なアンサンブルが響き、「カラス」で性急なビートが刻まれると、観客は拳を上げてそれに呼応する。「ステージで何喋ったらいいか、毎回本当にわからなくて。小林私さんのようにお笑いトークイベントみたいなこともできないし(笑)」と口にして観客を笑わせるセツコ。最後にひと言、力強い声で「今日は全員、私の顔と、空白ごっこの名前を覚えて」と口にすると、そのままの勢いでラストナンバー「運命開花」を歌い上げた。

SAKANAMON

SAKANAMON(撮影:稲垣ルリコ)

SAKANAMON(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

「幼気な少女」でライブをスタートさせたSAKANAMONは、コール&レスポンスを繰り広げて場内を沸かせる。続いて最新EP「liverally.ep」の収録曲「DUAL EFFECT」、1st EP「浮遊ギミック」の収録曲「空想イマイマシー」が演奏され、新旧楽曲を織り交ぜたセットリストが展開されていく。藤森元生(Vo, G)が「Czecho No Republic、小林私、空白ごっこ、SAKANAMON。見事なバラバラ感で、掛け合わさっております。不思議空間。不思議体験!」と口にすると森野光晴(B)が「アンビリーバボーじゃん(笑)」とツッコむ。藤森はビートたけしのものまねを披露したのち、新曲「おつかれさま」を届けた。

藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)(撮影:稲垣ルリコ)

藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

「光の中へ」では木村浩大(Dr)が刻むパワフルなビートに乗って、複雑なギターフレーズが響き渡る。「ミュージックプランクトン」が始まると、藤森と森野が客席のすぐそばまで移動してパフォーマンス。疾走感あふれる演奏で予定されていた楽曲があっという間に終了したが、まだまだ満足できない観客は熱いアンコールを投げかける。再び姿を現したSAKANAMONは「花色の美少女」を投下。3人はぴったりと息の合ったライブを繰り広げ、結成16周年目の貫禄を見せつけた。

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セットリスト

小林私

01. 冷たい酸素
02. スパゲティ
03. 線・辺・点
04. 花も咲かない束の間に
05. 加速

Czecho No Republic

01. Amazing Parade
02. No Way
03. ファインデイ
04. MUSIC
05. Everything
06. ダイナソー

空白ごっこ

01. ゴウスト
02. ゼッタイゼツメイ
03. リルビィ
04. 色鯉
05. カラス
06. 運命開花

SAKANAMON

01. 幼気な少女
02. DUAL EFFECT
03. 空想イマイマシー
04. おつかれさま
05. 光の中へ
06. ミュージックプランクトン
<アンコール>
07. 花色の美少女

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ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開!】

ライブナタリー “Czecho No Republic × 小林私 × 空白ごっこ × SAKANAMON”

ライブレポが、音楽ナタリーにて公開!
当日の様子を写真と併せてお楽しみください。 https://t.co/atNZsuFdGc

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