映画「
2月9日に公開される「夜明けのすべて」は作家・瀬尾まいこの原作小説を三宅唱監督が実写化した作品。普段は大らかな性格だがPMS(月経前症候群)で怒りを抑えられなくなる藤沢美紗と、パニック障害を患ったことで無気力な日々を過ごす山添孝俊が、生きづらさを抱えながらも希望を見出していく姿が描かれる。山添を松村が、藤沢を上白石がそれぞれ演じる。
NHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を務めた松村と上白石。2人は朝ドラの現場ではあまり会話をしなかったと明かし、松村が「岡山弁を勉強するのでいっぱいいっぱいで、今回の映画で初めて(上白石の)人柄を知っていきました」と言うと、上白石も「やっと知れた感じがします」とうなずく。また、司会者から上白石の俳優としての魅力を聞かれた松村は「1つくらいに絞ったほうがいいですよね? 時間足りないと思いますんで」と切り出し、「瞬発力ですね。その場になじむ力というか。今回の映画って何が主役かと言ったら“街”だと思うんですよね。だからこそ、街にどれだけ違和感なく溶け込めるかが大事だと思っていて。たたずまいといい、しゃべり方といい、その街にすぐなじめるんですよね。そこに関しては追随を許さない女優さんだと思います」と上白石を絶賛。そんな上白石は照れ笑いしつつ、「松村さんは役に溶け込むのがホントに早い方。1シーン目からその役としていらっしゃる。すぐにシューって役に溶け込んで入れる役者さん。いつも引っ張っていただいてるなっていう。ホントにすごいんですよ!」と松村を褒め称えた。
続いては「もしも同じ会社に務めていたら?」というトークテーマに移り、社長にふさわしい人を選ぶことに。光石が山添と藤沢が務める栗田科学の社長・栗田和夫役であることから、登壇者たちが一斉に光石のほうを向く。松村が「社長~」とヨイショする中、光石は「僕、リーダーシップとか全然ないんですよ」と恐縮した様子を見せた。「会社の中でどんな役割になると思いますか?」という質問には、松村が答えに悩みつつ「ギリギリ遅刻してくるやつじゃないですか? 約束の時間通りに行くのが苦手なんですよ。だから会社で肩身狭い思いしてると思います」と回答。この答えに対して上白石は「社会人としてはよろしくないと思いますけど……それすらも栗田科学は『いいよ』って言ってくれそうな、そんな会社なんです。でも甘いだけじゃなくて、個性を尊重してくれる会社なんですよね」とコメントした。そんな上白石本人は自身が社長になる姿をイメージしつつ「意思決定ができないので、私が社長になったら破綻しますね。『できます。やります、間に合います』と言って、みんなに嫌われるタイプだと思います(笑)」と自己分析。すると松村が「経営破綻……」とつぶやいた。
最後に登壇者を代表して松村と上白石が本作をアピール。松村は「生きるのが少し楽になる作品になっております。この映画を観て『近くの人を助けてあげよう』と思ってくれたらいいなと思います」、上白石は「皆さん、何かしら抱えているものがおありだと思います。常に完璧で幸せな人ってなかなかいないと思う。すべての人のための映画になっています」とそれぞれ語った。
Subhu Talnia @subhashtalnia38
@natalie_mu はい優勝