10周年ライブはソールドアウト
スターダストプロモーション福岡営業所のメンバーによって、2015年6月に結成されたばってん少女隊。現在はオリジナルメンバーの希山愛、上田理子、春乃きいな、2021年4月に加入した蒼井りるあ、柳美舞、2025年春に加入した浅井アヤネ、逢里みう、日南心那の8名で、九州と東京を拠点に活動している。10周年ライブのチケットはソールドアウトし、会場には大勢の隊員(ばってん少女隊ファンの呼称)が訪れた。さらにSHOWROOMプレミアムライブでも生配信され、会場に訪れることができなかった隊員も彼女たちのメモリアルな公演を見届けた。
ダンスチューンの連続で幕開け
8人を紹介するオープニング映像が上映されたあと、LEDのセットが駆動し、ばってん少女隊が登場。ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)がプロデュースを手がけた「トライじん」「YOIMIYA」といったダンスチューンを、ほとんど顔が見えないクールなライティングの中でパフォーマンスし、夏の夜を思わせるムードを作り上げていく。ループ感がクセになる「OiSa」でさらにグルーヴを高め、会場が十分に温まったところで彼女たちは「My神楽」をドロップ。LEDビジョンには8人の晴れやかな表情が1人ずつ映し出され、隊員たちのコールやシンガロングがLINE CUBE SHIBUYAいっぱいに広がった。
10年を詰め込んだメドレー
ばってん少女隊は手短に自己紹介を済ませると、インディーズ1stシングル「ばってん少女」でメドレーをスタートさせる。ゴキゲンなサウンドと元気いっぱいのダンスが印象的な「よかよかダンス」を間髪をいれずに披露したところで、浅井、逢里、日南を残してほかのメンバーはステージを降りた。舞台に残った新メンバー3人は陽気なスカサウンドに乗せて「すぺしゃるでい」をフレッシュに歌唱。希山、上田、春乃、蒼井、柳の5人はばっしょーの10年の歴史の中からお気に入りの衣装を選んで着用し、「和・華・蘭」を艶っぽく披露した。浅井、逢里、日南もそれぞれ異なる衣装に着替えて合流し、再び8人となったばっしょーは「BDM」でパワフルなステージを見せる。蒼井と柳は2021年の加入後初めて参加した思い出の楽曲「ばりかたプライド」を2人でキュートに届けた。
希山、上田、春乃というオリジナルメンバーからなるユニットは「Going My Way」をパフォーマンス。メンバーの加入脱退を繰り返しながらも立ち止まることなく10年歩み続けた、ポジティブマインドを持つばっしょーらしい1曲を笑顔で歌唱した。そこへ5人が合流し8人そろったばっしょーはレトロな夏ソング「無敵のビーナス」で伸びやかな歌声を届けてステージを去った。
新衣装で客席へ
誰もいなくなったステージでグループの10年間をまとめた映像が流れたあと、ばっしょーは白をベースにメンバーカラーを取り入れた新衣装でステージへ。新体制で初めてリリースした楽曲「進め!乙女は止まらない」で後半戦の口火を切った。「あんたがたどこさ~甘口しょうゆ仕立て~」では客席に降り、隊員とハイタッチなどを交わしながら歌唱。「ころりん HAPPY FANTASY」でハッピーなムードを作り上げた。
無駄なことなんて1つもなかった
ようやくMCらしいMCを始めたばっしょーはそれぞれが選んだ歴代衣装について語ったり、ユニットパフォーマンスについて話したりと、ここまでのライブを振り返る。そしてセットリストが残り3曲であることを予告したあと、8人はそれぞれ10周年ライブを迎えた今の思いを語り始めた。
日南は「大切な節目のライブに8人で出られたことがすごい幸せ」、逢里は「これから10年、20年と活動を重ねて、おじいちゃん、おばあちゃんになっても、この景色をもっとでっかいところで見れるようにがんばりたい」、浅井は「10年って本当にすごい歴史だなって入ったときから思っていたんですけど、こうやって一緒のステージに立っているとよりそう感じます」と、つい最近ばっしょーの10年の一部となった喜びや、この先の活動について言及。柳は「最初は正直ソールドアウトをあきらめていたんですけど、満員にすることができてうれしい。すごく幸せな時間でした」、蒼井は「いっぱい悩むこともあったけど、深い話もして、先輩メンバーの温かさやこの10年間を感じてもっともっとがんばっていかなきゃいけないなと思いました」と、2人もそれぞれ胸に抱く思いを明かした。
