bokula.、メジャーデビュー発表の夜に示した信念「これからもライブハウスに居続けます」

bokula.が12月4日にライブツアー「bokula. “Phantom youth TOUR”」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演を開催した。

bokula.は10月29日の千葉・千葉LOOKを皮切りに、12月16日の茨城・mito LIGHT HOUSEまでツアーを実施。10、11月の公演はツーマンライブ、12月の公演はワンマンライブとして各地を回っている。

大きな拍手に迎えられてステージに登場したbokula.は、ライブ序盤からアクセル全開。10月にリリースした最新EP「Phantom youth」の収録曲「アオトハル」など、アップテンポのナンバーを次々と投下して会場を盛り上げる。シンガロングが沸き起こった「バイマイフレンド」ではえい（Vo, G）が「もうこの曲は俺たちだけの曲じゃないよ」とフロアを見渡し、「夏の迷惑」では一体感のあるオーディエンスの掛け声が会場に響き渡った。

ライブ終盤に「この場所で.」を通して、ライブハウスへの思いやバンドの信念を示したbokula.。えいは「改めて言わせてほしい。お前ら本当にカッコいいわ。何が君たちをそうさせたのかは俺にはわからない。ただ言えることは、少なくとも俺たちは誠実にあなたに向き合ってきました」と話す。そして彼は「ここまでしっかりと離さずついてきてくれてありがとうございます」と告げたあと、「メジャーデビューします」という言葉を続けてオーディエンスを驚かせた。大歓声を浴びながらbokula.は「愛してやまない一生を.」を勢いのまま演奏。えいは何気ない日常を“あなた”と生きる幸せをオーディエンスとともに熱く歌い上げ、「メジャーデビューしたって何も変わらないんで。これからもライブハウスに居続けます！ 売れるか売れないかは関係ない。そんなんじゃない。いい音楽かどうか、ただそれだけ！」と叫んだ。

bokula.はこの日の24時に配信シングル「最愛のゆくえ.」でトイズファクトリーからメジャーデビュー。アンコールでは「最愛のゆくえ.」を初披露した。「最愛のゆくえ.」は、えいの実体験を元に書かれたロックバラード曲。えいはこの曲について「もともと大好きだった人がいて。バンドかその人か、決断しなきゃいけない瞬間があって、そのときに俺はバンドを選んじゃったんだよね。それが今でもいいのか悪いのかわかってないけど、この曲が……届かないと思うし、届かせたいとも思ってないけど、遺言的な感じでしっかり響けばいいなと思います」と述べ、大切な記憶と赤裸々な思いをじっくりと歌い上げた。

アンコールの最後にbokula.は「満月じゃん。」をプレイ。ライブハウスに爆音を響かせ、新たな一歩となる特別な夜を締めくくった。