咆哮、乱舞、抱擁……小林由依ラストステージ
小林は2015年、15歳のときに前身である欅坂46一期生として活動を開始。昨年11月にグループからの卒業を発表し、多くのBuddies(櫻坂46ファンの呼称)に見守られながら約8年半の活動に幕を下ろした。
小林、遠藤光莉、藤吉夏鈴による「ジャマイカビール」を皮切りに、スタイリッシュなアッパーチューンを次々に繰り出していく櫻坂46。キャプテン松田里奈は小池美波が休養中のため、小田倉麗奈が学業の都合、的野美青が新型コロナウイルス感染のため本公演を欠席していることに触れ「今日は3人の思いも背負ってお届けしていきたい」と意気込んだ。
暗い空間を1人で歩く小林のVTRや、彼女の歴史を映した過去映像を効果的に挟みながらライブは進んでいく。小林は「最終の地下鉄に乗って」で森田ひかるとキュッと手をつなぎ、欅坂46「危なっかしい計画」でタオルを掲げ「腕ちぎれるまで回せー!」と咆哮し、「Buddies」で頭上でハートを作り「皆さん大好きです」と幸せそうな笑顔を浮かべるなど、次々に名場面を生み出した。「偶然の答え」で始まったライブ後半では、櫻坂46の1stシングル「Nobody's fault」を含む歴代タイトル曲が畳み掛けられ、場内がますますヒートアップする。センターステージで小林と藤吉が髪を振り乱して激しく踊り、熱い抱擁を交わした「Start over!」を経て、本編ラストを飾ったのは小林のセンター曲「隙間風よ」。メンバーが去ったステージに1人残った彼女は、ステージ後方の大きな扉の中に姿を消した。
欠席メンバーも駆けつけ卒業祝う
その後、別れがテーマの小林ソロ曲「君がサヨナラ言えたって・・・」MVのワンシーンが流れる。そして小林がしなやかに歌い踊る同曲でアンコールが始まった。過去の写真のスライドショーと、8年半という歴史、メンバーとの絆を感じさせるVTRを挟み、花をあしらったレザー素材のドレスに身を包んだ小林が再登場。彼女は三期生に「傷付かなくていいことで傷付かなくていいので、本当に楽しんで」「入ってきてくれてありがとう」、二期生に「責任感とかはみんなで分け合って、みんなで櫻坂46をどんどんどんどん愛されるグループにしていってくれるとうれしいな」、現役の一期生に「喜怒哀楽、本当に全部の感情を共有し合った一期生なので。本当にこれから楽しんで幸せに活動していってくれたらうれしいな」と力強いメッセージを贈った。家族への気持ちを打ち明ける場面では思わず涙ぐむ場面も。そして彼女はBuddiesへ「私が存在している意義というか、理由を皆さんのおかげで知れた」「1人の人生に影響を与えるような活動をしていたんだなあと、すごく不思議な気持ちと、自分がそこに存在していたんだなっていう誇らしさでいっぱいです。私を私でいさせてくれて、本当にありがとうございました」と伝えた。
そこへ一期生の齋藤冬優花と上村莉菜が登場。フォーメーションで視界に小林がいることが多かったという上村は「ゆいぽんをこんな素晴らしい卒業コンサートっていう形で送り出せるのがうれしい」、齋藤は涙で声を詰まらせながら「一期生としてずっと前に立って、グループのあり方とか正しさっていうのをずっと見せてくれて」「今日までここにいてくれて感謝しているし、同じ一期生として誇りです」と思いを口にした。そこへ「みーちゃーん」と呼び込まれ、休養中の小池が登場。そして4人はトロッコに乗り込んで一期生曲「タイムマシーンでYeah!」を歌唱し、最後はステージで抱き合った。その後、本公演を欠席した小田倉と的野も合流。櫻坂46メンバー全員がそろった状態で、後輩が小林へメッセージを伝えていった。
山崎天、田村保乃は卒業後の小林に成長したグループの姿を見せたいと涙ながらにコメント。続いて松田は、グループのパフォーマンスを支えていた小林が見せ続けていた姿を目標にして邁進していくことを誓った。そして櫻坂46はサクラピンク色のサイリウムが灯る中「櫻坂の詩」を歌唱。その途中、小林がメンバーからの言葉と花を柔和な笑顔で受け止める。この日急遽駆けつけた小池は「甘えられる場所があればいいなと思って、頼りないけどお姉ちゃんのつもりで接していました」「お互い何も言わないけどパフォーマンスで通じ合ってるのかなと思うことも多くて、それがすごくうれしかった」と思いを伝えた。そして紙吹雪が舞い散る中でライブはエンディングへ。小林は優しい笑顔で場内を見渡してから歩き出し、振り向かずにステージをあとにした。
小林由依 スピーチ全文
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2月1日 https://t.co/3nXgcKj2bZ