このライブは8月11日に、山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストで約2年ぶりに行われる恒例の野外ワンマンライブ「JUST LIKE THIS 2023」の前哨戦として開催された。今年4月に新メンバーのYOSUKE(Vo)が加入したSPYAIRがライブを行うのは、2021年12月まで開催された全国ツアー「SPYAIR RE:10th Anniversary HALL TOUR 2021 -BEST OF THE BEST-」以来で、新体制では今回が初となった。また新型コロナウイルス感染拡大の影響により長らく禁止されていた観客の声出しもこのライブから解禁された。
リニューアルしたバンドのロゴをあしらったバックドロップを掲げたステージにUZ(G)、MOMIKEN(B)、KENTA(Dr)、そしてYOSUKEが姿を現すと、フロアからは割れんばかりの大歓声が沸き起こる。新体制1発目のステージ、最初を飾った楽曲は「サムライハート(Some Like It Hot!!)」。YOSUKEは「来たぜ名古屋! 始めようか!」と初手からオーディエンスを大いに煽り、熱気を急上昇させた。それぞれのメンバーの名前を呼ぶ声がこだまする中、YOSUKEは「ようこそ、SPYAIRのライブへ!」と挨拶した。
MCでYOSUKEは、ついに対面を果たしたSPYAIRのファンに向け「改めましてこんばんは、SPYAIRです! そして初めまして、YOSUKEと申します」と挨拶。「せっかく来たからには最後まで悔いのないように、汗まみれになって一緒に歌って帰ろうね」と笑顔で呼びかけた。その言葉を体現するように、4人はバンドを代表するさまざまな楽曲をパワフルに演奏しオーディエンスのさらなる興奮を誘った。
MCではMOMIKENがひさびさの声出しOKのライブを「ずっと拍手に慣れていたけど、やっぱり声欲しいわって聞いてて思いました」と喜び、UZも「しびれた。ありがとうございます」と感謝を述べる。また、新たなフロントマンとしてステージに立つYOSUKEに、KENTAが「感謝しているし、勇気を振り絞って立ってくれている」と思いを明かすと、YOSUKEも「覚悟を決めて受け止めた価値がありました。バンドってこんなにパワーが集まるところなんだ、一緒に歌っているときの空気感は誰にも負けないと思いました」と自身の心境を語った。
ライブの後半戦では「RAGE OF DUST」をはじめとしたヘヴィなナンバーを連投し、再び熱気を高めていく。そしてYOSUKEは「次にやる2曲は撮っていいから」と観客のスマートフォンでの撮影を促し、新体制第1弾の楽曲となった「RE-BIRTH」へと移る。YOSUKEが歌う美しいメロディラインと渾身のシャウト、3人が鳴らす伸びやかなバンドサウンドに乗せ、フロアからはこの日一番のシンガロングが響いた。ラストナンバーの「轍~Wadachi~」ではオーディエンスが笑顔でジャンプ。冒頭のYOSUKEの言葉どおり、汗びっしょりになりながら笑顔を浮かべていた。
アンコールではひさびさに観客の歌う「SINGING」コールが復活。その声に応えてメンバーは再びステージに現れた。最後にYOSUKEが4人を代表し「これからもSPYAIRをよろしくお願いします。今までSPYAIRがつないできた音楽を大声で歌いましょう、そして富士急で待ってます!」と挨拶し、ステージとフロアが一体となっての「SINGING」でライブの幕が閉じられた。
「JUST LIKE THIS 2023」のチケットは現在一般販売中。なお当日の会場では、「JUST LIKE THIS 2023」のテーマソングでもある新曲「RE-BIRTH」や、今回披露された「サムライハート(Some Like It Hot!!)」「My World」「RAGE OF DUST」の再レコーディングバージョンを収めた限定CDシングルが販売される。
Inokoshi Zenta / イノコシ ゼンタ @zen_photo_nikon
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