オリジナルメンバーの春乃は「振り返るとすごい10年間だった。それを数カ月や数年で、私たちと同じように背負ってステージに立ってくれたメンバーには感謝でしかないです。10年間の中でいろんな選択をする場面があって、こうやって活動を続ける選択をしてきたことは間違っていなかったなと今日思いました。皆さんもばっしょーに出会えてよかったと思ってもらえたらうれしい」とこの10年の活動に胸を張る。ほかのメンバーのコメントに瞳をうるませていた上田も「ばってん少女隊になったばかりの頃に夢見た10周年かと言われたら、まだ私たちはドームにも立てないし、もっともっと大きい会場がある中で、そこではまだできなくて、大変なこともたくさんありました。でもこうやって10周年を皆さんとメンバーとお祝いすることができて、この10年間に無駄なことなんて1つもなかった、私にとってかけがえのない大切な毎日だったと思います」と胸いっぱいの様子で語った。
締めくくりはAKIRASTARによる新曲「ポップアート」
最年長でリーダーの希山は「この10年を言葉では言い表せないですが、悲しいときもうれしいときも寂しいときもいつも隊員さんがそばにいてくださいました。隊員さんの前に立つとなんだか強くなれた気がしてすごくうれしいんです。ちょっと欲張りかもしれないんですけど、みんなが幸せになれるそんな未来にできるようにがんばります!」と最後にコメント。そして8人は「it's 舞 calling」「夢のキャンバス」を披露した。本編最後を飾ったのは新曲「ポップアート」。8人で円陣を組む振付も取り入れられたこの曲は、インディーズ1stシングルのカップリング「夢のキャンバス」を提供したAKIRASTARによるもので、そのアンサーソングとして制作された。11年目に突入したばっしょーの背中を押す大切な1曲を熱唱し、ばっしょーはステージを下りた。
長いアンコールを経て、メンバーは代表曲の1つ「おっしょい」を歌いながら客席から登場。1階のみならず2階と3階の通路にも現れ、隊員を驚かせた。ステージに戻って「ますとばい!」と「御祭sawagi」の2曲を披露し、大盛り上がりのうちに10周年ライブの幕を閉じた。なお「ポップアート」は“星をテーマにした新曲”とともに秋頃にリリースされる予定。隊員は続報を楽しみにしておこう。
セットリスト
ばってん少女隊10周年記念ライブ2025年8月3日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
01. トライじん
02. YOIMIYA
03. OiSa
04. My神楽
05. ばってん少女
06. よかよかダンス
07. すぺしゃるでい(浅井アヤネ / 逢里みう / 日南心那)
08. 和・華・蘭(希山愛 / 上田理子 / 春乃きいな / 蒼井りるあ / 柳美舞)
09. BDM
10. ばりかたプライド(蒼井りるあ / 柳美舞)
11. Dancer in the night
12. MEGRRY GO ROUND
13. ureshiino
14. Going My Way(希山愛 / 上田理子 / 春乃きいな)
15. 無敵のビーナス
16. 進め!乙女は止まらない
17. わたし、恋始めたってよ!
18. あんたがたどこさ~甘口しょうゆ仕立て~
19. ころりん HAPPY FANTASY
20. it's 舞 calling
21. 夢のキャンバス
22. ポップアート
<アンコール>
23. おっしょい!
24. ますとばい!
25. 御祭sawagi
おっさん。-OhnO- @o103o103
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