AMEFURASSHI結成5周年ライブでステラボールを満員に、観客を圧倒した充実のパフォーマンス

AMEFURASSHIの結成5周年を記念したワンマンライブ「AMEFURASSHI 5th Anniversary Live “Bad Girls Story”」が12月22日に東京・ステラボールで開催された。

特別アレンジで意表を突く幕開け

スターダストプロモーションの大人数グループ・3B juniorに所属していた愛来、市川優月、小島はな、鈴木萌花は5年前の2018年11月、3B juniorが活動休止したのを機にその“DNA”を引き継ぐユニット・アメフラっシとして再始動。近年は大人びたガールクラッシュ路線を打ち出し、2021年にグループ名をAMEFURASSHIに改めた。今年に入ると、フリーライブで撮影されたダンス動画がTikTokで大きく広がったことをきっかけにファン層が拡大。その後のフリーライブツアーでは目標を大きく上回る動員数を記録し、グループにとって2023年は飛躍の1年となった。そして今回のワンマンではチケットが見事ソールドアウトし、上昇気流に乗る4人の迫力のパフォーマンスに大勢の観客が夢中になった。

開演時刻が近付くと、場内に響いていたBGMの音量が次第に大きくなり、ステージ上のスクリーンにカウントダウンが映し出される。盛大な歓声が送られる中、パンツスタイルの白の衣装で姿を現したAMEFURASSHIは、1曲目に「BAD GIRL」を歌唱。特別なサウンドアレンジにより重厚感が増したこの曲を、ステンドグラスの映像をバックにダンスなしで力強く歌い上げた。開演早々に観客に大きなインパクトを与えた4人は、続いて愛来の「品川、盛り上がる準備できてるか!?」という呼びかけとともに、ライブの着火剤とも言える鉄板曲「Fly Out」や、“光るうちわ”を持って歌うのが恒例の「ALIVE」を矢継ぎ早に披露。会場の空気を自由自在に操り、高揚感を生み出していった。

観客を圧倒する4人のダンス

「Batabata Morning」では4人がステージ背後にはけると同時に、歌唱する彼女たちの姿がスクリーンに投影される。映像に入り込むかのようなトリッキーな演出に客席が沸く中、メンバーはジャケットを羽織って再登場。虹色に染まるスクリーンの前で「グラデーション」を歌うなど、楽曲の世界観に合わせた多彩な映像演出を交えつつ、観る者を飽きさせないステージを繰り広げていく。彼女たちが「Tongue Twister」で早口言葉を繰り出し、「MICHI」で曲に合わせて一緒に踊るよう観客を煽ると、場内の一体感はさらに増していった。

10曲をノンストップで披露したところでようやくMCを挟むも、AMEFURASSHIは「まだまだ踊り足りないんじゃない？」と客席を煽り、ディスコファンクナンバー 「DISCO-TRAIN」を皮切りに早々に次のブロックへ。「月並ファンタジー」で椅子を駆使したパフォーマンスを披露して観客の視線を釘付けにしたかと思えば、「Rain Makers!!」でファンと一緒にペンライトを振り、初期のナンバーでも多彩な表現力を発揮する。これまでの活動の軌跡をたどる映像が上映され、場内がエモーショナルなムードに染まったあとは、カジュアルな新衣装に着替えたメンバーが壮大なバラードナンバー「UNDER THE RAIN」をじっくりと熱唱。ライブ終盤には90年代のハウスミュージックの影響を感じさせる「Love is love」や、ジャージークラブのリズムを取り入れた「SPIN」で切れ味の鋭いダンスを披露し、観客を圧倒しつつステージをさっそうとあとにした。

「5年間続けてきて本当によかった」

アンコールではメンバーがライブグッズのバスケットユニフォームを着て登場。「轟音」を歌いながらラケットでボールを客席に飛ばし、歌とダンスで魅了するだけでなく、ファンとコミュニケーションを図ることも忘れない。続くMCで、2月10日よりU-NEXTで本公演の映像が配信されること、3月15日に東京・EX THEATER ROPPONGIで次回のワンマンライブが行われることが発表されると、場内に響く歓声はさらに大きなものになった。

ここで4人は順番に今回のライブに対する思いを言葉にする。市川、小島、鈴木にとってステラボールはスターダストのオーディションを受けた思い出の会場。市川は「5年間続けてきて本当によかったし、みんなに会えてよかったなって心の底から思っています。みんなと一緒にもっと上に行きたいです」と感慨深げに語り、小島は「昔はアイドルをやるとは思ってもなかったし、勉強も運動もできないし、継続力もない人で。それなのに10年もアイドルを続けていられるのはたくさんの方の支えのおかげで、自分で初めて意志を持って続けられているのがうれしいです」と達成感を顔ににじませた。

鈴木は「ステラボールは私にとって思い出の場所で。今日AMEFURASSHIのメンバー4人で立てて、たくさんの方に来ていただけたことが昔の自分からしたら考えられないし、すごくすごく幸せです」と胸に広がる感情を噛み締める。愛来も「歩んできた道をたどってみると、うれしかったことや幸せだったことがたくさんあるんですけど、それと同じくらい悔しくてつらくて苦しい思いもたくさんしてきました。なかなか前に進めず、そこからどうやって抜け出したらいいかわからない時期もあったけど、家族はひたすら背中を押してくれて。皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです」と胸の内を明かし、「一歩ずつ前に進めていると『もっともっと！』と欲が出てきて、焦ることもいまだにあって。これからもみんなと一緒に前に進んでいけたらうれしいです」と笑顔を浮かべた。

ファンへの思いを伝え終えたAMEFURASSHIは、今回のライブのためにメンバープロデュースの新曲を用意していたことを発表。この日に至るまでの思いや感謝の気持ちをつづった「Colors」をまっすぐに歌い上げた。さらに4人が指で星の形を作る「Staring at You」を通して、観客との一体感はより強固なものに。エモーショナルなムードの中、計25曲、2時間超におよぶ結成5周年記念ライブの幕が閉じた。

なお、「Colors」は昨日12月23日に配信リリースされた。

セットリスト

AMEFURASSHI「AMEFURASSHI 5th Anniversary Live “Bad Girls Story”」2023年12月22日 ステラボール

01. BAD GIRL
02. Fly Out
03. ALIVE
04. ARTIFICIAL GIRL
05. Batabata Morning
06. グラデーション
07. Magic of love
08. Tongue Twister
09. MOI
10. MICHI
11. DISCO-TRAIN
12. ミクロコスモス・マクロコスモス
13. 月並ファンタジー
14. Rain Makers!!
15. Lucky Number
16. UNDER THE RAIN
17. Drama
18. Blow Your Mind
19. Love is love
20. メタモルフォーズ
21. DROP DROP
22. SPIN
＜アンコール＞
23. 轟音
24. Colors
25. Staring at You

AMEFURASSHI ワンマンライブ

2024年3月15日（金）東京都 EX THEATER ROPPONGI