和楽器バンド全国ツアーが開幕、コロナ禍での制限を完全解放したエンタメショー展開

和楽器バンドの全国ツアー「和楽器バンド Japan Tour 2023 I vs I」が7月29日に千葉・市川市文化会館 大ホールで開幕した。7月26日発売の最新アルバム「I vs I」を引っさげて9都市を回るこのツアー。同アルバム収録曲を余すところなく披露するだけでなく、コロナ禍で制限されていたさまざまな演出や仕掛けを完全解放した、これぞ和楽器バンドのエンタテインメントショーと言わんばかりのステージが繰り広げられた。

ライブでしか見ることのできない小編成でのパフォーマンスでは、アルバム「I vs I」が戦いをテーマにしていることにちなんで、メンバー同士での戦いを披露。ツアーでの恒例コーナー「ドラム和太鼓バトル」では、コロナ禍では実施することのできなかった観客とともに声を上げて楽しめる仕掛けが盛り込まれていた。なお、このツアーには日替わり楽曲も用意されており、全9公演には同じセットリストは1つもない。そのため何度遊びに来ても楽しめるツアーになっている。

バンドの初期の勢いを感じさせる楽曲群が並ぶアルバム前半から、戦いのあとの世界を描く後半、そして未来への希望を歌う「BRAVE」まで、ボーナストラックを含めた全13曲で“戦い”を表現したアルバム「I vs I」だが、コール＆レスポンスや観客と一緒に大声で歌いあげるパートなど、随所にライブでの演出や仕掛けをイメージした要素がちりばめられている。鈴華ゆう子（Vo）は「アルバムリリースからまだ3日しか経っていないけど、けっこうみんな必死で聴き込んで来てくれているなって感じました。たくさん一緒に歌ってくれたり、声を出したり、乗ってくれてたりして……すごくみんなの愛を感じました。ありがとう！」と来場者に感謝の気持ちを語っていた。

このツアーの次の公演は8月13日に埼玉・大宮ソニックシティ 大ホールで開催される。その後、和楽器バンドは東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）や大阪・オリックス劇場などを回り、10月29日の福岡・福岡サンパレス ホテル＆ホールまでに残り8公演を実施する。