七海うらら、初ワンマンで“パラレルシンガー”を体現「悔いのない日々を送りたい」

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七海うららが8月4日に東京・Spotify O-WESTにてワンマンライブ「Parallel Show」を開催した。

七海うらら(撮影:小川遼)

七海うらら(撮影:小川遼)

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「Parallel Show」は、七海にとって初のワンマンライブ。“リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー”を名乗る彼女が、オフラインで歌声を届ける場となった。

「Nanami Urara 1st ONE-MAN LIVE "Parallel Show"」の様子。(撮影:小川遼)

「Nanami Urara 1st ONE-MAN LIVE "Parallel Show"」の様子。(撮影:小川遼)[拡大]

開演時刻を迎え、生身でステージに現れた七海はKIKORI(G)、兼子拓真(B)、柴崎洋輔(Key / PENGUIN RESEARCH)、佐治宣英(Dr / FLOWER FLOWER)とともに「Luv Rendezvous」でライブの幕を開ける。うらんちゅ(七海うららファンの呼称)が手に持つペンライトが場内を水色に染める中、七海はロックチューン「赤い風船」を披露。「今日も全員優勝でいきましょう!」と観客を鼓舞したのち「あいまいみーらいふ♡」を届けた。

七海うらら(撮影:小川遼)

七海うらら(撮影:小川遼)[拡大]

昨年12月に酔シグレがリリースした、12曲で1つの物語になる“劇場型フルアルバム”「吟遊詩人の置き手紙」にて、甘也ルナ役を演じた七海。バックスクリーンに甘也が映し出され、同アルバムの登場人物・時雨と会話を繰り広げる。甘也は「私ね、体が弱くて、入院していた期間も長かったから、思うように好きなことができなくて。でも、この街に来てからはすごく元気! 大声で歌っても大丈夫になったんだよ! 健康って一番大切なのに、一番忘れがちな幸せ。元気で好きなことができるうちに、いろんなことをしたいんだ!」と七海自身の過去を連想させるような台詞を口にする。同アルバムで七海がゲストボーカルを務めた楽曲「Desire Designer」が演奏されると、うらんちゅの大歓声がフロアに響き渡った。

2次元の七海うららと3次元の七海うらら。(撮影:小川遼)

2次元の七海うららと3次元の七海うらら。(撮影:小川遼)[拡大]

柴崎の奏でる叙情的なピアノで始まったのは、夏代孝明による提供曲「ダイヤノカガヤキ」。メジャーデビューシングルであるこの曲を七海は高らかに歌い上げ、自身の闘病生活を振り返る。「普通に大学を卒業して、普通に会社員になって、毎日電話で罵声を浴びて。この生活をずっと続けていくのか……みたいな気持ちになっていたときに、私は癌になりました。闘病生活を送る中で、自分の価値観や考え方も変わって。限られた人生の中で、本当に悔いのない日々を送りたいなと思うようになりました」と彼女の決意が語られたのち、ライブはカバー曲ゾーンに突入。夏代孝明「パラレルラルラ」、UNISON SQUARE GARDEN「オリオンをなぞる」、FAKE TYPE.「FAKE LAND」、wowaka「アンノウン・マザーグース」が立て続けに歌われ、楽曲提供を受けたアーティストや“歌ってみた”動画で曲を使用したアーティストに対する七海の感謝が表現された。後半2曲はバックスクリーンに映し出された2次元の七海によって披露され、続く「ガールズストラテジー」「Trigger」では2次元の七海と生身の七海がシンクロしてパフォーマンス。“パラレルシンガー”という活動スタンスが改めて提示された。

七海うらら(撮影:小川遼)

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七海が「めちゃめちゃ早いんですけれども……次の曲が最後の曲になります(笑)」と告げると、うらんちゅの「えー!」という野太い声が響く。「わかる、全然体感なかったもんね?」という七海の問いかけには「2秒!」「0コンマ1秒!」「まだ始まってない!」「まだ朝!」などの声が飛び交い、会場は笑いで包まれた。本編最後に選ばれたのは七海の最新曲「Seventh Heaven」。田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN、THE KEBABS、Q-MHz)が作詞作曲を手がけたこの曲について彼女は「私のこれまでの挫折をたくさんお伝えさせていただいて、そこから膨れ上がったものを歌詞にしていただきました」と語る。続けて「私の歌や言葉で、プラスのパワーを受け取ってくださる方がいらっしゃると思うんです。私の配信を観て癌の検査に行きましたとか、それで病気が発覚して闘病をがんばってますとか、いろんなメッセージをいただいて。一緒にがんばってるという気持ちで、私も常に皆さんのことを見ています」とファンに寄り添い、「Seventh Heaven」を情感たっぷりに歌い上げた。

「Nanami Urara 1st ONE-MAN LIVE "Parallel Show"」の様子。(撮影:小川遼)

「Nanami Urara 1st ONE-MAN LIVE "Parallel Show"」の様子。(撮影:小川遼)[拡大]

アンコールの声に応えてステージに戻ってきた七海。「ナナイロ」でライブを再開させた彼女は曲中の語りパートをライブ仕様に変更し、観客に「ありがとう」と告げる。演奏が終わるとバックスクリーンに映像が流れ、今冬のメジャー1st EPリリースと、来春の東阪ワンマンライブ開催が発表された。フロアに歓喜の声が鳴り響く中、ラストナンバー「あたしワールド」が届けられる。七海は客席の隅々にまで手を振りながら歌い、ライブは和やかな空気に包まれながら閉幕した。

七海うらら コメント

3Dとリアルが融合した新しい形のライブ、“Parallel Show”お楽しみ頂けましたでしょうか? 今までの苦難や想いも込めて、人生をひっさげて出来る限りのパフォーマンスをお届けしました。

皆さんの熱い盛り上がりもあって、今後の夢への第一歩のステージになったと思います。本当にありがとうございました。

本日ライブに来て、楽しんでいただけた方は、その幸せパワーをまた別の方にも伝えていただきたいですし、ポジティブな発信の輪を広げて、笑顔で溢れる世界にしていきたいです。
自分自身、音楽やエンターテインメントに救われてきた身なので、今度は私が皆さんを救う番になりたいです。

冬には1st EP、来春には東京大阪での2ndワンマンも決定致しました。
更に大きなステージで、元気な姿で皆さんとまた会えるように日々精進していきます。
改めて携わったくださった関係者の皆さん、スタッフさん、クリエイターさん、そして足を運んでくださった皆様。
本当にありがとうございました。

※「柴崎洋輔」の崎は立つ崎が正式表記。

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七海うらら「Nanami Urara 1st ONE-MAN LIVE "Parallel Show"」2023年8月4日 Spotify O-WEST セットリスト

01. Luv Rendezvous
02. 赤い風船
03. あいまいみーらいふ♡
04. Desire Designer
05. ダイヤノカガヤキ
06. パラレルラルラ
07. オリオンをなぞる
08. FAKE LAND
09. アンノウン・マザーグース
10. ガールズストラテジー
11. Trigger
12. Seventh Heaven
<アンコール>
13. ナナイロ
14. あたしワールド

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読者の反応

七海うらら💎 @773urara

✨️前回のパラレルショーレポート✨️
#ParallelShow こちらのタグでも感想沢山頂いてますので気になる方は見てみてね💎🤲 https://t.co/rzQl6Qrr8i

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